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第4章

          3  シャワー室で今日一日分の不快な汗を流し、これから行うことへの準備を、不安と期待と共に整えた真南人は、ゆっくりとドアを開け寝室に出た。  改めて寝室を眺めてみると、シンプルな形をしたシルバーがかったグレイのベッドフレームのベッドが、西側の窓際に置かれている。   白いシーツと白い肌掛けが、とても清潔な印象を与えていて、唯一、二つ並んだ枕だけが、淡いベージュ色をしていた。  備え付けのクローゼットと、部屋を取り囲むような形の質素な棚には、オーディオ機器やCD。小物類などがきちんと並べられていて、それらを、オレンジ色の照明が等間隔に優しく照らしている。  夏川は、沈んだ夕日の残像を窓辺に立ち眺めているようだった。  青みがかった屋外と、オレンジ色の照明によってぼんやりと浮かぶ寝室とのコントラストが切ないほど綺麗だった。そして何よりも、出窓に両手を付くように佇む夏川の後ろ姿が、言葉では言い表せないほど美しい。  真南人は、足音を立てぬよう、背後からそっと、夏川の背中を見つめながら近づいた。     目の前まで来た時、真南人は夏川の腰に両腕を回し、しっとりとした滑らかな背中に、ぎゅっと頬を寄せた。  「お待たせしました」 「うん。すごく永いこと待った気がする」 「そうですね」 「……本当にいいんだよね?」 「今更そんなこと言わないでください」 「分かってるけど、やっぱり自信がないんだ。俺って君が思ってるほど自信家じゃないし……知ってた?」 「さあ。分からないです。だってまだお互いを知るには時間が足りてませんよ。僕は、ゆっくり時間をかけて、これからたくさん夏川さんのことを知っていくつもりです」 「嬉しいな。でも、知ったら知ったで、すぐに飽きて、俺を嫌いにならない?」  真南人は夏川の腰に回した手に力を込めた。夏川らしくないその言葉に、胸が張り裂けそうなほど切なくなる。そんな言葉を夏川から聞けるなどと夢にも思っていなかったからだ。   夏川の自信の無さが自分への思いの強さを証明しているようで、真南人はその喜びに、体中の細胞が沸々と蠢き出すのを感じた。  「……なるわけないじゃないですか。こんなにあなたのことが好きなのに……バカですね」 「そうだよ。真南人君のことになると、俺はいつだってバカになるんだ」  そう言うと夏川は、くるりと体の向きを変えて、真南人と正面から向き合った。  「後戻りできないよ? 覚悟はいい?」  首を傾げながら、夏川は真南人の目の奥をじっと覗き込む。 「……もう何も言わないでください。お願いです。早く……」  真南人は自分から夏川の首に腕を回すと、強く引き寄せて唇を奪った。熱い吐息が夏川から漏れ出すと、二人はお互いの舌を追いかけ合うように激しく絡める。 「はあ、キスが上手になったね……もしかして、他の誰かとしてたりして?」  眉間に軽く皺を寄せながら、苦しげに真南人から口を離すと、夏川はそう言った。  「何でそんなこと言うんですか? ひどいです」  真南人は夏川の両腕を強く掴むと、きつく睨みつけた。 「ごめん……今言ったこと忘れて。俺どうかしてる」 「だったら夏川さんはどうなんですか? 僕に会えない間他の誰かと……そういうことがあったっておかしくないですよね?」 「ない! ないよ! あるわけない。だって俺は真南人君を前にして、こんなにも余裕がないんだよ?」  夏川は真南人の肩を掴むと、そのままベッドへ強く押し倒した。共に腰にタオル巻いただけの格好の二人は、重なり合うようにベッドの上で大きく弾んだ。 「じゃあもう男らしく、つべこべ言わず僕を抱いてください!」  夏川はきょとんとした顔をすると、悔しそうに笑った。 「はは。もう情けなくて涙が出てくる。俺は何も成長してないな」 「そんなことありません。嫉妬する夏川さんを見られて、僕は今すごく嬉しいんですから」  「何それ。ねえ、真南人君。俺をこれ以上情けない男にしないでくれる?」 「そんなつもりはありません。ただ僕は、早く夏川さんと繋がりたいだけです」 「真南人君……」  お互い無言で見つめ合うと、夏川の唇と吐息が、火傷をするかのような熱を伴いながら容赦なく真南人の唇に降り注がれた。真南人は夏川のキスを受けながら、夏川の背中を撫で上げ欲情を露わにする。  