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初夜

今夜は初夜だ。 いきなりナンノコッチャだろうが、俺こと武田春道(28)の人生に置いて今日ほど重要な日はない。 長らく片思いをして来て、ようやく射止めた年上の恋人と、今夜から同棲をはじめる。 理由は俺のマンションの上の階の奴が、洗濯機ぶっ壊して俺の部屋まで水浸しになり住めなくなったから、恋人の部屋に転がり込むという情け無いものなのだが。 大事なのは結果なのである!! 今までキスまでで最後までしていなかった俺達だけど、なんてったって今日から同棲。これから四六時中一緒。更に今日は金曜日。これはもう、ヤるしかない。 だから今夜は! 大好きな大好きな恋人のバージンを貰える! 俺の人生最高の日なのである!! 「えっと……コンドームと、ローションも買ったし……ブレスケアは今の内にしとくか」 帰りに寄ってきたドラッグストアの袋をガサゴソ搔きまわし中身を確かめる。準備は万全だ。 何度か訪れた事のある、恋人の家の前に立つ。駅前の小洒落たデザイナーズマンションで、俺の住んでた上の階から水が漏るようなボロじゃない。 5-2号室 柚木という表札を確かめて、俺はチャイムを鳴らした。 少し待たされ、ドアが開く。 「おう、……いらっしゃい」 そこには、俺の愛しい愛しい恋人、柚木宗介さん(39)が部屋着代わりの作務衣姿で立っていた。 普段見慣れたスーツ姿とは違う格好に、キュンとしてしまう。 「柚木さっ……格好いいっ!作務衣似合うスゲー似合うっ」 「ん、そうか。ほら、早く入れ」 「お邪魔します!!」 そう。俺の愛しい恋人は男だ。 俺より背も高いし、ジム行って鍛えてるだけあってムキムキだし、顔も精悍で男らしい。 俺とは仕事の上司と部下の間柄だが、柚木さんは非常に優秀で、今の部署は柚木さんが部長になってから業績が倍になった。 そんな素晴らしい男の人が俺の恋人になってくれた。 今日から一緒に暮らせる。 幸せ過ぎて、顔が溶けそうににやけてしまう。 「おい、春道……大丈夫か?ひどい顔だぞ」 「だって、大好きな柚木さんと今日からずっと一緒だと思うと嬉しくって」 「馬鹿、照れちまうからやめろ」 はにかみながら柚木さんは俺の鞄とスーツの上着を預かり、クローゼットの場所を教えがてらそれらを片付けてくれた。 なんだか俺のスーツをハンガーにかけてくれる姿が新妻みたいで、もう既に俺の息子は半勃ちである。 「今日は有給とって片付けたんだが……長年男やもめだったからな。片付けきれてない場所もあるんだ。悪いな」 「いいえ!俺全然気にしません!」 むしろ、そこはかとなく香る柚木さんの汗の匂いや生活臭に、俺はたまらなくときめいていた。 片付けに夢中で消臭までは気がつかなかったのだろう。 こっそりスーハースーハーと深呼吸をする。 ああ、柚木さんから分泌された匂い成分が肺を満たしている! 「どうした、春道?」 「なんでもありません!」 「なんでもって………あ」 完全に立ち上がってしまった息子が、柚木さんに見つかってしまった。 呆れた顔で、柚木さんは俺の息子をズボン越しにペチリと叩く。 「気がはやいな。全く」 小馬鹿にしたように笑う柚木さんが可愛くて、俺はもう待ちきれなくて柚木さんの肩を掴んで引き寄せる。 肩口に顔を埋め、首筋にキスをした。 「ん、待てよ……風呂とかまだだから」 「お風呂の後ならいいんですか!?その、しちゃっても」 「はは、そりゃ……俺だって、男なんだから。