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第37話 レッスンアンドアフター
僕はベッドに横になりながら、呆然とあっくんの後ろ姿を目で追った。あんなに昂っていて、あっくんは大丈夫なんだろうか。
僕はハッとして自分の股間を見た。僕昂りは未だに小さいながらも持ち上がっていて、さっきのあのぐったりする様な強烈な快感は何だったんだろうと首を傾げた。
僕が眉をひそめて考え込んでいると、あっくんがホットタオルを手に戻ってきた。チラッとあっくんのズボンを見ると、さっきまでの突っ張りは見られなかった。
起き上がった僕が手を出してホットタオルを受け取ろうとすると、あっくんはにっこり笑って言った。
「俺が拭いてあげるよ。理玖は俺の肩に掴まって。」
僕は恥ずかしくて首を振ったけれど、あっくんの笑顔の圧が強すぎて、僕はしょうがなく膝立ちであっくんに捕まった。あっくんは僕をゆっくり優しく拭いてくれて、僕はまるで小さな男の子になってしまったみたいで。
恥ずかしいのに、あっくんに大事に甘やかされてる事にくすっぐったい気持ちにもなった。あっくんはうっとりと僕の唇に柔らかくキスを落とすと、またタオルを片付けに行った。
僕はベッドの側に落ちていたシャツを着ると、はたと下をどうするかと悩んだ。多分下着は濡れてしまったし、ズボンは…。僕はズボンを持ち上げて手で触ってみた。ほんの少ししっとりしてる程度で生地にシミがあるわけでも無かった。
ホッとした僕は、下着は省略して、この際ノーパンでもいいかと軽い気持ちでズボンを履いていた。
「理玖っ⁉︎」
あっくんの慌てた様な声がして、振り向くとあっくんが私服を手に持って立っていた。ヤバい。僕のぷりけつが見られたかもしれない。
「理玖!下着は履こう、ね⁉︎ 服は大丈夫そうだった?」
僕はコクコク頷くと、慌ててあっくんから渡された下着を手に取った。それは履いたことの無い、よく海外モデルが履く様なビキニパンツだった。しかもサーモンピンク色の…。僕はそれをペラリと広げると、じっとりとあっくんを見つめた。
「…あっくん、あっくんもこんなデザインの下着履いてるの…?」
するとあっくんは僕から目を逸らしてモゴモゴと言った。
「理玖に似合いそうだから、思わず買っちゃったんだ。…ごめん。他にサイズが合うのがないから、今日は取り敢えずそれ履いて?」
僕は、そう言いながらも口元がニヤけているあっくんを見逃さなかったけどね⁉︎ あっくんのエッチ!
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