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side. Kentarou
まずは慣らさないと…。
ゴムの箱はとりあえず枕元へやり、ローションのボトルの蓋に手を掛ける。
揺れる度、中の液体に浮かぶ気泡がトロリと波打って。手に注げば少しひんやりとしていた。
その間…手持ち無沙汰な先輩は、ベッドに裸で正座してて。
緊張でカチコチな姿が、ホント可愛いや。
「先輩、こっちきて?」
おいでと手を差し出せば、その上に手を重ねられ。
グイと引き寄せ、そのまま四つん這いにさせた。
今から何をするのか。
解っていてもソコを曝すのが恥ずかしいのか、
モジモジと膝を閉じて隠そうとする先輩。
その行動が誘ってるみたいだから、ヤバイ。
「力、抜いて?痛かったら、すぐ止めるから…」
片手でローションを馴染ませ、温める。
たっぷり出したから手首を伝って、ポタポタとシーツに染みを作った。
とりあえず見なかった事に…。
「あっ……見る、な…」
反対の手で、柔らかな白桃を割広げれば。
先輩のペニス同様、そこには桜の蕾が如く鮮やかな秘部が…ヒクヒクと震えていて。
オレの性欲を掻き立てるには充分なほどに、
綺麗な色だなぁと率直な感想を抱く。
「いくよ、先輩…」
「んっ……ああッ…!」
じんわり温めた粘液を纏わせた指で、
誰も触れた事のないであろう…先輩のその場所をなぞる。
入り口を丹念に濡らし、撫でるよう指の腹で触れれば…
ピクピクと身体が震え、ソコがキュウッと萎んだ。
「力抜かなきゃダメだよ、先輩…」
緊張を解すため、柔らかなお尻に手を這わせれば。
敏感な先輩は力を失い、びくんと背を仰け反らせる。
そのまま襞を掻き分けて。つぷりと指先を挿し込んだ。
「ああっ…!!」
キツイ─────なんてもんじゃない。
こんな所に、オレのが本当に入るのかってくらい…
ソコは何者をも侵入を拒んでいて。
第一関節、それだけを挿れるだけで。
喰い千切られてしまいそうな圧迫感が、俺の指を襲った。
なるべく楽になるようにと、内壁にローションを塗りたくるようにして指を回しながら押し進めてくと。
指が動く度に先輩は、苦痛なようで…
半勃ちだったムスコも、今は完全に沈黙してしまっていた。
「痛い?」
「…いいから、続けろっ…」
それでも先輩はそう返すから。
オレも覚悟を決め、更に行為を続行した。
「ぁ…っ…ふ……」
「どお?指一本は入ったよ…。」
かなり時間は掛かったが、着実に中は広げられていて。ギチギチと指を回すと、一本くらいなら余裕も感じられた。
先輩の顔もそれほど苦しくなさそうだし、これなら…
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