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③念願のお嫁さん※
一目惚れなんて言葉は漫画の中にだけあると思っていた。そもそも、恋なんてものを雪は知らなかったしそれもやはり御伽噺のようなものだと思っていた。
それなのに初めて啓を見た瞬間二つの言葉が雪の中に現れた。『一目惚れ』と『恋』だ。
それまで執着する物なんて何も無かったのに、啓にだけは違った。啓だけが大事で、啓だけが欲しい。他に何もいらない。啓の全てを欲しいと思った。
それなのに啓ときたら誰にでも笑いかけてしまうし誰にでも優しいのだ。そんな風にしたら啓のことを誰もが好きになってしまう。不安で、だからずっと啓のことを見ていた。
※※※
「…………おはようございます、ユキさん」
「おはようございます、ケイ君」
ケイは物凄く恥ずかしそうにしていたが、ユキは鼻歌を歌い出したくなるくらいご機嫌だった。ずっとずっと好きだったケイをようやくお嫁さんにすることができたのだから。
ケイが婚約破棄を提案してきた時は目の前が真っ暗になったが、強引に突き進めた甲斐もあって何とか体を繋げることが出来た。これも毎日ケイが寝ている間に慣らしていたおかげだろう。
婚約はケイが小さいうちにしたし、周囲を味方につけるのは得意だった。周りから固めておいたおかげで結婚前に同棲することもできたし、ケイが高校を卒業したら結婚することになっていた。
それなのに、ケイに余計なことを吹き込んだ人間がいたせいで、全て台無しになってしまうところだった。いや、あのままではいつまで経っても結婚する決心をしてくれそうになかったので、いいきっかけだったと言えるのかもしれない。
とにかく、ケイと一つになれた。そのことに満足するべきなのか。
「あ、あの……ユキさん」
「うん、どうしました?」
「俺、服着たいんだけど……」
「あれ、今日出かける予定ありましたっけ?」
「無いけど……」
ケイに予定がないことは知っていてわざとらしく首を傾げる。外に出ないなら服なんて着なくてもいいのに、ケイはそれが恥ずかしいらしい。まあ、そんなところも可愛らしいのだけど。
「…………それと、これ、とって」
ケイが『これ』と言ったのはケイの中に挿入されたアナルプラグだ。サイズも小さめなのでキツくはないはずだが、やはり違和感に慣れないのだろう。時折締め付けてしまっては甘く鳴くのが堪らない。
「ケイ君の中に馴染ませるのに必要なんですよ」
「なじませる……?」
それともこれはケイなりの、不器用なお誘いなのかもしれない。素肌に巻き付けている毛布を優しく剥ぎ取るとキスマークだらけの白い肌が現れる。
何をされたかケイが気づいた次の瞬間には白かった肌がほんのりピンク色に染まっていく。
「ユ、ユキさん……」
「抜いてあげてもいいですけど、もっとシたいってことでいいですよね」
慌てて否定しようと開いた唇をキスで塞ぎ、そのまま貪るように味わう。朝からするようなものでは無い濃厚なキスに、そもそもディープキスに慣れていないケイはすぐ溺れていく。
すぐ酸素を取り入れられなくなるので適度に唇を離すと、その度に甘く色っぽい声が漏れる。
「んっ♡♡ ふぅっ♡♡」
キスをしながら、ケイのアナルに入っていたものに触れる。軽く押し込んでやると昨夜の快楽を思い出したのか、男を誘うような表情でこちらを見てきた。
可愛いし、もっといじめてやりたくなる。同じくらい甘やかしてやりたいとも思うのだけど。
ケイは声だけでなく唾液や体液の全てが甘い。砂糖菓子でできているように甘いのだから、このまま甘やかし続けたらどろどろに溶けてしまうのではないだろうか。
アナルプラグを少しだけ引っ張ると「ひぁっ♡♡」びっくりしたように目を見開くのが可愛らしい。中途半端に咥え込ませたまま、円を描くように動かしてやる。だめ、と弱々しく訴えてくるケイを安心させようといつもの『ユキの微笑み』を浮かべる。
