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ドアを開いて1歩前に出て一条様を見る 後ろでパタンと音を立てたことで、ドアが閉じたのがわかる シーンとした空気に一条様が「ゆ、ゆずなのか?」と僕を疑う 「えぇ!僕だったんです!」と自信満々に言う この空気間で言うの、恥ずかしいんだけど…。 「というか!なんて言う会議してるんですか!?」と1歩前に出て一条様に言う 「そ、それはだな…」と言葉を濁らす 「どうなんですか!?」と1歩ずつ進んでいき等々目の前というか、一条様のいる場所は段差があるため、実質目の前に立ってない感じではあるんだけど…。 「それはだな…。ゆずが可哀想だから犯人を突き止めてやろうと思ってな」 ほんとにぃ~と思い一条様がいる壇上に上がる 「ほんとですか!?それ」 「あぁ、それより、こんな刺激の強いもの見てはダメだろ」 「刺激の強いって…別に見てもいいじゃないですか!?」 「いや…ゆずは純粋のままの方が…」 ムキャッ!「僕だけ除け者扱い!犯人は僕に聞けばいいじゃないですか!」 「覚えているのか?」 …そうだった。覚えてない!ってことにしてたんだった 「覚えてますとも!」と自信満々に言うと「覚えてないって言ってたよな?」と突かれてしまった 「そ、それは…。今思い出したんです!今!」 「じゃあ、誰なんだ?」と言われ振り返り、一ノ瀬 椿の方を向くと絶望みたいな顔でこちらを見てくる ハイライトが無くなった目…。僕はそれを見て決意し、一条様の方へ振り返り「僕に水をかけた人は…」 「と犯人を言う前に、その犯人に罰を与えませんか?」 「あぁ、与えるつもりだが?」 「違います。与えないですか?ってことです」 「…それは…」 「僕は、確かにやられて嫌でしたけど、でも、その人が反省してるんだったらそれでいいんじゃないですか?って僕は思います」 「…そうだな…なんてゆずは優しいんだろうな」 そ、そんな…照れる…/// そんなに褒めてもなんにも出ないぞ!このこのぉ~ 「じゃあ、罪はなしにしょう。だが、犯人を俺は知りたい」 そうだよね。ここまで探しておいて犯人は教えませーんってなったら一条様だってモヤモヤしちゃうよね 「わかりました。言います…犯人は一ノ瀬 翼さんです」と言うと後ろから誰か立ち上がって「一条くん!僕は違う!僕は…一条くんのオメガを傷つけることはしないよ!」と一ノ瀬らしき人が言い訳する その言葉に続けて「そうだ!椿はそんなことするわけねぇだろ。第一!このクソオメガが嘘ついてるんじゃないのか?運命の番ってこともさ!」と多分、声的に天満 璃都らしき言う 続けて2人は「あいつこそ偽物だ!」と僕を指さした

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