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第477話

 雪也を求めるのなら、頼ってほしいと、隣に立ちたいと望むのなら、何があっても傍にいるという覚悟を。求めたからといってすぐに変わることなど、ありえはしない。 「ねぇ、周。君は――雪也が君を〝子供〟と見なくなるその日まで、何があっても傍にいるという覚悟はあるかい?」  その、いつ来るともわからぬ年月を、数え切れぬほどの苦しみと葛藤を抱えながら、それでも側にいるという覚悟ができるというのか?  できないと、そう答えても仕方がないほど重く苦しいものを問いかける優は、やはり本人が言うようにやさしくはない。この人の名前が〝優〟だなんて、なんという皮肉だろうか。  でも、それでも――。 「離れたりしない。例え、この世の誰もが雪也から離れたって、俺はずっと、雪也の側にいる」  そう簡単に答えてやろう。生憎と、周の気持ちも覚悟も、彼らが考えているほど軽いものではない。 「ふふッ、ふふふふふ、流石は周だ」  やっぱり、周は自分に似ている、なんて思いながら優は肩を震わせる。

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