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十九日『クイックルの日』

 なんだか名前を呼ばれているような気がする……。   「……ル、ハルっ」 「ひ……」    信周の声に驚いて晴日は飛び起きた。ごろごろとスマホゲームをしていたら、いつの間にか寝落ちしていたようだ。 「食べながら寝るな。そこ拭いて」 「んぇっ」    寝ぼけたままぼんやりとお掃除シートを受け取った晴日は、食べこぼしたお菓子のくずをぼんやりと床になすり付けた。

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