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ようやく明ける夜

 僕のナカを蹂躙し始めた、朔のおっきなおちんちん。それと、再び喉奥にまでねじ込まれた、啓吾の元気過ぎるおちんちん。僕はまた串刺しにされている。  いつの間にか、りっくんがソファで眠りに落ちていた。何とかして毛布くらい掛けてあげたい。まぁ、十中八九無理だろうけど。  空が少し白んできているなんて、気にも留めず2人は僕を貪り尽くす。これ、もし危なくなったら誰が止めてくれるのだろう。この2人とするのは、少しヤバいかもしれない。  なんて思ったのもつかの間。2人の雄みで完全な雌にされた僕は、連続でイカされて頭が真っ白になっていた。  休む暇など与えられず、喉と結腸でイキ続ける。僕を大切にするのがモットーだと言っていた気がするのだが····?  愛されて求められているのは充分伝わっているが、野獣2人がかりで串刺しなんてたまったものじゃない。  八千代もりっくんも、起きる気配はない。ダメな時は、ちゃんとアレを言わなくちゃ。いや、喋れないんだった。いよいよ危険だ。  なんて、ぼんやりと思考が巡っていた。 「んぅ゙っ、がはっ····ごぉ゙っ、ん゙ぶぇ゙っ····」 「おい、大畠····そろそろイクか抜くかしてやれ。息できてねぇだろ」 「わーってる。結人、一旦抜くよ? はい、息して」  ようやく息をする間を与えられた。ほんの数秒だけ。 「はい、口開けて〜。ほら、ごっくん······ん、じょーず」 「大畠、俺イクから奥抉るぞ。噛まれねぇように気をつけろよ」 「喉突っ込んでるから噛めねぇだろ。つぅか噛ませねぇし」  啓吾は僕の耳を弄りながら、僕の口をオナホみたいに使う。やらしい笑みを浮かべながら僕をイジめる、大好きなあの顔をしている。  えっちのシ過ぎなのか、いちごミルクの所為なのかは分からないが、間違いなくハイになっている。こうなった時の啓吾の雰囲気は怖いのに、あの顔を見てしまうともっと責めてほしくなるんだ。 「んぁっ、イク····。はぁっ······結人、わりぃ····もうちょっと、な······」  朔が最奥で熱いものを出し切っている。僕の両腕を引っ張りながら、限界まで奥へとねじ込む。完勃ちしていないから無事だったものの、息をする余裕はなかった。  限界を超えた朔は、八千代の隣に転がって眠ってしまった。  さて、啓吾と2人きり。まだまだ、やる気もおちんちんも衰えていないようだ。 「啓吾(けぇご)····僕のナカ、グリグリしゅる?」 「····もうシねぇよ。結人、限界だろ?」  予想外だった。てっきり、まだまだするのだと思っていたのに。けれど、啓吾は僕を毛布で包むと、深呼吸をしてお風呂に連れて行ってくれた。 「ね、啓吾····。啓吾のおちんちん、まだおっきぃよ?」 「おさまんないねぇ。だってさぁ、結人すんっげぇエロかったんだもん。けどまぁ、あんま好き放題ヤり過ぎっとなぁ〜」 「(しゅ)き放題シていいんだよ? だからね、もっとシよ? 啓吾が満足(まんじょく)するまで····。僕、啓吾の全部(じぇんぶ)受け止めるよ?」  啓吾が浴室の前で足を止める。そして、少し言い淀んだが、僕の目をまっすぐに見て言う。 「全部····か。後悔しねぇ? 俺が何しても引かねぇ? 怖がんねぇ? 嫌いになんねぇ?」  啓吾は何を不安に思っているのだろうか。僕が、啓吾を嫌いになんてなれるはずがないのに。 「んぇ? 啓吾が優しいの知ってるよ? 僕ねぇ、どんな啓吾も大好きだよ。嫌いになんてなれないの。それにね、僕ももっと啓吾といっぱいえっちしたい」  僕は毛布からひょこっと手を伸ばし、啓吾の首に抱きついた。啓吾は何も言わず踵を返し、リビングのソファに僕を降ろした。  ここから、啓吾との最終戦が始まる。   「結人、俺さ····なんつぅんだろ····残虐性? とかあんのかもしんねぇの。お前にすげぇ酷い事したくなんだよ」 「酷い····って、どんな?」 「首絞めたりケツ叩いたり····首輪とかも良いなって思う。噛んだら食い千切そうになる。けど、結人にそういう痕残すんも嫌なんだよ。でもシたい。痛い事したい。この綺麗な肌を傷つけたい。····とかさ、引くだろ?」 「引かないよ。んぇっと、何でもシていいよ?」 「んー····あんなぁ、わかってねぇだろ? 苦しいし痛いんだぞ? 怖いかもしんねぇし」  啓吾は自分の性癖の特異性を気にしているようだが、普段されている事を考えれば今更感しかない。  一度、啓吾にお尻を叩かれた事だってあるし、首なら八千代に絞められた。首輪とかはわからないけど、噛まれるのは好きだ。 「八千代に首絞められた時ね、苦しいの気持ち良かったよ? 啓吾にお尻叩かれた事もあったれしょ。噛まれて痛いのも気持ちくなるよ? ダメなの?」 「あ〜〜〜っ····ダメ! それ危ねぇのわかってる? 今止めてくれるやつも居ねぇ··し······居たわ!」  啓吾はリビングに置いてある観葉植物の方を見て言った。 