そしてパフェを普通に注文する雄介。　多分、俺が甘いもん好きでも飲食店では頼めないと思う。　そこは男性だから恥ずかしいと思う所だからなのかもしれない。 　雄介がパフェを頼む中、俺はコーヒーを注文しようとしていたのだけど、 「ちょ、望、そこはドリンクを頼むんだったら、ドリンクバーの方がええと思うで」 「へ？　そうなのか！？」 「あ、ああ、少し時間もある事やし、もし、何杯も飲む事になったら、絶対にドリンクバーの方がお得やしな。　ただ、コーヒーっていうのは一日何杯も飲むもんでは無いと思うねんけど」 「あ、じゃあ、そのドリンクバーで」 「ほな、俺も」 　と俺は雄介のその提案でドリンクバーを頼む事にした。 　店員さんが行った後で雄介にさっきの事を問うてみる。 「あのさ、ドリンクバーの方がお得ってどういう事だ？」 「望はあんまファミレスってとこ利用した事がないんか？」 「あー、小さい頃っていうのはあったのかもしれねぇが、最近はないのかな？」 「あー、そういう事な。　今のファミレスっていう所はなぁ、ドリンクバーって言うて何杯でもドリンクバーにあるドリンクが飲む事が出来るシステムがあんねんで。　ま、そこはセルフなんやけどな。　今見たく時間潰しに飲み物飲むんやったら、一杯くらいじゃ済まんやろ？　ほんだったら、何杯でも飲めるドリンクバーを利用した方が気兼ねなく飲めるしな、それに、今は色々と種類も豊富だしな」 「そうなのか？」 「ほな、ドリンク取りに行く？」 「へ？　自分で取りに行かないとダメなのか？」 「さっき、そう言ったやんか」 「あ……」 　雄介に言われて思い出した。　確かに雄介はさっき自分で取りに行くと言っていた筈だ。 　そして二人でその雄介が言っていたドリンクバーへと向かう。 「ほな、望はコーヒーにすんねんろ？」 「ああ、まぁ……」 　そう言うと雄介は自分のではなく先に俺の方のコーヒーを淹れてくれたらしく、 「カップを取ったら、コーヒーメーカーにセットするだけや」 「あ、ああ……」 　そう言っている間にコーヒーが出来たようだ。 「で、雄介はどうするんだ？」 「ま、俺も最初はコーヒーかな？」 　そう言って今度自分の分をコーヒーメーカーにセットしていた。 　その間に俺は砂糖一杯だけ入れておく事にした。 「ほな、席に戻ろうか？」 「あ、ああ……」