したいよ」 パァァッと、柚木さんが後光を放っているように見えた。 ナンテコッタ! 俺とエッチしたいだって!春道抱いてだって!春道のおち×ぽもう待ちきれないのぉっだって!? 「柚木さあああああーん!!」 「うお、ま、待てってば」 「我慢できませんよぉ、だって大好きなんだもん!今すぐがいいです!」 「はあ、もう……せめて風呂、あ」 辛抱たまらず、俺は柚木さんをフローリングの床に押し倒した。 作務衣なんてはだけさせやすい服なんか着ちゃって、誘ってるとしか思えない! 首元から手を差し入れて、乳首を摘む。 「ん、そこも触るのか?」 「もちろんです!」 「摘まれると、ちょっと痛痒いな……っ…」 「じゃあ舐めます」 作務衣の前を開いて、胸元を晒す。小麦色の肌に、薄茶色の乳首が二つぽつんと突起している。 舌を出してペロリと舐め上げると、柚木さんはふぅっと艶めいた吐息を漏らした。気持ちいいみたいだ。 嬉しくて、丁寧に優しく舐めて愛撫する。うっすら柚木さんの汗の味がしてもうずっと舐めていたい。 おいしすぎる。 俺も柚木さんも元々ノンケだから、男の乳首なんか初めて舐めたけど、今までの彼女の物なんか比べ物にならないくらい可愛く見える乳首だ。 「はあ……はあ……柚木さんの乳首ぃ……最高ですぅ…はあ…はあ…」 「う、うん。分かったちょっと落ち着こうか」 若干引かれたが、これでへこたれる武田春道ではない。 舌をするするとおへそまで下ろして、腹筋の溝を舐めながら指をおへそにつっこんだ。浅めのおへそをコリコリと弄る。 「えっ!なんで、そこっ!ま、待て、んあっ」 「あれ、柚木さん、おへそ気持ちいいんですか?ならもっとしてあげます」 「あ、嫌だっ、変な場所開発しないでくれっ」 柚木さんの手に阻まれ、しぶしぶおへそを諦めた。まあ、焦ることはない。 これからいくらでもヤレるんだから、おへそを開発する機会もあるだろう。 それにそろそろ限界だった。 早く挿入の準備に入らなければ、暴発しそうだ。 「……柚木さん、本当に俺が挿れる方でいいんですね」 「ああ。いいんだ」 そこは前もって柚木さんと決めていた。 俺から告白して、柚木さんがそれを受け入れてくれた時に、『ただし、セックスする時は俺がネコでなら』と言われたのだ。 その場で押し倒さなかった鉄の理性を褒めて欲しい。 しかし、その時からずっと疑惑を感じている事がある。 「でも、柚木さんもお尻初めてですよね?まさか初めてじゃない!?他の男に開発され済み?!そんなの嫌ですよぉっ」 「い、いやいや!初めてだ!だがその……は、……から……」 「え?後半聞こえませんでした」 柚木さんは言いづらそうに、もにょもにょ言っている。頬を染めて長い睫毛を伏せると、自ら自分の前を寛げた。 ぷるんと勃起した性器が飛び出してくる、が。 「で、でで、でけぇ……馬?馬なんすか?デカイ……デカすぎる……」 「ううっ、あまりデカイを連呼しないでくれ」 そのそそり勃つ巨塔は、明らかに常人のそれよりふた回りは大きい。 だが、立派な大きさとは裏腹に、竿の色は薄めで先端は赤く色づいている。あまり使っていない感じだ。 敏感そうな亀頭に食いつきたい衝動を我慢するが、よだれは止まらなかった。 「えーと、こんな立派な一物をお持ちなのに、じゅるっ。なんで俺が抱く方で?」 「こんなの挿れたら……春道が痛いだろう」 「俺の為にッ!?柚木さん……天使っ……」 「いや、別に……春道の為というかな。今まで付き合った女は、みんな痛いと言って最後は振られてしまうんだ。