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 バスに乗ってうちに辿り着くと、玄関を開けた瞬間に姉ちゃんの怒鳴り声が飛んで来る。  だが、宮部の姿を見てすぐに優しい姉へとシフトチェンジをした。  その変化にびっくりした母さんが出てきて宮部を笑顔でリビングに案内する。  戸惑う宮部に笑いながらソファーに座ると、宮部も縮こまりつつゆっくり腰を下ろした。 「ちょっとー!琉生とは別次元に存在するような優等生じゃない!どーしたのよ!?」 「人の事情は色々あるの。勝手に深堀りするんじゃないのよ」  姉ちゃんに口パクで呼ばれてキッチンに向かうと、母さんは俺にグラスとりんごジュースのペットボトルを乗せたお盆をくれる。 「宮部。落ち着かねぇだろ?俺の部屋行くか?」  片手で持ちつつ声をかけると、宮部は小さく頷いて立ち上がった。 「夕飯も準備しようか?」 「んー、できたら教えて。取りに来る」  母さんの言葉に少し慌てる宮部は無視して答えると、俺は顎でしゃくってそのままリビングを出る。  宮部はリュックを胸に抱いたままペコリと頭を下げてすぐに俺の後をついてきた。

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