「抜いて欲しい?」
「あっ♡♡ ぬい、てっ♡♡」
必死で頷くがおそらくその先に何が起きるのか考えることを放置しているのだろう。ユキは可愛らしい奥さんのおねだりを聞いてやることにして、中途半端に抜けたアナルプラグをそのまま一気に引き抜いてやった。
「――ぁああああっ♡♡♡」
ケイは呆気なく射精し、塞ぐものがなくなり力の抜けたアナルからはトロトロと精液が溢れ出す。せっかく出したのに勿体ない。
ケイのアナルは精液を垂れ流しながら、新しい刺激を求めてひくひくと収縮している。すぐに煽られそうになるのを堪えて、快楽にとろけてしまっているケイに囁きかける。
「ケイ君は、僕の子供が欲しいんですよね」
「こども……? おれ、おとこ……っ♡」
「今すぐじゃなくてもいいけど、僕もケイ君の子供欲しいですよ。きっとケイ君に似て可愛い子が生まれてきますよね」
ケイの足を開かせ、アナルをこちらへ見せつけるようにさせる。指を狭間へと導くと嫌がる素振りを見せつつも、素直にそこに指を押し当てた。
「そのまま、中まで見えるように開いて」
「んぅっ♡♡」
恥じらいつつも両手でそこを開き、ちゃんとユキによく見えるようにしてくれる。おかげで奥まで出したはずの精液がどんどん逆流してきてしまいシーツを汚していく。またシーツを変えないとなと思うのだが、こんな日が来るのを待ち望んで替えのシーツは沢山用意していた。問題ない。それよりも顔を赤くしながらユキの言葉に従うケイの何と愛らしいことか。
「ユキさん……中の、出ちゃうっ……」
涙ぐみながら訴えてくるがそれが逆効果なのだとケイは気づかないだろう。
「じゃあまた中に出してあげないと、ですね」
「うう……」
「ちゃんとおねだりできたら、いっぱい出してあげますよ」
「そんなの……っ」
昨日散々ユキの望む言葉を口にしていたことを忘れたのか、ケイはただただ首を振る。
「ケイ君は、僕のこと、好き?」
「……すき」
「僕とえっちするの、嫌ですか?」
「………………いやじゃない」
「そうですよね、昨日あんなに気持ちよさそうにしてたのに。ね、また入れたいな。ケイ君のここに」
「――ひっ♡♡♡」
指で広げたままのところにペニスを押し付けるとペニスを引きずり込もうと蠢く。だがまだ入れてやらない。ちゃんと言わせないと。
「い、入れて……」
「ちゃんと言わないとダメですよ」
「ここに、ユキさんの入れて」
「『ここ』は何て言うんでしたっけ」
「ううっ♡♡ お、俺の、おまんこに♡♡ ユキさんのおちんちん入れてっ♡♡」
もう何度も言わせたのにまだ恥ずかしいのだろう。ぐすぐすと啜り泣きながらも淫らな願いをやっとのことで口にした。キスするようにただ触れるだけだったそこを、少しずつ押し進める。
「ああぁあっ♡♡ や、はいってくる♡♡」
「入れてって言ったのはケイ君なのにね」
追い込んで言わせたのはユキだけれど。ケイの体は本当に素直で、ユキのペニスを悦んで迎え入れてくれる。うねうねと中が絡みつき、油断するとすぐ出してしまいそうなくらいだった。
ケイの中にはまだ、昨日射精した精液が残っている。アナルプラグできちんと栓をしていたからだ。プラグを抜いたせいでずいぶん流れ出てしまったけれど、それはまた補充すればいい。せっかく結ばれたばかりなのだ。今日はゆっくりと愛し合いたい。
ケイの頬を伝う涙を舐め取ると、それさえも甘い気がした。
「んんっ♡♡ や、あっ♡♡」
「ケイ君の中、まだ精液が残っててえっちな音がしますね♡」
「や、……と、とまって……んんんっ♡♡」
結合部から聞こえる音を指摘してやれば嫌がりながらもケイのペニスは勃起していた。ケイには少しだけマゾヒストの素質があるのではないかと思う。こんなユキを好きだと言う時点でそう思うが、こうやっていじめられる度に甘く反応しているのだ。