だから……春道とはそうなりたくない」 「そんな!そんな理由で柚木さんを振る女なんて!柚木さんはこんなに素敵なのに!」 大きい人は大きいなりの悩みがあるんだなと実感する。 確かに、女の腕くらいありそうなこの巨根じゃいくらなんでも痛いだろう。 でも俺となら俺が抱けば問題解決!なるほど柚木さん頭いい! 「春道は俺をすごく褒めるが、俺は大した人間じゃないよ」 「いいえ。柚木さんは最高です」 そう言って、彼のコンプレックスの象徴にキスをした。 ビクッと跳ねて、先端にぷくりと先走りのつゆが浮く。 あまり使えないから、やっぱり敏感なんだな。 「柚木さんのここも、いっぱい可愛がりたいです。今までの彼女が冷たくした分、俺が大事にします」 「その、それは俺をか?俺のちん×をか?」 「両方です!!」 「あ、ああそうか」 お風呂に入っていないから、汗と蒸れた性器の匂いがする。でも、全く嫌じゃ無い。下だけ下着ごと脱がして、本格的に愛撫する。 竿を下から裏筋を通って舐め上げると、それだけで柚木さんの腰がビクッビクッと跳ねた。 可愛く色づいた亀頭の先っちょを咥え、舌で先走りを舐めとりながらチロチロすると、顔を赤らめていやいやと首を振った。 「う、あ、あ」 「気持ちいい?柚木さん気持ちいい?」 「はっ、ああ、気持ち、いい」 うっとりした声音に、たまらなくなる。舌で鈴口を刺激しながら、手をドラックストアの袋に伸ばした。中からローションを取り出して、たっぷり手のひらに出す。 「ちょい冷たいですよ」 「……え?あ、あっ?!」 ローションを絡めた手のひらで巨根を扱きながら、先端を咥え舌で愛撫する。 びっくりしたのか、柚木さんは大きく背中を反らせた。 「や、ああ、はるみ、ち!やめっ!すぐにっ、んあっ!出ちまう、からっ!」 少し涙目になって肩を震わせている柚木さんが可愛いくて、もっと鳴かせたくて、片手で巨根を扱きながら反対の手をお尻に伸ばした。 ローションの滑りを借りて、中指の先っちょがつぷっと柚木さんの後孔に埋まる。 「うあ!ま、待てっ」 「待てません!早く慣らして解して俺のおちんち×挿れさせてください!」 「まだ、汚いだろっ……いっ、抜け、一回抜け…ああぁっ」 ずぶぶっと奥まで入れると、中は熱くて柔らかくて、入り口はキツくてきゅうきゅう指に吸い付く。 柚木さんのお尻に俺の指が入った事が嬉しくて、柚木さんに口付ける。 「柚木さん好き!柚木さんのお尻あったかい!」 「やめ、う、ンムッ…ふ」 舌を柚木さんの口の中にねじ込んで、中を搔きまわす。絡め返してくる舌を捕まえて、俺の口の中に吸い込んだ。 軽く甘噛みしながら強く吸うと、柚木さんは濡れた吐息を溢す。 少し痛いのが好き、なんだよな。 俺は柚木さんが大好きだからあんまり痛い事とかしたく無いけど、ちょっとソフトSMなプレイも勉強せねば。 唇を奪い合いながら、俺の手はそれぞれ竿と穴両方を弄り回す。 アナルの中の中指で、前もって予習した前立腺を探してみると、コリっとした手ごたえを感じた。 同時に、柚木さんの身体がビクッと跳ねる。 ここだぁ!! 指の腹で捏ねるように刺激する。 コリッコリッと前立腺を弄る度に、柚木さんの巨根が連動するようにビクビクした。 「……ぷは、んあ!だ、だめ!そこ、やめろぉ、っはぅ、あ゛!」 顔を背け無理やり口付けをやめた柚木さんは、必死に俺の腕を掴んでお尻から指を抜こうとする。でも、力が入っていない。 俺は口寂しさをまた柚木さんの巨根を舐めて誤魔化す事にした。 先走りがダラダラ溢れ、血管が浮かせ張り詰めているそれは、もう破裂寸前だ。 