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七日『?の日』

 外はめずらしいほどの大雨だった。昼寝をする晴日のTシャツの裾がめくれて、お腹がちらりと見えている。 「? 絆創膏?」  信周が首を傾げた。ケガをしているわけではないのに、晴日はたまにお腹に絆創膏を貼っていることがあるのだ。そのとき。ビカッと外が光ったかと思うと、大きな音がして窓ガラスがびりびりと揺れた。  信周はハッとして臍の上の絆創膏に手を置き、背中を丸めて笑い出す。    ――そっか、ハルはばあちゃんっ子だもんな。そういえばやたら迷信ばっか信じてるよな……くくっ。    落雷にも気付かず、晴日はぐっすり寝こけている。信周は笑いを堪えながら、タオルケットをそっと丸出しのお腹にかけてやった。

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