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第15話※
***
「わ、もう出来上がってんじゃん」
「う、る・・・・せ」
あの電話の後から数十分後、家に来た宮は開口一番にそう言うと、俺の姿を見て口角を上げるのだ。
宮が着くまで俺は自慰を繰り返していた。・・不本意ながら電話越しの宮の声を思い出しながら。だが、やはり尻だけではイけなかったのだ。
宮が来ることになったのでさすがに部屋着は着たが、ほてった頬、テント張っている下腹部、ぷっくりと浮かび上がった上半身の突起を見れば、服を着てても宮が来る直前まで俺が何をやっていたかは分かるだろう。
「へーえ?俺さあ和夏くんのためにわざわざ飛んで来てあげたのにそんな口聞いていいのお?」
「っ、」
そんなんじゃ触ってあげないよ、とソファに腰掛けている俺の首から唇までするっと撫で上げる。
「っあ、」
「こんなことでびくびくしちゃうくらい自分でしてたの?・・ね、触って欲しい?」
「・・っ、」
「触って欲しいならさ、全部和夏くんがやってよ?」
「・・何を、すれば・・・・・」
宮を涙がにじんだ上目遣いで見上げると、可愛いね、と呟くのだ。
「んー、じゃあさあ俺をその気にさせて欲しいなあ」
「っえ、」
「そしたらまずは全部脱いで」
「っ!」
戸惑っていると、触って欲しいんでしょ、と腰を撫でるのだ。
以前も宮の前で全裸になったことを思い出し、顔が熱くなる。それに気付いた宮は「前シた時のこと思い出しちゃったの?和夏くんえっちだねえ」と笑っていた。
「自分で脱げないなら俺が脱がせるよ」とスウェットの上着を捲られる。
「部屋着の和夏くんってなんかえっちだね。このスウェット、サイズおっきいんじゃない?可愛いけどさあ」
「な、に言って」
ばんざーいしてと言われ、上着を脱がされると、宮とはやることはやってるのに変に気恥ずかしくなってしまう。
「じ、自分でやるからっ」
「なーんだ、残念だなあ」
ちっとも残念ではなさそうに見えるが。
ソファから立ち上がってズボンとパンツを脱ぐと、その間舐めるように見られるのだ。
「・・脱いだけど」
「ん、そしたらあ・・」
少し考えた後に、「ーー俺の上に跨ってくれない?」とソファに座り、立っている俺を見上げるのだ。
「っ、えっ、・・?跨るって・・・・」
「こっち来て?和夏くん」
急にぐいっと手を引かれればつまずいてしまい、座っている宮の上にまたがる体勢になってしまう。ソファが柔らかくバランスが保てないので宮の肩に両手を置くが、これはかなり恥ずかしい体勢だ。前に宮とした時と同様に俺だけ裸で、その上はたから見れば俺が宮に体を差し出しているように見えるだろう。
「わ、いい眺めだなあ」と既に半勃ちになっている下腹部から胸の突起までじっくりと見やる。すると、目の前にある、散々自分で弄って腫れた胸を見ると「ーーねえ、和夏くん。胸食べさせてくんない?」と、俺を見上げるのだ。
「っ、」
「ほーら、早く」
「こっちだって触って欲しいんでしょ?」と、背中から尻の割れ目まですーっとなぞられればぶるっと身震いしてしまうのだ。こいつが家に来てからずっと尻が疼いてるのを、宮は知っているかのような口ぶりだった。
下の口は今すぐにでも指でかき混ぜて欲しいと言わんばかりにひくひくとしている。堪え性のない俺は、触って欲しいとねだるように、大人しく胸を差し出してしまう。
すると宮は「正直でいいねえ」とまたも笑うのだ。
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