様子を窺うように唇を離す夏川を、真南人は恨めしい気持ちで見つめると、頭を持ち上げて、自分からもっと激しいキスをせがんだ。 「んっ、はあ、はあ、もっと」   キスをしていないと息ができないような苦しさに、真南人は焦れてたまらなかった。  でも、夏川の愛撫をする手の動きは手馴れていて、それが真南人に複雑な感情を引き起こさせる。  敏感な部分を探るように体の上を這いまわるその手で、自分がどんどん情欲の深みにはまっていく喜びと、夏川が今まで、何度も真南人の知らない男達と体を重ねてきた事実に対する嫉妬心とが、ぐちゃぐちゃに絡まり合い、それが真南人をひどく苦しくさせる。  「いやだ、もっと! もっと僕を今までの誰よりも一番愛して、激しくして、お願い!」  自分の口から発せられた言葉とは俄かに疑いたくなるが、真南人はもうそんなことなどどうでも良かった。離れていた時間に溜めに溜めた熱情が今ここで吹き出し、真南人は愛欲に溺れる一人の男と化す。  「……真南人君」 「違う。真南人って呼んで!」  真南人は夏川を必死に見つめ、そう叫んだ。 「真南人」 「そう。それでいい……瑠生さん、愛してる!」  真南人は気持ちを込めて夏川を下の名で呼んだ。 「……ああ、俺も愛してるよ!」  深いキスをしながら、夏川の指は真南人の乳首を優しく弄り始める。親指を上手に使いくるくると両方の突起を弄ぶように攻められ、真南人はその初めての刺激に、思わず甘い声が漏れた。 「ふっ、んん、やっ、あ」  乳首を弄られると全身が酔ったように火照りだし、いつしか自分の腰と中心に熱い血が集まっていることに気づく。そんな淫猥な自分に、真南人は素直に、自分の本当の正体を実感する。  夏川は指をいやらしく滑らせながら、真南人の乳首を容赦なく虐めた。今度は中指を左右に揺らしながら素早く擦られると、真南人は仰け反り、両手で自分の頭をくしゃくしゃと掻きむしった。  「ああっ、はあっ」 「感じやすいんだね」 「る、瑠生さんが相手だからっ」 「そう? まあ、そうじゃなくても嬉しいけど」  夏川は満足そうに真南人を見つめると、そっと真南人の乳首を口に含んだ。  「はっ、んんっ」  舌を上手に使い、吸ったり、弧を描くように舐め回したりを繰り返しながら、夏川は、惜しみなく真南人に快楽を与える。そして、執拗に乳首を舌で捏ねるように愛撫しながら、夏川は徐々に、もう既に屹立している真南人のそれへと手を伸ばした。   真南人のそれは、くちゅくちゅといやらしい水音を立てそうなほどに鈴口を濡らしている。 「ぐちょぐちょだね」  真南人の初々しい反応を楽しむかのように、夏川は意地悪っぽくそう言った。 「や、やめてください、恥ずかしこと言わないでくださっ、あっ」 「どうして? 言葉攻め嫌? 俺はすごく興奮するけど」 「い、意地悪、はあっ、し、しないで、あっ、んんっ」  夏川が指で刺激を与えると、真南人のそこからは更に粘り気のある先走りが溢れ出てきて、夏川の指先をぬらぬらと濡らす。それが潤滑剤となり、真南人の中心を夏川の指が滑らかに扱く。 「だめっ、そんなことされたら、いっ、いっちゃ」 「いいよ。イって。見たい。真南人がイクとこ」  夏川は空いている指と舌を使って真南人の体を隈なく苛めながら、更に力を加えて欲望を扱き上げる。 「そ、そんな、こっこんなの、だっめ、ああっ」  真南人はシーツを掴みながら首を左右に振り喘ぐが、夏川は容赦なく、今度は真南人のそれに口を近づけた。 「ひあっ、やっ、いけなっ」  突然、夏川に自分の中心を喉の奥まで咥え込まれた。いやらしい水音を立てながら上顎と舌で自分の弱い部分を擦られ、焦らされる。その巧みな愛撫による悦楽に、真南人はぎゅっと目を瞑ると思わず涙が滲んだ。  「んっ、くっう、ああ」  「イって、構わないから」  真南人のものを口に咥えながら、夏川が愛おしむようにそう言ったその時、真南人は夏川の腔内に、あっけなく精を放った。  「はあ、はあ、ご、ごめんなさいっ。どうしよう……恥ずかしい」  真南人は顔の上で両腕をクロスさせると、胸板を上下させながら荒い息を吐いた。真南人の体は上気しているのを表すように桃色に染まり、その、高みへと達した後の無垢な無防備さは、夏川の欲望をさらに刺激したのかもしれない。 「真南人。ごめん。次いくよ」 「え?」  真南人は、夏川に脇を掴まれると、いきなりくるりと腹ばいにされた。そして、強い力で腰を持ち上げられると、真南人の尻は夏川の顔の前でとどまる。 