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九日『ハグの日』

「えっ涼しっ。エアコン何度にしてんの?」  晴日に誘われて早めに寝室に入った信周はぶるっと身震いした。 「……えへへ」  晴日はもじもじと信周を見上げている。 「これならくっついて寝ても暑くないでしょ?」  そう言って晴日が信周の胸に顔を埋めて背中にそっと手を回すと、信周は強い力で晴日を抱きしめ返した。

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