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煽り上手

 僕のナカに収まったのは誰かと、クイズを出してくるりっくん。手のゴツさと掴み方、アナルへの滑らせ方や焦らし方、何より入ってきた圧迫感で分かるよ。  僕は、迷わず八千代だと答える。当然だけど、見事に正解だった。  そして、八千代が『ご褒美やんねぇとな』なんてえっちに言う。そして、奥の扉をグリグリして解ぐし、『愛してる』と甘い言葉を添えてぐぽっと貫いた。甘い快楽に驚き、射精もせずに潮を噴き上げてしまう。  それを見た八千代は、僕のお尻を握って強く腰を打ちつけ始めた。寝起きの身体には、いささか辛いほどの深い快感が叩き込まれる。  その上、りっくんが喉に流し込むものだから、早くも痙攣を伴う連続イキが始まった。  上体をベッドに投げ出し、腰を持ち上げられて思い切りぐぽぐぽされる。頑張って頭の向きを変え後方を見る。八千代は、腕や首筋に沢山青筋を浮かべ昂っていた。目が合うと、不敵な笑みを浮かべる八千代。えっちすぎてお腹の奥がイッた。  おあずけを食らっていたとはいえ、これはちょっと容赦がなさすぎるんじゃないかな。連続で女の子イキをするのは本当に苦しいんだ。 「八千代(やひぉ)、も、らめ····奥(しゅご)··イ゙ん゙ッ」 「ナメてんのか。もっと深く挿れんぞ。気張れよッ」 「お゙ッ··ンア゙ッ····ぐぽ、ぐぽ、速····えっ、待っ、おっぎぃ! ちんちんお゙···っぎぃぃ」 「あ? んあぁ、()()()()食らった所為で溜まってっからな。もっと奥····腹の奥(ここ)で搾り取れよ」  “おあずけ”と言ったって、たった一晩の事じゃないか。そう思っていたのは僕だけだったようだ。  僕にのしかかり、おへその下をもにもに揉みながら声で耳を犯される。脳髄が蕩けて、ドロッと思考が歪んでゆく。  もっと奥に欲しい────またこれだ。(アタマ)がイクと、皆ともっともっとひとつになりたくなって、言っちゃダメな事を言いそうになる。良くないやつだ。 「んぉ、すげぇうねってんな。どした? もっと耳でイかせてほしいか?」 「ん··耳も、お(にゃか)もぉ、いっぱいイかせてぇ♡ それでね(そぇれね)八千代(やちぉ)の赤ちゃん孕ましぇてぇ」 「····あ゙? 今なんつった」  奥からぐぽっと引き抜いて、半分フリーズした八千代がドスを()かせる。 「ンぁん♡ 八千代(やちぉ)の、赤ちゃ、(はりゃ)みたいの····。らからねぇ、お(にゃか)にね、濃いぃ精子(せぇし)、いっぱい頂戴(ちょぉらぃ)♡」  お腹を揉む八千代の手を上から両手で握り、ダメなお強請りをしてしまった。本当に孕まされちゃうかもしれないな。だって、八千代の精子って、なんだか強そうなんだもん。 「おい朔、来い」  八千代が朔を呼び耳打ちした。何かを聞いて、大きな溜め息を漏らす朔。呆れて『わかった』と言った。 「八千代(やちぉ)どうしたの(ろぉちたにょ)?」 「なんでもねぇ。お前はもっとイッてろ。じゃねぇと、濃いヤツ(ハラ)で飲めねぇぞ」  耳を声に犯され、内容が頭に入ってこない。理解が追いつかなくて、『なに?』と聞こうとした時だった。たった一言の重い声が、静かに耳を劈いた。 「孕め」  頭の線がブチ切れそうな衝撃。それが、瞬く間に全身を巡って脳天を突き抜ける。 「ぁ··ぅ····」  ダメだ。今出されたら本当に妊娠しちゃう。そう思わせるほどの甘い衝撃。  後ろから僕の口に指を突っ込み、舌を押さえて嘔吐(えづ)かせる。お腹が締まり、奥で八千代のおちんちんをギュゥっと抱き締めて離せない。 「ン゙ッ····出すぞ。俺とのガキ、欲しいか?」 「は··ぁんっ、ほ、欲ちぃ♡ 八千代(やちぉ)の赤ちゃん欲ちぃ」 「チッ····孕ましてやっから零すんじゃねぇぞ」 「んぅ゙っ··深··イ゙ァッ··ン゙、にゅぅぅぅ······」  八千代のおちんちんが強く脈打ち、奥の奥で熱い精液が流し込まれているのを感じる。それだけなのに、現状を思うだけでまたイッてしまう。これは、きっと心がイッてるんだ。  八千代がぢゅぽんっとおちんちんを抜くと、僕はベッドにお尻を落として倒れ込んだ。そして、そそくさと寄って来たりっくんが、溢れる前にプラグで栓をしてしまった。  またお腹に皆の精液を貯める気なんだ。温かくて重くて、凄く幸せな気分になれるやつ。  後イキが少し落ち着いたら、啓吾がおちんちんを扱きながら迫ってきた。これから啓吾に意地悪く責められるのかと思うと、それだけで疼いてしまう。 「すーっげぇイキっぷり♡ つぅかさぁ、あんっな甘いの見せられたら妬いちゃうんですけどぉ」  激しさの中にあった甘さは、啓吾たちを酷く嫉妬させているらしい。