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番外編 マジョリカでネコ会議〜最南の島旅行 エナ2〜ユイ1
シグ様もお忙しいだろうに、そんな何日も仕事休めるの?って不思議に思っていると、アスラ様が教えてくださった。
「あ~、キョウとシグはお互いにそういう時、暗黙の了解で休んでいい事にしてやがるからなぁ・・・最近じゃショウくんまでそれに加わって仕事を何とかこなすから始末に負えないよ。
あいつら、基本めちゃくちゃ有能だから一人でもどうにかしちゃうんだよな~そこまで嫁第一にするなっての!!」
そ、そこまでなのっ?!仕事って国レベルの話だよね?それより嫁なの?休み一日じゃたりないんだ・・・まぁ僕も三日間ヤリ続けた事あるけど・・・
「その点リンはちゃんとコウくんを躾けててすごいよね。」
レン様がリン兄に言う。
「ウチは、あの最中に回復魔法は禁止で、僕が意識を飛ばしたら終わりって決めてるから。」
「「それを守るコウくんがすごい。」」
アスラ様とユイ様の声が揃う。
「相手と自分の性格にもよるでしょ?みんなの相手がそんなの聞くわけないし、もし素直にそうしても後からもっと何かされるんじゃないの?」
「「「「うっ!!確かに・・・」」」」
今度は僕も含め、四人の声が揃った。
あぁ、そうか。コウ兄以外は全員ドS寄りなんだ。
「だいたい今さらすぎじゃない?みんなそれを含めて相手が好きなんでしょ?」
「それはそうなんだけどさ。せめて丸一日にして欲しいの!二日も三日もはツラいのっ!!」
リン兄が正論で切り返すも、ユイ様の心からの意見に僕たちは同意した。
「じゃあ、二日以上になったらその分おあずけでしばらくヤラせない!って冷静な時に約束させるとかは?」
うん、なかなか良さそうな意見。もちろんリン兄。
「そ、それをするとそのおあずけ期間が過ぎた後が怖い・・・反動でめちゃくちゃされそう・・・」
「そうだよ!それで俺ヤリ殺されるかと思ったからね?!一度ブチギレして一ヶ月禁止にした事があるんだよ。その後解禁した時には三日じゃ済まなかったんだからっ!!」
アスラ様の意見の後のレン様の話に、リン兄以外のみんなで震える。
「怖っ!ジュンさん怖っ!!けどキョウもシグもそれくらいヤリそう・・・」
「うん、ダメダメ。本当にヤリ殺されそう。」
「・・・ティムもそうなりそう・・・」
「やっぱり?ティム様ってちょっとシグに似てるよね?エナちゃんも長期のおあずけはしない方がいいよ?!」
ユイ様に言われて僕は大きくうなずいた。
結局、ユイ様の難問に答えは出せず、次回までにいい方法をみんなで考える事になったんだ。
けど、すごく為になるお茶会だったと思う。
おあずけは危険だって分かったし、他にも色々と教えていただいた。それに何よりめちゃくちゃ楽しかった!
次回も楽しみだなぁ。
[ユイ視点]
マジョリカから魔王城に帰って来て、シグの部屋に行く。自分たちの城もあるんだけど、シグは毎日遅くまで仕事をしてる事が多いから、休みの日以外はここで寝泊まりしている。だから僕も基本的には魔王城が住まいになってるんだ。もちろん魔王様の許可を得ている。
まぁ、部屋は三部屋繋がっていてかなり広く(一部屋は精霊用の部屋にしてある)、食事も食堂に食べに行っても部屋に運んでもらってもいいから何の不自由もないんだけど。もちろんお風呂とトイレも付いていて、防音も完璧だ。
あっ、シグが帰って来た。
「お帰り。お疲れ様。」
「ただいま戻りました。ユイは今日、マジョリカに行っていたんですよね?楽しかったですか?」
「うん、今日からエナちゃんも参加してたんだ。すごく楽しかったよ!」
「それは良かったですね。一年後にはティム様とその妹君、弟君、それにドラゴンの谷からミラン様が留学に来られますからね。ティム様には私の仕事を手伝って頂く事になりそうです。なのでユイがエナと仲良くしてくださると私も色々とやりやすい。」
「そうなんだ。大丈夫。言われなくても仲良くするよ?エナちゃんいい子だし。」
あっ?ちょっと待って?いい事思いついた!これはチャンスかもしれない!!
「ねぇシグ、ティム様たちを教える立場になるって事でしょ?じゃあさ、今までみたいに仕事をいきなり二日、三日連続で休んだりするのは良くないんじゃないかな?魔王様とショウくんだけなら暗黙の了解で、それで仕事がまわるならいいかもしれないけど・・・」
「ふむ?確かに。我々からしたら緊急事態の場合はやむを得ないと、お互いに納得しているのですが・・・他の国からするといい加減な仕事をしているように見えるかもしれませんね。」
・・・緊急事態って・・・嫁にお仕置きするとかだよねっ?!うっ、がまんがまん。何とか上手く誘導しなきゃ。
「そうだよ!急な休みは極力なくして、どうしようもない時だけせめて一日にするべきだよっ!!」
「そうですね。ドラゴン王族に仕事を教える立場にとしては示しがつかないですからね。どうしようもない時には一日だけ休みを認め、連休にはしない。明日、魔王様にもそう進言いたしましょう。」
こ、これは俺の勝利??アスラくん、レン様、エナちゃん、やったよっ!!!
「ですが・・・それでは最愛の奥様とのスキンシップ不足になってしまい、魔王様も私もモチベーションが上がらなくなりそうですので・・・半年に一度、交代で五連休を取れるよう提案してみようと思います。それならその為に張り切って仕事が出来そうですしね!」
・・・えっ??何それ?まさか・・・
「いやぁ、五日もじっくりユイを可愛がれると思うと頑張って仕事をする気になれますね!もちろんその時にはユイも五連休を取ってくださいね?あらかじめ日が分かっていれば大丈夫でしょう?仕事を気にせず思う存分私に溺れてくださいね?」
や、やっぱりヤル気だ・・・五日間ヤリまくる気だ・・・半年に一度って?!二、三日お仕置きされる案件なんて、一年に一度くらいじゃない?だって極力そうならないように気を付けてるし。
それが半年に一度?五日間??!
増えてるっ?!確実に増えまくってるよっ??!!!
お仕置きじゃないからヤリ殺される事はないと思うけど・・・絶対シグも魔王様もゆっくり休んだりしないで、五日間ずっとヤリ続けようとするよね・・・
ごめん、アスラくん・・余計に酷い事になったかも・・・そして、多分ティム様たちにもその提案をするよね?ごめんエナちゃんっ!!!
俺失敗したぁぁぁぁっ!??
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これで終わってもいいのですが、やっぱりシグ×ユイのえちを書きたいので、もう一話続きますw
もうお分かりかと思いますがシグはドSです!!
次回は作者の性癖丸出しな、シグ×ユイのえちえちをお楽しみください🤤❤️
ルコ
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