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第25話

-キュルルルルルル………。 (……………うっ!!) お腹の調子が……………。 「…ちょ…トイレ……」 俺の言葉に、治朗は無反応。 「……おい。手首、外せよ。トイレ行きたい」 「駄目だよ。もう少し我慢して」 (………はあ~!?) 「何、言ってんだよ。冗談じゃなく、腹が……」 「だ~か~ら~、もう少し我慢しろって。出来るだろ?詮をしているんだから」 (………詮って……) 「…お前……まさか……さっき入れたの……」 「そうで~す。ってか、今頃気がついたの?さっき入れたのは浣腸で、漏れないようにバイブで栓をしてま~す…どう?親切でしょ?」 「…な…っ!ふざけんな!!早く外せ!!」 「ダ~メ、もう少し我慢してもらいますぅ~」 そうしている内に、お腹が本格的に痛くなってきて、冷や汗が出てきた。 「…頼む…トイレに…行かせて…腹が…痛い…」 今度は少し下手に出て頼んでみたが、治朗は知らない振りを決め込んで椅子に座り、本を読んでいる。 …本当に冗談じゃなく、腹が痛い。 (………出したい……) 足を曲げて、身体を丸め、なるべく痛みをなくそうとしてみる。 「…頼む……トイレ……行かせて……手を……外して……」 「…しようがないなぁ~…いいよ。樹生がオレの言う事を聞いてくれるならね」 「聞く。何でも聞くから…頼む…」 「分かった」 治朗が近付いてきて、俺の手首を縛っている紐を解き始める。 その時間が永遠とも思える程、長い時間に感じられた。 やっと自由になり、ソロソロと…刺激しないようにベッドから下りる。 少しでも刺激を受けると…マジで出そう…。 こうなると、バイブで栓をされて助かったというか…気分的には複雑だけど。 前屈みになりお腹と尻に嵌まっているバイブを押さえ…ソロソロと部屋の中のトイレに行こうとした俺の前に治朗が立ち塞がった。 (?????) 訝しく思い治朗を見ると治朗はあの、いつものニヤニヤとした笑いを浮かべている。 -嫌な予感がした…。 「樹生のトイレはソコに用意してあるよ」 (………ソコ………?) 言われて、治朗がアゴで示した場所を見てみると………。 床の上、新聞紙が敷かれたその上に。 幼い子供が使用するおまるがちょこんと置かれていた。 最初は意味が分からなかった。 が。 その意味を理解した途端。 俺は頭に血が上り…一瞬、お腹が痛い事も忘れ怒鳴り声を上げそうになって…慌てて小声に戻す。 「ふざけ……っ!!………ふざけてるのか…頼むから、トイレに行かせてくれ…本当に、冗談じゃなく、腹が痛いんだ…」 「だから、そこでしろって言ってるだろ…オレ、さっき言ったよね。お前のプライドも何もかも剥ぎ取ってやるって…皆、これするとオレに反抗していたヤツ、一発で大人しくなったからね…ほら、早くここに座れよ。出したいんでしょ」 治朗は笑いながら俺の肩を掴み、強引におまるの上に座らせた。 抵抗しようにも、少しでも動いたら…漏れそうだ。 (………でも……せめて……) 「…頼む…頼むから…せめて…部屋から…出て行ってくれないか…」 額から冷や汗を流しながら、小声で治朗に訴えるが…却下された。 「だ~め~」 それどころか冷や汗をかいて苦しんでいる俺を見て、笑っている。 「…じゃ、用意はいい?詮をぬくからね」 治朗がバイブに手を伸ばす。 「…ま……待っ……っ!!」 用意どころか、心の準備さえ……まだ………っ。 (………嫌だ……) 俺の中に入れられていたモノが、治朗の手で一気に引き抜かれて……………。 「………嫌だ………見るな~~~~~~~~~~~……………っ!!」 ………………………………………………………。 ………………………………。 ……………………。 ……………。 ………。

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