「柚木さん、お尻気持ちいい?すごい、初めてでお尻気持ちいいなんて、やっぱりここは俺のちん×を挿れる為にある穴なんだ!」 「ちが、ああっ!よく、ないぃっ!あ゛、ぬいてく、れぇ」 言葉とは裏腹に、柚木さんの顔は快楽に蕩けてきている。いつもキリッとした柚木さんのえっちな表情に見惚れてしまう。 指を一気に三本に増やして前立腺を思い切り抉る。 同時に、性器の先端を強く吸った。 「えあっ!?やあああ、は、るみちぃぃ!」 グンッと喉を反らせて、ガクガク震えながら柚木さんは俺の口の中に熱いものをぶちまけた。 青臭くてどろっとした柚木さんの精子を味わう。 男の精子をこんなに愛しく思える日が来るなんてと感激しながら、初口内射精で貰った精液を飲み干した。 「は、……はあ……」 少し呆然としている柚木さんの顔を見下ろして、口を開けて見せる。柚木さんは恥ずかしそうに目を逸らしてしまった。 「馬鹿、飲むなそんなの」 「だって、柚木さんのなら欲しかったから。気持ちよかったですか?」 「……ここまでして貰ったんだ。当然、すごくよかったよ」 呆れたように言って、柚木さんは脚を開いてふくらはぎで俺の腰を撫でた。 「だから春道も、俺で気持ちよくなってくれ」 脳みそが沸騰したかと思った。 急いで俺もズボンを脱ぎ捨て、コンドームの箱に手を伸ばす。 ひとつ取り出して性器に被せると、柚木さんのえっちな穴に押し当てた。 「柚木さん、じゃあ……挿れますね」 「ああ、ゆっくりな……んぐっ」 腰を掴んで、言われた通りゆっくりと押し込んでいく。くぷっと先端が埋まり、カリが熱い肉を押し分ける。 柚木さんが俺の背中に腕を回して、ワイシャツを掴んだ。痛いのか苦しいのか、真っ赤な顔を歪めていた。 「ぐ、ふぅ…んぐっ」 「柚木さん、すごい、熱くてキツくて……柚木さん、全部挿れますよ」 「あ、ああ、わかっ…ぐぅぅっ」 きつい処女アナルの中に俺の性器がねじ込まれ、ついに恥骨が密着する。 根元までズッポリ入った結合部を見下ろして、俺は思わず嬉し涙が出てしまった。 「ああ〜……。柚木さんのバックバージン……くぅー!俺もう死んでもいい!」 「い、いや。今死なれたら困る……」 思い返せば、初めて会った5年前。ほとんど一目惚れだった。 二人でイタリアへ出張したのをきっかけに、色々紆余曲折あり今の関係になった。 5年間ずっと焦がれていた柚木さんの大事な処女を貰えるなんて。 「へへ。俺達、色々ありましたよね……二人での初出張でイタリアマフィアに追われたり、手違いでスパイに奪われた書類を取り返す為にカーチェイスしたり……」 「あ、ああ。まあそうだが。今する話か?」 「それがついに……ついに結ばれ……ふぅぅっ!!」 「……」 様々なトラブルに二人で巻き込まれ、海外ドラマみたいな経験を3シーズン分くらいいっぱいして、二人はドラマチックに恋に落ちた。 だが今はその辺りの話は全く関係はない。 大事なのは、今、この瞬間! 俺が柚木さんの処女を! いただいたという事! そう!大事なのは結果なのである! 「…………春道、抜くか動くかしてくれ」 「はい!動きます!」 なぜか冷めきった表情の柚木さんに催促され、俺は一旦抜ける寸前まで引き抜いて、もう一度根元まで押し込んだ。キツイ入り口に扱かれて、強烈な快感に俺は思わず喘ぐ。 「あ、あっ、ゆ、ずきさぁん!」 「んっ…はあ、痛っ…う、いいか、春道っ」 「はい、すっごく…ぅう、出ちゃいそうっ」 情け無いが、慣らす為にゆるく出し入れしているだけでもう射精しそうだった。