「る、瑠生さん?」  真南人は不安で上ずった声を出したが、このうえなく恥ずかしい格好を晒しているというのに、夏川にされるがままという状況に、真南人の中心はあっという間に欲望を擡げ始める。 「ゆっくり解してあげる。真南人が気持ちよくておかしくなっちゃうくらい」 「え?」 「ほら、ここ、俺をすごく誘ってる」 「い、いやだ。見ないでください!」 「……そう? その割にはされるがままじゃない?」 「そ、そうだけど……え? ああっ、やあっ、ちょっ」  夏川は、真南人の尻を鷲掴みにして、親指で秘部を広げると、徐々に顔を近づけ、真南人の秘部を舌でこじ開けるように舐め始めた。 「ああっ、だめっ、そんなとこ、やめてっ」  真南人は慌てて身を捩らせながら振り返りそう懇願したが、夏川にしっかりと尻を掴まれてしまい身動きが取れない。夏川は、唾液を絡ませながら舌を突くように刺激を与える。その舌はまるで別の生き物のように卑猥な音を立てながら、真南人のそこを丁寧に解そうとする。その、言いようのない感覚に、真南人は腕に力が入らず、顔を枕に突っ伏しながら喘いだ。  「んんっ、瑠生さんっ、やめっ」  あの綺麗な夏川の顔が、自分のこんな場所を舌で愛撫しているのだと思うと、信じられないような気分になり、これは夢ではないかと疑いたくなった。でも体は正直で、夏川の舌先からの快感に、真南人の屹立は益々激しくなる。 「ああっ、やだっ」 「駄目だよ。真南人。まだまだこれからだからね」  そう言うと夏川は、ベッドサイドの引き出しからチューブを取り出し、自分の手にその中身を惜しみなく出した。 「え?」 「ほら、ここ、ゆっくり指入れるから。力抜いてね」  ひやりとした感触に、びくっと体が震える。その瞬間、そのぬるぬるとした液体と共に、夏川の指が真南人の秘部にゆっくりと入ってくる。 「うっ、ん、くっ」  「大丈夫。まずはじっくり慣らすから」  くちゅくちゅという音を立てながら、中を押し広げるように巧みに動く夏川の指使いはとても絶妙だが、そのいやらしい水音が真南人にはたまらなく恥ずかしくて、思わず耳を塞いでしまう。  「苦しくない?……もう少し我慢して。すぐに慣れるから。ほら、指二本入っちゃったよ」 「えっ?」 「真南人の気持ちいいところ探してあげるね。あ、ここかな?」 「あっ!」  その時、全身に電流が走るほどの衝撃を受けた。それはもちろん初めての感覚で、真南人はかっと目を見開くと、また涙がじわりと滲んだ。  「なっ、何ですか? 今の……これって」 「そうだよ。前立腺。男の性感帯。僕はあまり感じないけど、真南人はかなり行けそうぽっいな……」  夏川は嬉しそうににやりと笑うと、指を慎重にもう一本増やしていく。 「うあっ、や、駄目、ちょっ、気持ちいい……けどっ……こ、怖い」 「大丈夫。怖くない。俺が相手でしょ? いっぱい愛してあげる」  三本の指をぐりぐりと左右にうねらせながら弱い部分を突かれると、真南人は、俄かに自分の声とは思えないような嬌声を上げ、顔を思い切り仰け反らした。 「ああっ、ひっ」   夏川は真南人の顎を掴むと、顔を自分の方に向けさせ、舌を絡ませながら激しい口付けを浴びせた。それでも、夏川の指は動きを止めず真南人の後ろを執拗に攻め続ける。 「ふっ、んんっ!」 「真南人、気持ちいい? ここいじられるとやばいだろう?」 「はぁ、お、おかしくなるっ」 「もっとだよ、もっとおかしくさせてあげる」  興奮を表すような、湿った吐息交じりの声で夏川は真南人の耳元に囁くと、ゆっくりと真南人の秘部から指を抜いた。続けざまに夏川は真南人を素早く仰向けにすると、両膝裏に手を置き力を入れて強引に足を開いた。 「な、瑠生さん?」  「真南人、そろそろいいよね?」  夏川の顔は苦痛で歪んでいた。こんな余裕のない切羽詰まった夏川の顔を見るのは初めてで、真南人はその顔に異常に興奮を覚えた。  夏川の中心は、もうはち切れんばかりに岐立していて、少しの刺激にも敏感に反応してしまいそうだった。 「きて。瑠生さん」  「ああ。やっとひとつになれる」  夏川は泣き笑いのような顔を作ると、自分の中心を、じっくりと解された、いつでも迎え入れる準備の整っているそこへと近づける。 「あっ」  二人の体の一部分が触れ合った瞬間、何とも言えない強烈な高ぶりが二人を襲った。やっとひとつになれるという喜びが全身を駆け巡り、更に二人を興奮の渦の中に突き落とす。  