「凜人さん、マジでヤバいと思ったら止めて? アンタがくれたクスリの所為でもあんだからさ、そんくらいは頼まれてよ」 ──ザザッ····かしこまりました。結人様が『助けて』と仰られた時は、即座に止めに参ります。ピッ、ザァァッ── 「ぉし。んじゃ、今からセーフワードは『助けて』な。俺もヤリ過ぎねぇように気ぃつけるけど、結人もあんま煽んないようにな?」 「うん、頑張る!」  お腹の前で握り締めた拳を、そっと握って降ろされた。デジャブだ。 「こういう可愛いのもダメって、前に朔が言ってただろ?」 「そ、そうだっけ? えっと、ごめんなさい····」 「あー····と、俺さ、結人に謝られんのすげぇ興奮すんだよね。気ぃつけろよ?」  どう気をつければいいのだろう。謝らなければ大丈夫なのだろうか。兎にも角にも、未だにガチガチのままなおちんちんを、早く僕のナカに収めてほしい。  僕はソファの背に手をつき、啓吾にお尻を向けてお強請りをする。 「啓吾、僕のこと好きにシていいから、早く挿れて? 僕ね、啓吾に満足してほしいの····」  こめかみや首筋に浮き立つ青筋で、いかに啓吾を昂らせてしまったのがかわかった。眉間に皺を寄せ、いきなり貫かないよう加減をして奥へと突き挿れる。  執拗に前立腺を押し潰し、同時に乳首を思い切り抓る。目がチカチカして、潮を噴きながらイッた。  僕が息を整えようと口を開けたら、啓吾が指を突っ込んできて『しゃぶれ』と命令された。お尻がキュンキュンして、今度はナカだけでイッた。  無理やり振り向かされ、深いキスをされる。舌を絡めながら、おちんちんはナカを抉るように突き進み、容赦なく結腸を責め始める。 「んぅ゙っ、へぁ····ぉ゙んっ····」 「結人、ケツ叩いていい? 痛くするけど」 「い··よ····痛くしてぇっ」 「っは····真っ赤になるまで叩いてやるよ」 「ひあぁっ!! あぁ゙っ!! い゙ぁっ····ひゃぁぁっ!!」  啓吾は奥をぐぽぐぽしながら、僕のお尻を何度も平手打ちする。パチィーンとリビングに甲高い音がこだまして、啓吾の小さく笑う声が聞こえる。 「けぇご、啓吾····顔見たい。啓吾の、えっちな顔見ながら、奥イジめてほしい····」  啓吾は、返事もせず乱暴に僕を半回転させ、ソファに叩きつけるように押し倒す。一心不乱に腰を振りながら、鎖骨や胸に噛みつく。  八千代よりも強く噛まれ、ついに喰い千切られるのかと思った。そう思っただけで、僕は噴いてしまう。 「はは····。えろ。んっとに淫乱だよな。噛まれて噴くとか信じらんねぇ」 「ひぁっ、ごめっ····僕、えっちでごめ··なさ····嫌いにならないれ····」  僕が泣きながら手を伸ばすと、奥を貫きながらキツく抱き締めてくれた。そして、ピストンを速める。けれど、啓吾がイク為ではない。僕を連続でイカせるやつだ。 「誰が嫌いになるかよ。愛してるつってんだろ。どんだけ抱き潰したらわかってくれんだよ」 「わかっ、ごめんね、わかってぅ····れも、怒ってたみたいれ、不安になったのぉ」 「いちいち不安になんなよ。俺らが結人のこと嫌いになるとか絶対ないから。むしろ嫌われねぇように、俺らのが必死だっつーの」 「んあ゙ぁ゙ぁ゙ぁ!! やぁぁっ! わかったかりゃぁ! もうぐぽぐぽらめぇっ! 頭゙変になっぢゃう!! やらぁっ、もうイ゙ケない゙ぃ゙ぃ!!」 「頭? おかしくなりゃいいじゃん。ほら、ケツでずっとイケんだろ? ぅし、首絞めんぞ」  啓吾は僕が意識を飛ばす手前で、首を絞める手を緩める。緩めた瞬間、身体に血が巡るように戻ってくる。そして、また絞める。  意識が遠退いていくと、ふわふわが最高潮に気持ち良くなる。これを繰り返して、ひたすら僕をイカせ続けた。  いつの間にか噴けなくなり、ナカイキしかできなくなっていた。首筋やうなじを舐められ、時々思い切り噛む。耳元でえっちな声を聴かせながら、耳輪を強めに噛むんだ。八千代よりも噛み癖が悪い。  泣いて謝れば謝るほど、啓吾を興奮させてしまうようで止まってくれない。怖いのは、これだけされていて啓吾が一度もイッていない事だ。 「はぁ····んぁ······結人限界? 息できてる?」 「はひゅっ、息、れきてぅ····まらまららいじょーぅ····啓吾、もっと····しゅきにちゅかっていいかゃ、ひゃんとまんじょくちてね?」 「結人、自分でちんこ扱いてて。俺がイクまで扱いてろよ」  啓吾の命令に従い、何も出なくなった勃ってもいないおちんちんを扱き続ける。感覚は無くなってきているが、感度は生きているようで身体が跳ねる。  そして、啓吾はまた僕の首を絞めて、いよいよラストスパートをかける。これまでとは違う、本気の腰振りだ。  速くて重くて、強い衝撃で頭が真っ白になる。啓吾のおちんちん以外に何も考えられず、『もっともっと』と求め続けた。僕は、喘ぎながら『好き』だの『愛してる』だのと、うわ言のように呟いていたらしい。  最奥で、重くて熱い射精を受け止める。そして、僕たちは繋がったままソファで寝落ちした。

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