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逆愛Ⅷ《洸弍side》7

「はぁっ!あっ…大空、大空ぁ」 「先輩っ…」 ゆっくりと大空が入りこんでくる。 久しぶりに俺の中を大空が占領する。 懐かしい感触。 全てが温かい。 俺、今幸せだ―… 「先輩、俺のこと好き?」 あの時俺は『嫌い』という言葉を繰り返して大空を傷つけた。 今なら言える。 大空、俺は―… 「好、き…大空っ、好きっ!」 こんなにもお前が好きで、 もっと俺の気持ちを知って欲しいから、 だから感じながらも、自分の気持ちを伝え続けた。 「は、あぁ!イイッ…んっ!大、空ぁ…!好き、好きっ」 「洸弍先輩…俺もっ」 キスをしながら、腰を揺らして。 繋がっている右手と左手に温もりとこれ以上ないくらいの幸せを感じて。 「愛してます、洸弍先輩」 大空、 俺みたいな奴が、お前みたいに純粋な奴を傷付けてごめんな。 笑顔を奪ってごめん。 もう手に入らないと覚悟してたから、 こんな俺をずっと好きでいてくれてありがとう。 「大空ぁ、愛してる…ん…あっ、愛し…」 ―…愛してる 何度もキスを繰り返して。 嬉しくて涙が止まらない。 「大空…イ、ク!あっ、あ…は、あぁっ!ん…大空ぁっ!!」 「先、輩っ…!」 そして俺達はお互いに果てた。 「大空…もっと、…したい」 だけど、足りない。 もっともっと大空が欲しい。 「俺今日おかしいんだ…全然足りねぇ。大空が…もっと欲しい」 「俺もです。…めちゃくちゃにしていい?」 「して」 そう言って俺は、息を切らしながら起き上がって大空にキスをした。 キスをしたあと流れで69の体制になって、俺は上になった。 大空のを咥えて、大空に咥えられて。 恥ずかしさより気持ちよさと興奮が勝つ。 今日の俺は俺じゃないみたいだ。 大空が俺のモノを扱きながら亀頭を攻めて、指で秘部を弄り出す。 「ンンッ!」 気持ちよくて咥えるのがやっとだ。 人差し指と中指で秘部の入り口を広げる。 「あぁ、俺のザーメン垂れてこないっすね。奥まで吸収されちゃってますよ」 想像しただけで興奮する。 大空は俺のモノを扱きつつ、指で奥まで攻めながら続ける。 「ここに欲しい?俺の」 あぁもう、この変態。 欲しくて欲しくてたまらねぇよ。 俺は口を放して、振り返って大空の顔を見る。 「欲しいッ…」 「へぇ」 大空は余裕の表情で更に扱く手を速くしてきた。 「口止まってますよ?そんなんじゃその気分にならないっす」 そう言われて、俺は脳が理解する前に再び大空のモノを咥え始めていた。 唾液を使って手を上下させたり、根元まで一気に咥えたりして。 「そんなに必死に咥えちゃって…ここに欲しいですか?俺の?」 大空は指で前立腺を攻めながら、俺のモノを扱き続ける。 やばい、これでイキそうだ。 嫌だ。 大空のでイキたい。 「アアッ!ん、あっ、あっ…欲し、いっ!ンンッ」 「あ、締まってヒクヒクしてる。想像しただけで興奮してます?」 「大、空…ッ…早くっ!ンンッ!あっ、あぁ」 色々攻められて、大空の言葉にも更に興奮しておかしくなりそうだ。 大空は俺を四つん這いにして、硬くなったモノをゆっくりと挿入した。 「ハァ、…ァッ!…大、空ッ!あっ」 「細っそい腰…奥まで行きます…よっ!」 「…アアッ!!…きた、奥ッ」 これが欲しかった。 奥まで突かれると気持ちよすぎて俺が俺でなくなりそうだ。 両思いだからこんなにも気持ちいいのか? 大空は容赦なくこれ以上無いぐらいの速度で腰を動かした。 「アアッ!!あっ、…ん、アッ!あっ、あっ、大、空…イイッ!もっと!」 「もっと…?奥がいい?」 「お、くッ!あっ、アアッ!あっ、ぁん…ッ!奥ゥ!」 大空とのセックスでこんなに感じたことがあっただろうか? 5分ぐらい出し入れを続けると、俺は早くイキたくて自分のモノを扱き出していた。 興奮する―… 「アアッ、あ、イ、ク…!あっ、あっ…は、アッ!イク!」 イキそうになると大空は腰の動きを止めて、正常位に体位を変えた。 そしてまたすぐに挿入をした。 「イク顔見せて」 「や、あ…アッ!あっ、恥ずか、し…あっ!アアッ!あっ、あっ…」 「どんな先輩も可愛いですよ。俺を見てイッて」  恥ずかしすぎる。こんなに乱れて。 でも今日だけは、どうなってもいい。 大空を感じれるなら。 俺は大空を見つめて大空の肩に手を回した。 「アアッ!イク!大、空…やば…アッ!アアッ!イ、クッ!イク!イク!」 「俺も出しますっ…」 「出し、てッ!奥にッ…あ、あぁっ!ん、イク!イクッ!」 そしてお互いに果てた。 「ハァッ…あ、入って、る…!大空の、せい…えき…俺の中に。まだ…出て、るッ…」 「もっとしてもいい?」 「いいッ。…もっと、めちゃくちゃにして」 何度抱き合ったか分からないくらい行為は続いた。 大空を俺のモノだと実感した。 幸せすぎて、どうしたらいいか分からない。 大空は腕まくらをして、俺の髪を撫でながら言った。 「なんか夢みたいです。洸弍先輩とこうなれるなんて」 本当に単純だな。 言いたいこと素直に言いやがって。 こっちが照れる。 俺は大空の胸に顔を埋めて、照れ隠しをした。 「もう大空は俺のなんだよな…?」 大空はギュウッと俺を抱き寄せ、耳元で囁いた。 「はい、もう放しませんから」 「俺は今まで綾くんしか好きになったことが無いから、好きになってもいい相手と結ばれるのがこんなに幸せなことだなんて知らなかった」 「よかった。神威に恋人がいて。俺が入れる隙間があってよかった」 ただの後輩で、犯されて、好きな人の身代りとしてセックスして。 いつの間にか大空の全てが好きになってた。 大空を求めて、引き裂かれて、離れて。 お互いに『好き』という感情を終い込んで生活して。 それが大空のためなら仕方ないと割りきったのに。 こうして両想いになれた。 「大空…愛してる」 そう、愛してる。 最初はただの後輩だった。 でも今では逆に愛しい。 夢じゃない現実。 繋がっている手から感じる温もりだとか、 全てが幸せに思える。 俺の中心は大空で、 大空無しじゃいられない。 俺はこれからも大空を―… 「愛してる」 お互いに何度も何度も『愛してる』を繰り返して。 もう放さないで。 大空だけの俺で、 俺だけの大空で、 俺達は愛し合う運命なんだ。 初めて実った恋の相手がお前で良かったよ。 大空、 ―…愛してる 【END】

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