233 / 368

二十日『蚊の日』

 晴日がやたら尻を気にしているのに気付き、信周は心配そうな顔をする。 「ハル、尻どうした?」 「蚊に刺されちゃった、痒くって」 「ふうん、どうやったらそんなとこ刺されんの? 尻出して何かやってたの?」 「え……な、何もしてないよ」  なぜか真っ赤になった晴日は、あたふたと寝室に逃げ込んだ。

ともだちにシェアしよう!