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【翌朝】*楓side

「――――……っっ……は……ンん……」  響也に大きく脚を割られて、奥まで。  昨夜から、何度も。……もう何度か分からない位に、何度も。 「……楓――――……」  中の弱いところ、刺激しながら、響也が体をオレの上に、覆いかぶせてくる。 「……っあ……!……」  びくん、と震える体。 「――――……あー……なんかもー……」 「……っ……ひ、ぁ……っ…………っ……」 「……すげえ、気持ちいい」  奥に入った響也が、そう言って動きを止めて、そして、オレの顔に触れる。  きつすぎる感覚に、声を潜めて、息を止めてるオレの唇を塞ぐ。 「……う、ん……っ……ンン……っ」  ゆっくり、腰を、動かされてのけぞりそうになるのに、それを止められて、舌を奪われる。  おかしく、なる ――――……。  カーテンから漏れる光は、もう、大分遅い、朝。  水を飲むのと……何回か、小分けな睡眠。  それ以外は、触れられて、重なって、受け入れて。 「……ン、は、あ……っ」 「楓……」  たった一晩で……抱かれることが気持ちいいって、教え込まれてる気分。  ぐい、と脚を抱えられて、抜かれたと思ったら、またゆっくり、押し込まれる。 「……や、ぁ……っ」 「――――……ン? イッた……?」 「……は、……っ……はぁ……ン、ぅ……」  オレの腹の上に零れたそれを、なにを思ったか、響也が手で触れた。 「触ってねえのに――――……イッちゃったンだな……」 「……っ」  すり、と腹に塗り込まれるみたいに、下腹部を撫でられる。 「……っ……っ」  なんだか、下腹部押されると――――……なんか……。 「ぁ、……そこ、押す、なよ……っ」 「ん……? これ?」  ぐ、と押される。 「……っ!」  びくん、と割られた脚が揺れた。 「……ああ、何? ……中と、直結すんの? ここらへん?」  勘の良い響也は、突く角度を変えてくる。 「……んっあ……っや、め……」 「――――……何その反応」  ビクビク震えると――――…… ごく、と響也の喉が鳴る。 「エロ……何、気持ちいいの? ここらへん、押すと?」  すり、と撫でながら、また触れる。 「……っ……!!」  ぎゅ、と閉じた瞳から、ぼろぼろ、涙が零れた瞬間。 「――――……」  ぐい、と頭を抱かれて、響也の肩に押し付けられた。 「……やば、楓」  濡れた、低い声で、響也が笑う。 「……そんなボロボロ泣かれると――――……」 「――――……」 「……ますますやりたくなる」  クス、と笑われて。  涙目で、睨むと。 「……冗談」  そのまま、また深くキスされて。 「……少しずつな。気持ちいいとこ、増やすから」 「――――……っ……ン、あっ」  中、突き上げられて、唇が外れる。 「ここがイイのは分かった」  クス、と笑われる。 「……楓」 「――――……っ」 「……すげー愛してる……かも……」  そんなセリフに、じっと見上げて。 「……かもって、なん、だよ……っ」  文句を言うと。  すぐに響也は、ははっと笑った。 「悪い――――……なんか最後、照れた」  悪戯っぽく笑って――――……オレを見て、優しく細められた視線に。  胸が。  …………なんだか、きゅう、と締め付けられるみたいになる。 「……かえで」  首筋に噛みつかれるみたいに、歯を当てられて、舌を這わされる。  ぐい、と突き上げられて、声も上げられずに、のけ反って。  それから、小刻みに声が、あがる。止めることなんて、出来ない。 「――――……っあ……んん、ンッ…………!」  本当に、もう、何回目、なのか――――……。  熱い響也の体が、震えて、ゴム越しだけど、中で受け止めて。  そのまま、ぎゅう、と抱きつかれる。  汗がすごい。  熱い。  ゾクゾク、する。 「オレ、も――――……」  言って、抱きつくと。  少し離されて、顔を覗き込まれる。 「……真っ赤。楓」  愛しそうに。  ――――……そうとしか見えない瞳でオレを見て。  それから、また、唇を重ねられた。  もう。  ――――……心臓が。馬鹿になりそうな位。  ドキドキする。 -Fin-

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