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二十日『Tシャツの日』

 シャワーを浴びたのに。着替えを準備するのを忘れていた。ちょうどそこにきれいに畳まれた信周のTシャツを見つけ、晴日はラッキーと言わんばかりに勢いよくそれを被った。……が、何やら違和感。 「ん? ……うぇ、汗くさっ」  ――なんでノブくん脱いだ服まで畳んでんの、意味わかんない。    晴日は慌てて脱いだTシャツを握り締め、裸のままぽかんと立ち尽くす。

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