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運命の番と出会う

えっ? やばい隠れないと…。 どこか隠れれる場所 あっ、と受付の所が目に入った そして、僕は隠れた ごめんなさい、隠れないといけないんです すると、若そうな声とかっこいい低い声で「誰か居ないのか?」と聞いてきた 声を聞いただけでかっこよさそう 僕は気になってしまった。どれだけかっこいいのかを ひょこっと受付から顔を出す スラッとした足、きっちりとしたスーツ 目で顔を見た 目は合って居ないが、わかってしまった 心臓がドックンドックンと脈を打つ 目が熱くなる その人の顔に目が集中してしまう。 ごめんなさい。こんな僕が… 【運命の番で】 こんな、僕が運命の番なんて嫌だよね ごめんなさい。ごめんなさい 絶対に運命の番なんていないと思ってたのに こんな僕だと迷惑かけちゃう…。 でも、この人に抱かれたい 激しくされたい 掻き回されて、甘く囁いて欲しい そう思うと、愛液が出てきてしまった カタカタと震え出す 涙も出てきてしまった ダメなのに、欲しい 口に手を置いて欲しいのを我慢する すると、甘い匂いを感じたのか、男性が歩いて来てしまった 「誰かいるんだな」 そして、こっちまで来てしまった 後ろに下がる。 壁に着いてしまった やだ、怖い 否定される… 目が合ってしまったら、もう後には戻れない だから、頭を下げて見ないようにする そして、目の前に来てしまった 「ごめんなさい。ごめんなさい。」と小声で何回も何回も言う 「こっちを見ろ」 やだ、終わってしまう 僕がずっと下を向いていたら 屈んで僕と同じ目線で僕が目を見るのをずっと待っている 「俺の顔見れないのか?ん?」と言われた 「辛くなるだけだ、どうせ顔を見るんだから」 それでも、僕はずっと下を向いていた 「君はここの従業員か?」 そう聞かれコクコクと下を向きながら答えた 「君の名前は?」 「優」それだけ答えた 立ち上がって受付のメニューを見て、「この、優人ってやつ君か?」 それを聞かれて、焦った ここでうんと聞かれてしまったら、指名されるかもしれない 「違います」 「だが、優人って子しか指名されていないんだよな」 「どういうことかわかるか?」 わかる…。嘘をついていることを見抜かれてしまった 「じゃあ、優人って子を指名するよ」 「どこにいるのかな?優くん」 もう、無理だ「ここです」 「やっぱりな」 「ごめんなさい」 「いいんだ、俺のものになってさえしてくれば」

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