「ああっ♡♡ ユキさ♡♡」
「ケイ君、可愛い。僕だけのケイ君」
奥を突いてやるとすぐグズグズになって、耐えられずに泣きじゃくる。可愛いケイ。快楽に弱く、ユキのことを無条件に受け入れて。そうなるようにじっくりと教え込んだ。可愛くて可哀想な子。
「ケイ君、ケイ君のここは僕だけのもの?」
「んぁああっ♡♡ ユキさんだけ♡♡」
「教えて。ケイ君」
意識が朦朧としているケイにどんどんいやらしい言葉を教え込んでいく。羞恥心は残っているのに快楽でとろけてしまえばすぐにいやらしい言葉を口にできるように。そのギャップが堪らなくユキを燃え上がらせる。
「……んぁっ♡♡ やっ♡♡ ユキさん専用の♡♡ おまんこですっ♡♡」
「僕専用なんだ?」
「ユキさんのおちんちん専用ですっ♡♡ いっぱい種付け♡♡ 精液いっぱい飲ませてください♡♡♡」
きっと自分が何を言っているのか理解できていないのだろう。普段のケイが聞いたら憤死しているかもしれない。
「今日はいっぱい子作りセックスしましょうね」
「ひぅっ♡♡ あっ♡♡ あっあっ♡♡」
どうせまた洗うのだから、うんとシーツを汚してやろう。シーツの上で乱れるケイを見ながらそんなことを考えた。
※※※
長い間我慢していたものをようやく手に入れて舞い上がっていることは自覚している。結局ケイの体を散々貪り、出かける予定もないとはいえもう昼も過ぎている。さすがにそろそろ何か食べさせてやらなければ。
ぐったりするケイを風呂に入れて、服を着せて、と甲斐甲斐しく世話する。今はリビングのソファに座らせ、その間にケイに食べさせるパンケーキを焼いているところだ。ケイはすっかり疲れ切ってしまっているのか何もかもされるがままだった。
大人しいケイもそれはそれで可愛い。だが毛を逆立ててくるケイも可愛いのだとユキは思っていた。
「ユキさん! 何、この格好!」
ずっとぼうっとしていたケイが突然ぷりぷりと怒り出した。そんなところも可愛くて、鼻の下が伸びそうになるが、何とか耐える。
「ケイ君が服を着たがってたからじゃないですか」
「こんなの着たがってないよ!」
こんなのとケイが言ったのはベビードールのことだ。白く薄い生地のためケイの肌が透けて見え、ピンクの可愛らしい乳首も見えてしまっている。何一つ隠せていないではないかと声を荒らげているケイの前に、焼いたばかりのパンケーキを置く。
「こんな格好で食べたくないってば!」
「でもせっかくケイ君のために焼いたのに、焼きたてが一番美味しいですよ」
「……いただきます」
昔から好きな、ふわふわのパンケーキの誘惑に勝てなかったのか、不貞腐れたようにしつつも大人しく食べ始める。しばらくは唇を尖らせて不機嫌アピールをしていたが、口内にパンケーキが押し込まれるとすぐに緩んでいく。うん、チョロい。それもまたケイの可愛いところだ。
食べることに夢中になり、すっかり自分の格好のことを忘れてしまっているので堂々とケイの肌を視姦することにする。
レース越しに見えるピンクの乳首は美味しそうに尖っているし、丈が短いために白い太ももがきわどい部分まで見える。ユキのつけたキスマークさえも透けて見えるのが色っぽい。
そんな扇情的な格好だと言うのに色気の欠けらも無い勢いでパンケーキをふがふがと口に運んでいくのがまた可愛い。
「美味しかったですか?」
「うん」
ぺろりとたいらげたところを見計らって聞いてみると眩しいばかりの笑顔で頷かれる。
「僕も食べていいですか?」
「えっ」
空になった皿を見つめながら困っている唇をぺろりと舐める。メープルシロップの味がする。
「甘い」
「ご、ごめん全部食べちゃった……」
「違うよケイ君。僕が食べたいのはこっちです」
「ひゃんっ♡♡」
