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十四日『ひまわりの日』

 マンションの花壇のひまわりが咲いた。晴日が自転車を取りに行く間、信周はひまわりを見上げて待っていた。  ――ひまわりってハルみたいだよな。明るくて、いっつも元気くれるもんな。  晴日とひまわりを重ねて見ていると、ふいに傍から声がした。   「ひまわりってノブくんみたいだよね」 「え?」  いつの間にか隣に晴日がいる。ひまわりの花を見上げながら晴日は言った。 「まっすぐで力強くてぇ、太陽みたいなの」  晴日は今度は信周を見上げると、ふふふと笑った。

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