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僕のヒーロー4
「この気持ち……拓也とは違うんだ。そのね、樹といるとドキドキするし……全然違うんだ!だから……その...」
「悠...俺はダメなんだ。俺は、ずっと嘘をついて...拓也と悠に嘘をついてきた。こんなの...だめだ。」
「ダメじゃないよ?樹...僕は嬉しかった。打ち明けてくれたことも、そこまで僕のことを好きでいてくれたことも...。だから...」
「でも、友達に嘘をついて...その、悠の気持ちを変えたのも俺のせいで..」
「なんで僕の気持ちが変わったことに樹が関係してるの?」
「...っ...悠は勘違いしてるだけだ!俺とずっと一緒にいるから脳が勝手に...」
「なに...それ!?僕のことバカだって言いたいの?こんなに好きなのになんでわかってくれないの?」
「分かってくれないのはそっちだ。早く拓也と幸せになればいいのに!」
「は?なんで!?」
「そっちの方が幸せになるからだ。」
「僕は樹以外と幸せになりたくない!」
「なんで...そこまで...」
「こんな気持ち初めてだからだよ!」
「は?」
「いなかったら辛くなる、一緒にいて楽しい、どんなことにもドキドキする。拓也との時とは違う...身体中が樹に満たされたくてたまんないんだ。」
...あっ?今の...変態臭い?
「ぷっ...何それ?笑」
「こっちは真剣なんだぞ!」
「だって、悠も自分で言ったあと、やっちゃったって顔してたじゃん笑」
「だってそれは...!」
「「ふっ...はっ...笑」」
「俺たちバカみたいだな。」
「うん。樹のせいで。」
「なんで俺のせいだよ笑」
「樹はこれからもこれから先もずっと僕のヒーローだよ。」
「ヒーローね...じゃあ、そのヒーローと...付き合っちゃう?」
「え?いいんだ?」
「だってお前...折れなさそうなんだもん。付き合うって言うまで居そう。そうなんだろ?」
「うん!!」
こうして、晴れて僕らは付き合うことになった。
ーー
「で、ようやくくっついたと...」
「うん!」
「ああ。」
「いや、おっけぇよ!!笑」
僕は今拓也に付き合った報告をしている。
「...拓也...ごめんな。」
「あー、いいよ。悠が幸せになることが俺の願いだから。」
「拓也...」
「それに...樹...今のお前ならたくせる。」
「おう...任せとけ!」
「だけど、ちょっとでも泣かせたら...なぁ?」
「大丈夫。それはないよ!樹が僕を泣かせるなんて...」
「ふーん、2人してお花畑にいるってことだな?よし。でも、それが聞けたなら安心だ。」
「うん...」
拓也ってチャラいのに良い奴だよなぁ。
樹もそうだ。僕のヒーローは少しチャラくて...でも、いつだって輝いている。
仮end
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