こぼれ落ちたパンケーキ。メープルシロップ。甘い欠片たちに唇を寄せ、レース越しにケイの肌に触れる。薄桃色だったのが少し充血してきてしまっている突起に舌を這わせ、衣服ごと口に含む。
「やっ♡♡ たべちゃだめっ♡♡」
「パンケーキのお返しに、今度はケイ君を食べさせてください」
「あっんんっ♡♡♡」
わざと音を立てて啜ってやるとよりいっそう乱れる。硬くなったペニスがベビードールの股間部分を押し上げていた。
ケイが抵抗するのは口だけで、体の方はユキにされるがままで、ソファの背もたれに沈みこんでいる。
「気持ちいい?」
「んぅっ♡♡」
「ちゃんと答えて?」
「ひんっ♡♡ ユキさんに、乳首いじめられて気持ちいいですっ♡♡」
「そうですよね、ここ、こんなにしちゃって」
「んぁっ♡♡♡」
ベビードール越しにそっとペニスに触れてやるとじわりと生地を何かが濡らす。まだ射精した訳では無さそうだが、「ご、ごめんなさい……」ケイの消え入りそうな声。
「ユキさんが、くれた服……汚した」
胸元なんてユキの唾液でベトベトなのに、先走りで汚してしまったことの方が気になるらしい。
「いいんですよ、ケイ君にいっぱい汚してもらいたくて買ったんだから」
「へ……あんっ♡♡♡」
「可愛い声。もっと聞かせて?」
胸元に歯を立てながら、布で包むようにしてペニスを扱く。すぐ股間部分の色が変わるほどに濡れて、いやらしい音が響く。
生地が濡れたせいで張り付いて、元々透けていた乳首やペニスが全く隠せていない。
「よく似合ってますよ、ケイ君。可愛くてえっちで」
「だめ、ユキさん……イッちゃう」
「いいですよ、いっぱい汚して」
「や……イク♡♡♡ イクぅうううっ♡♡♡」
乳首を歯で軽く押し潰し、同時にペニスの先をぐりぐりと刺激すると、ケイはすぐに果てた。ベビードールは遠目にもわかるほどケイの出したもので濡れてしまっていた。
荒くなった呼吸をととのえているケイを、そのままソファに転がす。うつぶせにしてスカートを捲りあげるようにして尻を露出させる。
ベビードールの下には一応、下着を身につけさせている。フロント部分が全開でペニスが飛び出しており、バックは紐でしかない。アナルを申し訳程度に隠してはいるが、防御力はゼロに等しい。
「……ユキさん……あの、……」
羞恥からか弱々しく訴えてくる声を無視し、かろうじてアナルを隠している紐をついと持ち上げて、横にずらす。一晩ですっかり雄の味を覚えこんだアナルが期待にヒクつくのが見て取れた。
服を着せる前にすっかりシャワーで中も外も綺麗にしてしまったため、プラグも抜いてしまってあった。とはいえ昨日からつい先程までずっとユキのペニスかプラグかが埋まっていた場所だ。今も中を埋めて欲しいと言わんばかりに蠢いている。
「ケイ君の中も、もっと汚していい?」
一呼吸おいて、ケイの理解が追いついたのか、顔が赤くなる。
「……はい――あぁああああんっ♡♡」
許可を得ると同時に挿入すると、また果てた。中がぎゅうぎゅうとペニスを締め付けてくるのでこちらもすぐ出してしまいそうになるのを堪える。
「また、服汚しちゃいましたね」
「あっあっ♡♡」
からかってやったつもりがもうケイには聞こえていないようだ。
「気持ちいい?」
「きも、ちいっ♡♡」
ケイの細い腰を掴み、奥までぐいぐいと突き上げる。可哀想なケイはソファとユキとに挟まれて逃げられず、小さく悲鳴を漏らすばかりだ。
「あうっ♡ やっ♡♡」
すっかり蕩けてしまっていたはずのケイが、不意にこちらを振り返る。
「……ユキさんは、ちゃんと…………きもちいい?」
いじらしすぎて、とっくに消え果てたと思っていた罪悪感が顔を出す。小さい頃から刷り込んで、嘘の常識を教え込んで、ユキ以外選べないようにしてきて。
「……気持ちいいですよ。大好きな人としてるんですから」
