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二十七日『ジェラートの日』

 晴日がバイトするケーキ屋には喫茶ルームがある。今日も客で賑わう喫茶ルームを晴日はちらちらと気にしていた。  注文のレモンとグレープの爽やかなジェラートを手際よくカップに盛り付けていく。 「お待たせしましたぁ」  元気よく差し出されたカップを、信周が笑顔で受け取った。  

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