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逆愛Ⅷ《嵐side》6
俺の部屋を開けてベットへと直行し、キスをしながら洸弍先輩を押し倒した。
また先輩を抱けるなんて夢みたいだ。
服を脱がそうと試みるが、先輩が俺の背中に腕を回してしがみついているため服が脱がせられない。
「先輩、手ぇ放して下さい。じゃなきゃ脱がせらんない」
「嫌だ。ずっとこのままでいい。放したら、いなくなる気がする」
―…なんて可愛いことを言うんだこの人は
今までツンツンした先輩しか見てこなかったから、こんな一面見せられたら俺の興奮度が増す。
「放して下さい」
ずっとこのままは無理。
だって体が疼いて仕方ないから。
俺は先輩にキスをして、先輩が腕の力を緩めた隙に洸弍先輩の右手に自分の左手を重ねた。
「お互いのこの手が繋がってれば、どこにも行けませんから」
そう言うと、先輩がその手をギュッと握った。
左手を先輩の右手に委ねて、俺は空いてる右手で先輩の服を脱がせていった。
片手で脱がせるのはもどかしいなと思いつつも、洸弍先輩がこれで安心してくれるならと思って時間をかけて脱がす。
久しぶりに見る洸弍先輩の肌は、綺麗で胸の鼓動が早くなる。
「やべ…俺、緊張してる」
そんな俺を見て洸弍先輩が笑って言った。
「バカ。俺もだよ」
『同じだ』と、クスクスと二人で笑って唇を重ねて。
何分時間が過ぎたのか分からないくらいキスを続けた。
唇から感じる洸弍先輩の温もりが気持ち良い。
―…改めて募る好きという感情
「先輩…今日は俺、加減出来そうに無いですから」
自分の服を脱ぎながら、洸弍先輩の耳元で囁いた。
先輩は俺の発言を聞いて、繋がってる手を更にギュッと握って答えた。
「俺も大空を感じたい」
その一言で、俺の欲望のスイッチが入った。
先輩の乳首に口を運び、舌を尖らせて舐めまわしてみた。
「ッ!アァッ!アッ、あっ…ァッ」
洸弍先輩はピクンと背中を上げて、反応している。
軽く乳首を攻めただけでこんなに感じている。
喘ぐ先輩の声が懐かしく、愛しい。
興奮した俺は左の乳首を吸ったり舌で転がしたりして、右手の人差し指でもう片方の乳首を攻めた。
「アッ、や…ばっ、アァッ!あっ、あっ…アァッ!!んっ…」
「乳首だけでイキそう?」
「は…あっ、アッ!い、イキ…そぉ!んっ!アァッ、あっあっ…アァッ!」
こんなに感じてくれるなんて嬉しい。
今まで乳首だけでイカせたことがないから、俺は気合いを入れて乳首を攻めた。
歯で甘噛みしたり、吸ったり、舌で転がしたり、ゆっくり舐めた後に高速で舌を往復させたり。
その度に背中を仰け反らせて洸弍先輩は快感に酔いしれていた。
「アッ!…アッ、ん…あっ、ああっ!アッ…い、ク…イクっ!イクッ!!」
洸弍先輩は乳首だけで昇天した。
「あぁ、すみません。ズボン脱がす前だからパンツが汚れちゃいましたね」
イッたばかりの洸弍先輩の乳首を攻めながら右手を輩のズボンへと移動させた。
「乳首や…めっ、イッたばっか…アッ、アッ!ああっ!ん…」
興奮して硬くなっているモノを開放させてやろうと、ズボンを下げた。
左手は洸弍先輩の右手に繋がっているから、片手でやるのには苦労するけど。
俺の左手で先輩が安心するなら、左手が不自由でも構わない。
硬くなったモノを右手を使って扱きながら、乳首を攻めれば更に可愛い声で鳴く。
「あーあ、これもうヌッルヌルですよ?」
「はぁっ、あっ!大…ぞ、らぁっ!んっ…俺、今日…アァッ、おかし…い!ンンっ!」
「いいですよ。おかしくなって」
あぁ、ダメだ。
この声を聞くと。
―…理性が飛ぶ
「またイクんですか?」
「はあぁ!んっ!あっ、あ…イク、はっ…イ、ク!イクッ!イクッ!!」
手だけでこんなに感じた先輩を見たこと無い気がする。
俺は再び先輩をイカせ、ハァハァと息を切らしている洸弍先輩を見つめた。
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