でも、ダメだ。どうしたってケイを手放すことなんてできない。もしケイを手に入れられなかったら、自分が何をするかわからない。そうしてまたケイを傷つけて、失うくらいなら、やはりこの道を選んだだろう。
「でももっと、気持ちよくしてくれる?」
「んんっ♡♡ もっと……?」
ペニスを抜くと、ユキはソファに座り、膝の上にケイを座らせた。向かい合うようにして、それからまた可愛らしいお尻にペニスを押し当てる。
「このまま、腰、下ろして……そう、上手ですよ」
「あぁあっ♡♡ や、こわい……っ♡」
「怖くないですよ。ちゃんと掴まって。ゆっくりでいいから、ね?」
逃げそうになる腰を掴み、優しく囁き続ければ段々ケイの体から力が抜けていく。それでもまだ恐怖が抜けないのか必死にユキの肩にしがみついて落ちないようにしている。
そのくせアナルの方は淫らにペニスを欲していて、ちゅぱちゅぱと先端にいやらしく吸い付いて、中に取り込もうとしているのだから堪らない。
「僕のこと、もっと気持ちよくしてくれるんですよね?」
「ううっ♡♡ そ、それは……」
「ケイ君もとっても気持ちよくなれますよ」
逃げないように掴んではいるが、そのまま引きずり下ろしたりはせず、ケイが動くのをじっと待つ。しがみつく力が抜けていき、少しずつ少しずつ腰が降りてくる。
「やっ♡♡ 入っちゃう♡♡♡」
入れているのはケイの方なのに、ダメとか嫌とか可愛くないことを口にして、涙を滲ませる。
「あっ♡♡ だめ、ふかいっ♡♡♡」
ケイ自身の体重のせいで今までで一番深く入っていく。それを拒もうとするが、もう体は快楽に負けつつある。ケイの下半身からはすっかり力が抜け、そのままユキの上にへたりと座り込んでしまった。
「――んぁああっ♡♡♡」
同時に腰から手を離してやれば一気に串刺しにされたケイの口から悲鳴が漏れる。同時にユキの腹に濡れた感覚があり、それもどこかさらりとしている。精液ではなく潮だったのかもしれない。
ユキの肩にしがみつく手に力がこもる。
すっかりそのまま座り込んで動かなくなってしまったので、柔らかな尻をほんの少し、音だけ大袈裟に叩いた。
「ひうっ♡♡」
「入れるだけじゃなくて、ちゃんと動いてね」
「やっ、うごく……からぁ♡♡」
答えながらも一向に動く気配がない。子供の尻を叩くようにしてやると被虐心が刺激されるのかぷるぷると震えだして愛らしい。
痛みはほとんど与えていないはずだし、中はキュンキュンとペニスを締め付けてくるし、おまけにケイのものも萎えていない。
「ううっ♡♡ あっ♡♡♡」
「頑張って、ケイ君」
ユキにしがみついたま必死に腰を浮かそうとしているが、ほんの数センチ動いたかどうかだ。ユキが応援するといじらしく腰を浮かせ、だがすぐに力尽きてしまい、そのせいで奥まで貫かれることになった。
「ひんっ♡♡ あうっ、むり……やだぁ」
ユキにしがみついたまま泣き出そうとするケイを、叩かずにあえてピタピタと尻に手を当てる。ほんの少しだけ赤色に染まっているのが可哀想に思えたが、おそらくケイはそれにさえ興奮している。子供のように尻を叩かれ、優しく命令され、満たされている。
現に、ケイは嫌だと言いながらもまたゆっくりと腰を振り始めた。あまりに緩慢ではあったがその光景だけでユキは我慢できず果ててしまいそうだとさえ思った。
でも、まだだ。まだ勿体ない。
「ケイ君頑張れ」
「もっ、やだっ♡♡」
ユキが突き上げてやればお互いすぐに快楽の海で溺れることができるのに、あえてそれはしなかった。涙と汗で顔をべたべたにしたケイが「ユキさん、動いて……めちゃくちゃにして」とおねだりしてくるまでの間、ユキはじっくりとケイの痴態を楽しむのだった
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