220 / 368
七日『?の日』
外はめずらしいほどの大雨だった。昼寝をする晴日のTシャツの裾がめくれて、お腹がちらりと見えている。
「? 絆創膏?」
信周が首を傾げた。ケガをしているわけではないのに、晴日はたまにお腹に絆創膏を貼っていることがあるのだ。そのとき。ビカッと外が光ったかと思うと、大きな音がして窓ガラスがびりびりと揺れた。
信周はハッとして臍の上の絆創膏に手を置き、背中を丸めて笑い出す。
――そっか、ハルはばあちゃんっ子だもんな。そういえばやたら迷信ばっか信じてるよな……くくっ。
落雷にも気付かず、晴日はぐっすり寝こけている。信周は笑いを堪えながら、タオルケットをそっと丸出しのお腹にかけてやった。
ともだちにシェアしよう!