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逆愛Ⅷ《洸弍side》5
大空の部屋を開けてベッドへと直行し、キスをしながら大空が俺を押し倒す。
大空の匂いが染み着いたこの部屋も、何ヵ月ぶりだろう。
好きだった。
ずっと大空が欲しかった。
もう放したくない。
俺は大空の背中に腕を回して、しがみついた。
「先輩、手ぇ放して下さい。じゃなきゃ脱がせらんない」
「嫌だ。ずっとこのままでいい。放したら、いなくなる気がする」
また夢なんじゃないかと思うと、大空の感触を感じていないと不安になる。
「放して下さい」
しがみつく俺に大空はキスをした。
その瞬間俺が腕の力を緩めた隙に、大空は自分の左手に俺の右手を重ねた。
「お互いのこの手が繋がってれば、どこにも行けませんから」
優しい大空。
この手の温もりだけでも充分なくらい満たされる。
俺は大空の手をギュッと握った。
大空は空いてる右手で俺の服を脱がせていく。
「やべ…俺、緊張してる」
この場にきて、大空のヘタレな発言に俺は笑った。
「バカ。俺もだよ」
『同じだ』と、二人で笑って唇を重ねた。
キスは続く。
俺からは止めない。
お前のキスが好きなんだ。
ずっと欲しかった。
大空は唇を支配して、俺の心を更に奪っていく。
「先輩…今日は俺、加減出来そうに無いですから」
大空自分の服を脱ぎながら、俺の耳元で囁いた。
久しぶりに見る大空の身体にときめく。
―…本当に夢じゃないんだよな
俺は繋がってる手を更にギュッと握って答えた。
「俺も大空を感じたい」
大空は俺の乳首に口を運び、舌を尖らせて舐めまわす。
「ッ!アァッ!アッ、あっ…ァッ」
体がビクビクする。
大空の生暖かい舌の感触が懐かしい。
胸の鼓動が舌に伝わりそうで、緊張する。
緊張よりも嬉しさの方が強いけれど。
大空は左の乳首を吸ったり舌で転がしたりして、右手の人差し指でもう片方の乳首を攻めた。
なんだこれ、やば―…
「アッ、や…ばっ、アァッ!あっ、あっ…アァッ!!んっ…」
「乳首だけでイキそう?」
「は…あっ、アッ!い、イキ…そぉ!んっ!アァッ、あっあっ…アァッ!」
大空は歯で甘噛みしたり、吸ったり、舌で転がしたり、ゆっくり舐めた後に高速で舌を往復させたり。
その度に俺の背中が仰け反る。
久しぶりだからなのか、乳首だけですぐにイキそうになる。
「アッ!…アッ、ん…あっ、ああっ!アッ…い、ク…イクっ!イクッ!!」
そして俺は乳首だけで昇天した。
「あぁ、すみません。ズボン脱がす前だからパンツが汚れちゃいましたね」
大空はイッたばかりの俺の乳首を攻め続け、右手をズボンへと移動させた。
「乳首や…めっ、イッたばっか…アッ、アッ!ああっ!ん…」
片手で少しやりずらそうにそのままズボンを下げた。
それでも俺が握りしめている手を放さない大空は優しい。
大空は俺の硬くなったモノを右手を使って扱きながら、ずっと乳首を攻めてくる。
「あーあ、これもうヌッルヌルですよ?」
「はぁっ、あっ!大…ぞ、らぁっ!んっ…俺、今日…アァッ、おかし…い!ンンっ!」
こんなに感じやすかったか俺は?
恥ずかしい程、またイキそうになってる。
「いいですよ。おかしくなって」
大空に触れられている部分全てが性感帯になる。
好きな奴と想いが通じ合ってするセックスだから。
だから、おかしくなるのだろうか。
好きな気持ちと、気持ち良さで満たされて
―意識が飛ぶ
「またイクんですか?」
「はあぁ!んっ!あっ、あ…イク、はっ…イ、ク!イクッ!イクッ!!」
俺は手だけで絶頂に達し、ハァハァと息を切らせた。
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