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第3話
ガラガラ
店につき、個室へ通してもらう。
座るなり、メニューを見て料理とお酒を頼む。
「そう言えば侑依、お前橘先輩から告白されたんだろ。」とニヤニヤ笑いながらおちょくってくる。
橘先輩は、俺達の通う大学のひとつ上のイケメンで賢く、運動も出来、そのうえ人付き合いも上手いため男女問わず人気だ。
俺は、学部が違うため話でしか聞いたことがなかった。
きっと一生会うこともないと思っていた。
2週間前、俺が、いつものように本を読もうと図書館で本を探しているとき、高いところにある本を取ろうと背伸びをしていると、後ろを通りかかった人の上にバランスを崩してしまった。
「すいません。あの、怪我されてませんか。」
人見知りであるため、小さな声で顔を見ることが出来ないまま聞くと、その人は、
「大丈夫だよ。むしろ軽すぎてびっくり。」と笑った。
目線を少しずつあげて、彼を見ると、彼は
優しく微笑んでいた。
「君の方こそ怪我ない?」と優しく聞かれたことに頷くと、
「よかった。ところで、なんの本を探してたの?良ければ座って話さない?」
それに答えると、机に移動して
本のことや、大学のことなど色々話し始めた。
最初こそ緊張したが、先輩が話上手なおかけで、段々緊張もほぐれて微笑みながら話した。
「ねぇ。また、話さない?今日話したの楽しかったから。」
俺は、それに頷いた。
それから暫く図書館に行くと彼と話した。
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