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第5話
カジュアルなオシャレなお店につくと、
席へ案内された。
メニューが渡され、英語ばかりで正直何がなにか全くわからない。
ずっとどうしようか悩んでいると、
「ごめん、はじめてだからわかりずらいよね、
パスタか肉か魚ないがいい?」
先輩が気づいてそう問いかけてきてくれた。
「えーっと、じゃあ、おすすめのパスタとかってありますか?」
「このクリームパスタすごく美味しいよ?」
「じゃあ、これでお願いします」
先輩が注文し終わると、しばらく話してると
頼んだものが運ばれてきた。
「うわぁー!美味しそう!!ほんとに食べていいんですか?」
「うん、ほんとに食べていいよ」とクスッと笑って答えてくれた。
「「いただきます」」
「おいしいぃーー」と幸せに浸かっていると
「今日はさ、大事な話がしたくて、せっかくだから食事に誘ったんだ。」先輩は、微笑みながらそう言うと、動かしていた手を止めた。
「驚かしてしまうのは分かっているんだけど、俺と付き合ってくれないかな?こんなこと急に言われても困るのは分かっているんだ、今すぐじゃなくていいからゆっくり考えてから返事をくれないかな?」
俺はあまりの衝撃に持っていたスプーンとフォークを落として、口をポカーンと開けたまま固まってしまった。
「大丈夫?突然で驚いたよね。でも、ほんとのところは、出会った時から一目惚れだったんだ。話すようなってからどんどん好きになっていて、このままで終わるべきだったのかもしれないけど、やっぱりどうしても伝えたくて」
「自分勝手でごめん」と困ったように微笑みながら、先輩はそう言った。
「あ、えっと、その、俺 先輩のことはすごく尊敬してて、憧れてて、好きなんですけど、その、恋愛として、見たことがなくて、少し考えさせてくれませんか?」とまだ上手く回らない頭をフル活動させて、そう言った。
「そうだよね、しばらくして、また返事聞かせてくれないかな?それとこれも俺の我儘なんだけど、こんな事言った後だけど、これからも会って話したり出来ないかな?」
「あの、我儘だなんて、先輩がいいならこれからも色々話したいです!」
そう言うと、先輩は微笑んで
「よかった。やっぱりちょっと不安でさ。
もともと男が好きとかじゃなかったから余計に」
と笑った。
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