ハッとして見ると、りっくんと朔が少し不機嫌そうな顔をしている。  きっと、後でまた酷く抱かれるのだろう。楽しみだなんて、そんなはしたない事は言わないけれど。 「啓吾····。んふっ♡ じゃぁ、啓吾の赤ちゃんも(はりゃ)むねぇ」  僕は丸まって、啓吾を見上げて言った。僕を見下ろす啓吾。頬を紅潮させ、上気してしまいそうなほど艶やかだった表情が一変。少し瞼を落とし、息を荒げた雄の表情(かお)に変わった。 「マジで孕ませてやっからな」 「ひぇ····お、お願いしましゅ」 「うわ、やば。何それかーわい♡」  あまりのカッコ良さにキュンとして、さらに丸まって口元を緩い握り拳で隠し、いつもながらの涙目でお願いしただけなんだけどな。お願いする時はちゃんと目を見ろって、教えたのは啓吾なのに。  一呼吸置き、啓吾は歯を食いしばっていつものテンションに戻した。そして、休憩がてらと言わんばかりに、唇におちんちんを這わせる。 「結人、フェラして」 「····ふぇ······?」  僕は、啓吾を見つめて首を傾げる。“ふぇら”は初めて聞く。てっきり、しゃぶるのだと思っていたのだけれど、また何か新しい事をさせられるのだろうか。 「「「「え?」」」」 「え?」 「お前、知らねぇでやってたんか。つぅか、ンな事も知らねぇんかよ」 「流石だね。まぁ、未だに体位も殆ど覚えてないくらいだもんね。基本的に、教科書に載ってない事は知らないんだよね····うん、もう驚かないよ」  りっくんが、1人で喋って勝手に納得している。一体なんなのだ。また、僕の無知を笑われているのは間違いなさそうだが。  いや、呆れられているのだろうか。もう少し、そういう事についても勉強したほうがいいのかな。けど、18禁なんて恥ずかしくて読めないよ····。 「え··ねぇ、ふぇら? ってなんなの?」  誰も答えてくれない。恥を忍んで聞いたのに。  そして、啓吾はいつも通りおちんちんを僕に差し出す。とりあえずしゃぶれって事だろうだけど、質問にくらい答えてほしい。まぁ、しゃぶるけどね。 「ん··は··ぁ····んぅ····」 「フェラってこれね」 「んぇ?」  咥えたまま啓吾を見上げた。意地悪そうな顔で僕を見下ろし、えっちな笑みを浮かべている。 「お、上目遣いイイ。このアングル最高♡」  そう言って、僕の頭を持ち激しくピストンする。咥えさせるというより、僕の口を使って1人でシているみたいだ。  で、結局説明はないままなのだが。要は、おちんちんをしゃぶる事を“フェラ”と言うのだろうか。  行為に名前がつくと、恥ずかしさが跳ね上がるのは何故だろう。色々教えてもらう度、いつも不思議に思っていた。  喉奥を塞ぎ、呼吸を奪っては解放する。その度に、潮やおしっこを漏らしてしまう。りっくんが、せっせとタオルを替えてくれるけれどキリがない。 「ちょっと啓吾、もうタオルないんだけど」 「えー、客室んとこにアホみたいな量あったじゃん」  翔さんが、引越し祝いにくれたダンボール10箱分のタオルの事だろう。添えられたメッセージカードには、『足りなかったら言えよ』と書かれていた。  まったく、何を意図してくれたのだか。 「あぁ。でもアレまだ洗ってないでしょ。そんなのゆいぴに使えないじゃん」  りっくんの神経質な所だ。僕に関わる事だけだが。ホント、愛されてるなぁ。 「おい。呑気に喋ってるけど、抜かねぇと結人失神すんぞ」 「あ、やべ」  朔の助言で、ギリギリ意識は保たれた。けれど、そろそろ限界だ。 「げほっげほっ····啓吾、の、飲みたい··から、ちゃんとイッて··?」 「んはっ♡ ちょー積極的じゃん。どっちで飲みたい?」  僕を誘う目だ。答えなんて分かっているくせに。わざわざ言わせるなんて、本当に意地悪なんだから。 「ど··どっちも」 「了解(りょーかぁい)。なぁ結人····」  スッと目が据わる啓吾。後頭部をグッと引き寄せ、耳元でとびきりの甘い声で言葉をくれる。 「あんま可愛すぎたらさ、マジで食い殺しちゃうよ?」 「んはぁっ····い、いいよ、啓吾になら、食べられちゃってもいい」  心臓もお尻も、キュンキュンするのが止まらない。僕は啓吾の首に抱きつき、いつになく素直に甘える。 「食べてぇ」 「··っ! ····チッ、マジで食ってやっからな」  そう言って、啓吾は肩を食い千切ろうとする。僕は、あまりの痛さに絶叫した。  ひとしきり噛み終えると、僕のおちんちんの根元を縛った。噴けなくして、ずっとお尻でイかせる気なんだ。  朝からこの調子で、夜までもつのかなぁ····。

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