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VSプロローグ

この世はモンスターだらけ。 人間はいとも簡単に潰される。 だから俺たち神父が狩るんだ。 宗教なんか関係ない。 てなわけで今宵も狩りに行く。 相手はミノタウロスっつうデカイ二足歩行の牛。 斧振りまくって凶悪だなオイ。 さっき片腕を斬り落としたとこだ。 「マズそうな肉だなー」 「何だ食べる気だったのか?」 バツの悪そうな顔した俺に持ってる大剣が話しかける。 「食うわけねぇだろ」 「ほう………あんなやつより私の方がいいだろう?」 「えらそうなこと言うなっ」 「そうか?昨日のお前は嬉しそうに私の上で………」 「ーーっうるせぇ‼︎」 何を言いだすんだこの変態な剣は。 顔が熱くなっちまったじゃねぇか。 「来るぞ」 「わかってる」 ミノタウロスが叫びながら斧を無我夢中で振り回しながら襲いかかって来る。 俺は隙を突いて剣を振り下ろす。 目の前の肉塊は血の雨を降らせながら真っ二つ。 運悪く血まみれになっちまった。 「詰めが甘いな」 「倒したからいいだろが」 「血は落ちにくいぞ」 どんだけうるさいんだこの剣は。 わりぃ自己紹介が遅れた。 俺はカイト。 んでもってこいつは剣で相棒のアーサー。 残念なくらいに変態なんだがその話は次回にしよう。

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