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第28話

高校に入ってから、益々健人を女の子に向けるような目で見てしまっていた。 俺は学校では明るく優しく勉強もそこそこできたモテ男として女子の間では有名だったようだ。 健人への気持ちが膨らみすぎて 少しでもとバイトをして気を紛らわしていたが、どうしようも無いので、ある日告白してくれた女の子の返事を受けた。 とりあえずどんな子かも分からないけど、可愛いから 付き合っていったら好きになれるかなと思い、 「好きになれるか分からないけどそれでも良ければ」 そう言って、その子と付き合うことにした。 「相手のことはよく知らないけど付き合ってみようと思って」 そう言った時の健人からはびっくりしすぎて聞いたことない大きい声が出た。 動揺してくれて密かに喜んでいた自分がいた これでいい・・・・ 表向きは女の子と付き合って、女の子を愛して 将来は結婚して子供を作って 世間から見て良い旦那、良いお父さん そうすれば健人とはずっと大人になっても仲の良い親友のまま居られる 健人への恋心は、心の中でだけで密かに想うくらいで留めるべきだ 俺は彼女とできるだけ一緒に過ごして 好きになろうと努力をした

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