杉原先輩はHRが終わり、直ぐに学校を出てくれたみたいな時間に来てくれました。 「お帰り、俊。笹倉くんをお前の大好きなラムネ菓子にしといたよ」 見たことがないような杉原先輩の怖い表情を私は見てしまいました……と思った瞬間、光さんが部屋から飛んで行きました。光さんが飛んだわけではなく、杉原先輩が殴り飛ばしたと理解するのに数秒かかりました。 「叶、かなえ……。ごめん、『合意』じゃないのにすることになって」 私の目の前には、あの文化祭の卓球部で見た涙の杉原先輩がいました。 「……せっぱぃ。……これは『合意』ですょ……」 精一杯私は笑ってみせました。 先輩は今までにないくらい、激しくて熱くて、濃厚なキスをくれました。 そして私達の初めての『情事』が行われます。