気持ちが高ぶり切っているせいもあるが、柚木さんのお尻は今まで抱いたどんな女より良かった。 肉壁は熱くて柔らかくて、ねっとりと性器に絡みつき、入り口は出し入れする度にきつく性器を絞る。 この穴は排泄の穴じゃない、おちんち×の為にある穴だ。 「あう、ごめん、柚木さん、イク、イッちゃう…っ」 「いい…ふっ、ん…いいから、好きにっ出せっ」 ぎゅうっと柚木さんにしがみついて、俺は柚木さんの奥に埋めたまま射精した。コンドームの精液溜まりにびゅくびゅくと勢いよく精子を吐き出す。 腰がぶるぶる震えて、止まらない。 「あー、あーっ、ゆずき、さぁっんんっ、止まんない、せーし止まんないっ」 「ああ、すごい……中で、びくびくしてる……」 「こんな、ちょっと動いただけなのにっ……俺やばいっ止まんないっ」 あまりの気持ちよさにぼうっとする。コンドームを付け替えるのすら煩わしくて、柚木さんの身体をひっくり返すと無理やり腰を上げさせて、背後からそのまま腰を打ち付けた。 「んはっ!ああ!ま、待っ、ああ!ゆっく、りぃ!」 「無理、無理です!良すぎて、だめ!腰とまんなっ!ああ!」 押し退けようとしてくる柚木さんの手をそれぞれ握りしめ、床に押し付け縫い付ける。 もう手加減できなくて、本気で柚木さんの身体を揺さぶる。 パン!パン!と肉がぶつかる音がして、柚木さんの身体がガクガクと跳ねた。 痛みに柚木さんの巨根が萎えてしまって、突く度にぶるんぶるんと重そうに揺れている。 「い、だ、だめ!いや、だ!んあ!!止まっ、あぐっ!」 でも、苦しげに悲鳴をあげていたのは最初だけで、だんだん柚木さんは信じられないものを見る目で俺を見上げてきた。 一突きごとに、柚木さんの身体は俺に馴染んでいくみたいだ。固かった入り口も柔らかくなり、引き抜けばきゅううっと物欲しそうに吸い付いてきて、また押し込めば嬉しそうに絡みついてきた。 柚木さんの表情も、痛みに強張った顔から初めての快楽に困惑したようなえっちな顔に変わっていく。 「んぐ、ああ!あ、んっ!お、かし、あ、こんなぁっ!」 「おかしく、ない!俺の事、好きって!身体が言って、るんです!だから、気持ち、いいでしょ!」 「ああ、ぁっ!はる…い、いい、気持ち、いい!はるみちぃ!んああっ」 素直な柚木さんが愛しくて、もっと喜ばせようとガンガン激しく腰を打ち付ける。ローションでぐちゃぐちゃになった結合部が、じゅぶじゅぶと濡れた音を立てた。 また射精感がこみ上げてくる。 「い、イクっ!またイク!柚木さん、柚木さん!」 「まっ、ぐっあ、俺もぉ、イキ、たいっ!手、離し、てく、っ」 「だめっ、だめっ!このままっ!お尻でイッて、ください!」 「ひあ!そん…む、むりぃ!あ、やめ、イカせ、て、ああっ!ちん×、触っ、あん!」 頭が真っ白になるくらいの射精感に、犬みたいに腰を振って柚木さんの中をめちゃめちゃに犯した。 ビリッとコンドームの裂けた感触があったが、今更止まれない。 柚木さんの腰と背中の筋肉がブルブル震えている。汗が浮いた背中をペロリと舐めて吸い付くと、柚木さんは背中を反らせて低く甘く喘いだ。 「っ、出るぅっ」 「は、はあっ!ひぃ、あ、うそ、だぁ、あ、ああああ!!」 ぐりぐりっと恥骨を擦り付けて根元まで捻じ込み射精したと同時に、柚木さんの背中が丸まりビクン!ビクン!と大きく痙攣した。ぎゅううっと中が収縮し、俺の性器を締め付ける。 射精中の性器を絞られて、馬鹿みたいに大量に出てしまった。 「……くっ……、イッ…」 「…ぃ………ッ………ァッ……」 お互い声も出ないくらいの、激しい絶頂だった。 