18 / 29

考えてはいけない...3

樹side 【「……なんで?」】 悠の言葉がずっと俺の中で引っかかる。 泣きながら悠が言った言葉…… 言わないと……訂正しないと…悠は悪くないって。 早く……言わなきゃ…… でも、そのためには…… 「好きなんだ。」 「え?」 こういうしかないんだ。 これを言ってしまったらもう元には戻れないかもしれない。 だけど…… 「悠が好きなんだ。」 俺は絶対に言わないといけないんだ。 「えっと……それは?」 「だから、デリヘルをやめたのも、悠が恋しくて他の男とふれあいたくなかっただけだし、こうして会おうって言って会ってるのも、悠が好きだからなんだ。今まで隠しててごめん。気持ち悪かったら……その……距離置いてくれていいから。」 「……」

ともだちにシェアしよう!