「うっ、んんっ！」 しっとりと汗ばんだ涼介の突き出した腰を両手で掴んで、猛り切った自身を突き入れると、涼介が呻いた。いつもより張り詰めたソレは、もしかしたら涼介の負担になったのかもしれない。 けれど、俺はもう我慢が出来なかった。自分の興奮でぐっしょりと濡れた昂りは、さっきまで可愛がった涼介に吸いつかれて呑み込まれていく。 浅い場所をゆっくりと味わう様に撫で付け続けると、涼介が甘い声で鳴き始めた。それは俺をますます興奮させて、同時に指先に涼介の腰の震えが声と連動して伝わってくる。 「ああっ、蓮、もっと！」 涼介のおねだりに、俺は堪らず腰を掴み直して、抉る様に深く何度も突き進んだ。 「あああっ！いっ、いくっ！」 涼介の中がうねって、俺を絞り込んだ。俺は堪らず止められない腰を涼介の尻に打ち付けた。涼介の甘い嬌声と、濡れた肌の触れ合う音が部屋に響いて、俺は頭の中が真っ赤になる様な興奮を感じた。 締め付ける涼介の中に、何度も放出しながら俺は涼介の名前を呼んだ。俺たちはドサリと二人で重なり合ってベッドに転がった。 涼介の汗ばんだ身体を引き寄せる時に指先が胸元を引っ掻いて、ビクリと感じやすい涼介が可愛くて堪らなかった。涼介の顔を向かせて貪る様に口付けると、柔らかく俺の舌に応えてくる。 「…涼介、愛してる。」 俺は腰を揺らしながら、自分でも甘い気持ちで涼介をひっくり返すとグチグチと攻め始めた。 「…絶倫過ぎ。うっ、んっ、気持ちいい…。ああっ。」 俺の下で蕩けた顔で悶える涼介は壮絶に色っぽかった。薄く開けて俺を見つめるその眼差しは、長い睫毛で縁取られていて、キスで腫れぼったくなった唇が俺を誘った。 「涼介…、愛してる。涼介は…、俺を好きか…？」 涼介は俺を見上げて、ニヤリと笑うと囁いた。 「…ふ。俺が好きでもない相手に、こんなに鳴かされてるって？あぅっ、動くなよ…。蓮、愛してる。…お前が好きだよ。」 そう言うと俺を引き寄せて甘やかに唇を合わせてきた。俺は胸がいっぱいになって、何なら涙が出そうだった。そんな俺に涼介は悪戯っぽい顔で言った。 「ほら、愛する俺をもっと鳴かせてくれるんだろ？…蓮？」 俺はクスッと笑うと、この俺様なのに繊細で、綺麗で可愛い涼介を、望み通り激しく攻め立てて鳴かせたんだ。そしてその日が、俺たちの本当の恋人としてのスタートだった。