ようやく柚木さんの痙攣が収まり、俺の射精も落ち着くと、俺は一旦柚木さんから性器を抜いた。 破れたコンドームからは精子が漏れていて、ばっくり口を開けた柚木さんのお尻から滴っている。赤い腸壁に白濁が絡まって、すごくいやらしい。 柚木さんの身体をひっくり返してみると、柚木さんの巨根も大量の精液を床に吐き出していた。 「すごい、初めてのアナルセックスでところてんとか……柚木さんのお尻はえっちですね」 「ひ、…馬鹿…お前のせい、だぁ」 腕で顔を隠し、ふるふるしながら悔しげに吐き捨てる柚木さんだが、性器はまだまだ勃起したままだ。 「柚木さん、ゴム破れて精子入っちゃった。もう、生で中出ししていい?できちゃったら責任とりますから!」 「できる訳ないだろ!」 「じゃあ生で問題ないですよね!」 「そういう問題じゃ、あ、あー!」 ぱくぱくと口を開け俺の性器を待っているアナルに、コンドームを剥いだ性器をぶち込む。 生の腸壁の感触は薄いゴム越しと違い、ぬめぬめしていて吸い付くような感触だった。 「いやだ、あ、ああ、ばかがぁ!」 「すごい、ゆずき、さあん!ぐにゅぐにゅ、絡んでっ!」 「ひぃ、ひあ!ああー!」 柚木さんの足を肩に引っかけて腰を高く上げさせ、上から体重をかけて突きまくる。 生の感触は柚木さんも感じさせているのか、巨根はガチガチに張り詰め、耳まで真っ赤になって涙を浮かべて善がっていた。 「ぐっ!あぐ、ああ!んぎ、あっ!」 「お尻、気持ち、いいですか!柚木、さん!俺のちん×、お尻搔き、まわすの!気持ちいい!?」 「あ、あー!い、いい!はる、みち、いいっ!しり、がぁ!イ、あー!」 「うれし、い!柚木さん!大好き!好き!も、俺の!俺のだからっ!」 お尻で感じて泣きながら喘ぐ柚木さんが可愛い過ぎるのと、生挿入が気持ちよすぎて、3回目なのにすぐに絶頂が近くなる。 柚木さんも同じで、もう限界みたいだった。 「ふ、ふあ!あー!イ、イクッ、またぁ!しりでぇ!あー!」 「イッて、あっ!俺も、イくっ!一番、奥にっ!出すからっ」 「ああ、っい、溶けっ!中溶け、るぅ!んあっあ、ああっ!」 まんぐり返しの格好で、上から覆い被さり腰をズドンと密着させて突く。 柚木さんが喉を反らせビクンビクンと痙攣して、巨根から吹き出した精液が柚木さん自身の顔を汚した。 俺も限界まで押し入った柚木さんの体内一番奥に、俺の証をたっぷり注いだ。 「あっ!飲んでっ!俺の、精液っ!全部お尻で飲んでぇ!」 「…んあ、あー…あつ…いっ…で、てる……」 きゅうきゅうと精子を絞るように痙攣する腸壁に包まれて、俺は人生最高の射精をした。 気持ちよすぎてトロけた顔に、自分で顔射した白濁塗れの柚木さんが、素晴らし過ぎて腰が抜けそうだった。 「柚木さん……好きです、愛してます」 「ん、はぁ……春道は、……俺が好きすぎだ」 そう言って、はにかんで笑う柚木さんにキスをした。 ついでに顔にかかった精子を舐めとる。 「ずっとずーっと好きですよ柚木さん」 「わかったわかった。俺もだ春道」 繋がったままぎゅううっと抱き合って、俺たちはお互いの気持ちを確かめあう。 ああ、なんて幸せなんだろう! セックスも最高に良かったけど、今この瞬間が一番かもしれない。 やっぱりセックスは愛を確かめあう行為だからね。 やっぱり大事なのは!結果なのである! 二人が愛し合ってるっていう、ね!

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