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二十一日『カキフライの日』

「見て、ノブくん。カキいっぱい買えちゃった」 「うわ、すっげ。鍋しようぜ、鍋」  たまたまタイムセールに出くわしてゲットした大量のカキ。喜ぶ信周を見て、晴日はすんと真顔に戻った。 「鍋? 何言ってるの、カキフライでしょ」 「え……あ、そ、そうだな。カキフライ、うん、カキフライ食いたい」 「ね、でしょ? ノブくんも手伝って」 「ん」    作ってくれるのは晴日だ。信周は大人しく晴日の指示に従った。

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