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逆愛Ⅶ《雅鷹side》2
飲み会が始まって2時間くらいたっただろうか、皆の体に酒が廻っているのは確かだった。
「俺、綾くんが好きー…だいすきぃ」
「おぉ!マッジで可愛いな洸弍♪」
噂には聞いてたけど、洸弍くんはお酒飲むとこんなにも態度が違うもんなんだ。
「愁ちゃん、洸弍くんあんなになっちゃってるけどいいの?」
俺は隣で焼酎を飲んでる愁ちゃんに小声で聞いた。
愁ちゃんは真面目だから、可愛い弟の洸弍くんがあんなに酔ってて嫌じゃないのかな?
アヤちゃんが適当な分、愁ちゃんはしっかりしてるから。
「あぁ、洸弍の好きにさせればいい」
愁ちゃんの意外な発言にビックリした。
そういえば久しぶりだったから忘れてたけど、愁ちゃんもお酒入ると攻めっぽくなるんだったっけ。
俺も何回こうした飲み会で哀沢くんとアヤちゃんと愁ちゃんにヤラれたことか…
でも、今日の餌食は洸弍くんになるだろうから安心だけど。
「綾くんが飲んでるのなーに?おいしぃ?」
「ジントニック。飲んでみるか?」
「わぁい、飲ませてー」
そしてアヤちゃんがジントニックを口に含み、それを洸弍くんに口移しで飲ませた。
「ん…」
ジントニックを流し込み終わっても、二人は一向に唇を離そうとはしなかった。
そして俺と愁ちゃんの目の前でキスを始めた。
「わわっ…愁ちゃん、いいの?」
「あぁ。綾はこうなったら止まらないしな」
まぁ、アヤちゃんは節操なしな俺様だからそうなんだけど。
冷静にそんな二人を見てお酒飲んでる愁ちゃんは、やっぱり普段とは違う。
洸弍くんがいなかったら、俺が襲われてたに違いない。
哀沢くんがいないのに二人に抱かれても意味ないから洸弍くんが来てくれてよかった。
「洸弍、もっと舌出せ」
「はっ…ん」
アヤちゃんのキスの仕方は見てるだけでもイヤらしい。
そしてさりげなく洸弍くんの制服を徐々に脱がせていく。
その舌と唇を洸弍くんの首筋へと運び、下から上へ舐め上げてはキスという行為を繰り返す。
「綾…く、ん」
肌を露出させた洸弍くんが、アヤちゃんの背中に腕を回してキスを続ける。
アヤちゃんはキスをしながらチラッとこっちに目線を向けて、笑みを浮かべた。
それを見て愁ちゃんが向こう側の席へと移動し、洸弍くんの背後に座った。
そして愁ちゃんは両手で洸弍くんの乳首を弄りだした。
「兄…貴、あっ…」
「ははっ。愁弥参戦っと♪」
アヤちゃんがもの凄く楽しそうに見える。
3Pとか好きだからね、彼。
アヤちゃんは洸弍くんのズボンを下げ、硬くなった洸弍くんのモノを握った。
「あ!綾く…だ、めぇ」
洸弍くんがアヤちゃんの手を掴んで、その手を動かされないように抵抗した。
「何だよ洸弍。気持ち良くなりたくねぇの?」
「や…あ、恥ずか、し…みんな見て…る」
すると洸弍くんの背後にいる愁ちゃんが、洸弍くんの両手を押さえ込んだ。
そして、すかさずアヤちゃんが洸弍くんのモノを扱き始めた。
「ナイス愁弥」
「見られてる方が興奮するだろ、洸弍?」
「やっ、兄、貴…放し…あっ!ん…恥ず…!あぁっ…あ」
アヤちゃんと愁ちゃんは絶妙なタイミングで洸弍くんを攻める。
愁ちゃんに両手を押さえ込まれ、乳首を弄られながらアヤちゃんに扱かれて。
「やっ…!はっ、あぁっ!あっ!あ…も、イク…あっ」
「久しぶりに可愛い洸弍のイク姿見てぇなぁ」
『久しぶり』ってことは、洸弍くんとしたことあるんだね。
恋人の弟だっていうのに。
――本当、節操なし…
「や…あ!恥ず…っん!あっ!あぁ…はっ」
恥ずかしがる洸弍くんを見て、アヤちゃんが手の動きを更に速めた。
「恥ずかしいって言われると更に燃えんだけど」
「やっ…綾く…あぁ、ん!もぉ…あっ!あっ!アァッ!…は、イクッ、イッちゃ―――…!!」
そして洸弍くんは絶頂を迎えて、白い液体を垂らした。
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