夏川は、自分のそれを真南人の秘部に強くあてがうと、潤滑剤を足しながら、ゆっくりと挿入させていく。 「ううっ」  「力抜いて。真南人。俺を信じて」  心配そうに真南人を見つめながら、夏川はゆっくりと自分の腰を使い、体重を少しずつ掛けながら真南人の中へと押し入っていく。 「ああっ……くっ」  「大丈夫? 苦しくない?」 「へ、平気です。気にしないで、うっ……だ、大丈夫だから」  「待って。焦るといけないから」   夏川は既に限界に達しそうだというのに、それでも自分を気遣うその優しさに、真南人の胸は張り裂けそうになる。そんな夏川へ自分の恋情はピークに達し、自分の体が傷つくことなど本当にどうでもいいと感じた。いっそのこと傷つきながらひとつになれれば、自分と夏川は一生離れず、深く深く結びつくことができると、真南人は浮かされた頭でそんなことを考えた。 「どう? 動いても構わない? 痛くない? 苦しくない?」  それでもまだ自分を気遣う夏川がもどかしい真南人は、夏川の首に腕を回し引き寄せると、キスをしながら懇願した。 「いいっ、突いて、っはあ、もっと、奥までっ」  その真南人の言葉に、夏川は堰を切ったように、真南人の手を交互に絡ませるようにして握ると、シーツに押しつけ、腰をゆっくりとグラインドさせながら、奥を貫く。  「はあっ、あっ、あっ」  それを何度もしつこく繰り返すと、真南人の嬌声が寝室内に妖しく木霊する。 「うっ、やっ、こ、こんなの、は、初めて」  本当はもっと激しく動きたいが、それでは自分が持たないと分かっているのか、夏川は、真南人をもっと強烈な高みへと誘うために、ゆっくりと堪えながら、真南人の中を自分の中心でじっくりと掻き回す。 「お、お願い、もっと、早くっ、くっ、苦しいっ」  赤ん坊のように首を左右に振る真南人に煽られたのか、夏川の腰の動きは更に速くなった。 「ああっ、真南人、ごめん、はあ、はあ……俺もう、限界っ」    スパートをかけるように小刻みに腰を打ち付ける夏川と、その動きに呼応する真南人に、徐々に絶頂への波が押し寄せ始める。 「やだっ、やっ、あ、気持ち、いっ」  夏川の手を痛いくらいぎゅっと握り、真南人は自らも腰を動かすと、真南人の欲望を吐き出そうとする中心の昂かぶりが、ついに最高潮を迎えた。 「は、ああっ、もう駄目! 真南人!」 「ああっ! 瑠生さん! いいっくっ!」   真南人は初めて体験する絶頂感に体を戦慄かせながら、欲望の精を放った。夏川は真南人の体に突っ伏すと、肩で大きく息をしながら恍惚の表情を浮かべている。   真南人は、自分の体液と夏川の体液とが体の中で混ざり合いひとつになっていることを実感すると、心が感動で深く満たされた。夏川との快楽の余韻に浸りながら、真南人は自分の上に覆い被さる愛しい男をぎゅっと抱きしめた。  じっとりと汗で濡れる夏川の体から、不思議と心を落ち着かせるとてもいい匂いがした。それを荒い息を吐きながら吸い込むと、真南人はたまらない気持ちになり、自然と涙が溢れた。 それは、本当の自分の姿を今はっきりと受け入れられたからかもしれない。かけがえのない大切な人に出会い、恋に落ちた奇跡への、心からの感謝と幸福に包まれているから。 「愛してる……瑠生さん」  涙声を隠さず、心を込めて真南人はそう言った。  「泣いてるの?」  驚いた声でそう言うと、夏川は真南人を素早く見つめ、まるで真夏に咲くユリのような可憐さで、その透き通る瞳を大きくした。 「嬉しくて……幸せで、涙が自然と溢れました」  真南人は零れ落ちる涙を拭おうともせず、夏川をまっすぐ見つめてそう言った。 「俺だって本当は泣きたいのに、我慢してるんだぞ……もう、ひどいよ」  夏川はくしゃっと顔を歪ませると、真南人のおでこに優しくキスをした。  「愛してる。俺の方が先に。真南人を好きになったんだからね」 「瑠生さん……」  「離さない。二度と。俺達はずっと、ずっと一緒だよ」  夏川はまるで、ベソをかいた幼い子どものような顔で真南人にそう言った。 「はい。ずっと、ずっと、一緒です」  見つめ合って微笑み合うと、その安堵感から、自然と内側から湧き上がって来る感情の昂りと共に、またどちらからともなく抱き合った。  「ねえ、シャワー浴びよう。真南人の体を綺麗にしないと」   夏川はそう言うと、真南人の背中に手を入れ優しく起こした。

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