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壊しちゃダメだよ
りっくんと交代し、後ろから僕を抱き締める啓吾。顎をグッと持ち、耳に沢山キスをする。と言うか食べている。
そして、満足すると乳首を弄りながら言葉を放つ。
「なぁ場野、ブジーで結人のちんこ壊して」
目の据わった啓吾が、八千代にとんでもない事を頼んだ。
「んぅ····?」
僕は、焦点が定まらないまま啓吾を見上げる。すると、耳を引っ張り唇を寄せてこう言った。
「一生使わねぇんだろ? んじゃ要らないじゃん。すぐ噴いてあちこち汚しちゃうしさ、もういっそ壊してあげんね」
ヂョロッと、おしっこがひと噴き溢れた。
「言ったハナからじゃん。ちょろ〜♡ 結人はケツマンがあれば充分だかんね。今から場野にちんちんブッ壊してもらおうな〜」
啓吾なのに、ふざけているように聞こえないのが怖い。そして、迫り来る八千代。
ブジーに手をかけ、ゆっくりピストンを始める。啓吾は、入口を舐 るように押し当て、少しずつおちんちんを飲み込ませてゆく。どっちも緩い刺激をリズム良く打ち込んでくる。
(け··ご、1回出したい····おちんちん、苦 ちい)
いくら心の中で訴えようと、伝わることはない。
「ん··ぅ····んー····」
「結人、無理だったら合図しろよ。合図しねぇんだったら、マジでブッ壊すからな」
八千代が耳元で怖い事を言った。頭の中で、何かがプツッと切れた気がする。
もう、僕のおちんちんなんて壊れようが構いやしない。啓吾の言った通り、使う予定なんてないのだから。
「ん、ぅー··ぁ····」
垂れた唾液が八千代の肩を伝う。が、そんなの気にも留めずにブジーをじゅぶじゅぶピストンしている。
徐々に奥へ進み、到達すると前立腺を震わせる。これ、脳まで電流を流されたみたいな感覚で、バカみたいに思考が飛ぶから凄く怖いんだ。
「ゔーっ、ぁ゙、ぁ゙、あ゙ぁ゙、ンンン゙ッ」
「んは♡ まーたケツでイッてる。これ腰振んなくてもイケそうなんだけど」
「おー、それすげぇだろ。なぁ、今日すげぇ興奮してんのな。なんで?」
八千代は、頬に手を添えて耳元で甘い声を垂れ流す。デロ甘いの八千代だ。口調が変わるからすぐに分かる。
て言うか、聞かれても答えられないんだけど。
脳に響く八千代の低音が腰を跳ねさせる。啓吾が、それに反応してピストンを速めた。
「結人が変態でイジめられんの好きだからだよな〜? ほら、もっとケツでイキっぱしてろ。っあー····やべ、まだ奥エグッてたい」
イきそうなのだろう。ナカでおちんちんがギュッと身を詰めているのが分かる。奥を乱暴に抉り、いよいよ射精するのかと身構えた。
けれど、イクのを我慢する啓吾。ピストンを止め、奥を押し潰して落ち着くのを待つ。そして、本当のラストスパートが始まった。
とんでもない速さで奥をぐぽぐぽし、最後にひと突き、思い切り腰を打ちつけて限界まで押し込んだ。
結腸を貫いたまま、ドクンドクンと脈打つおちんちん。なんでも、一度我慢してから出すと気持ちいいのだとか。我慢させられる時は一度どころじゃないから、僕はそれを知らない。
そんな事よりも、精液を飲んでる間も僕はずっとイキ続けている。息をつく間もない。
それなのに八千代が、そんなタイミングでブジーを勢いよくずろろろっと引っこ抜いた。潮が八千代の胸目掛けて噴出する。
「ははっ、すげぇ勢いだな。あー、風呂行くか。お前も綺麗にしような」
甘く優しい八千代。けど、こんな状態の僕を連れて? バカじゃないの。
「ゆいぴは部屋風呂でいいでしょ。そんな状態で連れて行く気?」
「ンな時間に誰も入ってねぇだろ。それによぅ····俺、まだ風呂で犯してねぇんだわ」
「あ〜····俺も♡」
そんなこんなで、おバカ2人に露天風呂へ連れ込まれた。日付も変わり、もう誰も入っていない。だからと言って、安心していていいのだろうか。
八千代に抱っこされたまま温泉に浸かる。なんなんだこの状況は。けど、僕も甘えるのが止まらない。
ふわふわしてる時って、本当に理性なんて欠片も無くなるから危ないよね。
「りっくん、お尻 寂し ぃ」
「んーっ♡ すぐ挿れてあげるからね。ほら、お尻向けて」
八千代の肩に掴まり支えられながら、りっくんにお尻を差し出して迎える。
「声、できるだけ我慢してね」
「んぅ、猿轡 しゅる?」
「あれはあれで興奮するけどね、俺としてはゆいぴの可愛い声聴きたい」
「風呂にお前の涎入っても困るしな」
「それ〜。俺ら以外も入るのに、それは許せないよね」
それじゃない。絶対に、問題はそこじゃないはずだ。
猿轡だけでなく、お風呂でブジーを使うわけにもゆかず。また、道中も漏らしたら困るという事で、僕はおちんちんの根元を縛られた状態でここまで運ばれた。
それを解いてもらう事なく、僕は今、りっくんのおちんちんを迎えているわけだ。
先っちょを馴染ませ、ぐぷぷっとえっちな音を立てておちんちんを飲み込んでゆく。
「んあぁっ──んむっ」
挿入と同時に嬌声を漏らすと、後頭部を持って八千代に引き寄せられた。そして、キスで口を塞がれる。
猿轡よりも苦しいが、八千代の舌の熱で意識が保てていい。
「あんま大 きい声は困るからね。程々に可愛い声聴かせて♡」
なんて我儘なんだ。程よく声を調節できるのなら、いつも口を塞がれたりしないよ。
「んぅ····んっ、ふ····」
「ゆいぴ、またお尻でイキっぱになってる。かーわい〜♡ あ〜、前立腺潰してもなーんにも出ないね。苦しい?」
苦しくないわけがない。りっくんの執拗な前立腺責めにあっているのだ。何も出せないから、お尻で変なイキ方をし続けているんだぞ。この瞬間にも、頭がおかしくなりそうだ。
そんな僕に、キスをする余裕などない。けれど、遠慮なく口内を舐め回す八千代。上顎を舐められると、ゾクゾクしてお尻の奥が締まる。
締まれば締まるほど、りっくんは苦しそうな声を漏らして昂ってゆく。責め方がねちっこく、角度を調節しながら前立腺を潰して、意識を飛ばしかけると奥をブチ抜いて目を覚まさせる。
「ン゙ゥッ!!?」
衝撃で意識が戻り、カッと目を見開いた。丁度、八千代が唇を離す。糸を引いているじゃないか。恥ずかしいなぁ、もう。
温泉の所為だろうか、八千代の頬が紅潮している。凄くえっちだ。
八千代は、奥をぐっぽぐぽされている僕の肩に、喰い千切る勢いで歯を食い込ませた。
「イ゙ァッ!! い゙だいっ! 八千代 ··んぐぅ····い゙っ··だいぃぃぃ······」
「あー····ゆいぴ、それ以上締めちゃダメ····もう耐えらんない」
「結人、イケ」
八千代の、甘く低い声での命令が脳を劈く。
「はぁぁんっ♡ ··やっ、なに!? おっ、尻 ッ··凄 っ、んあぁぁっ」
「ちょ待っ、ヤバ、出るっ····」
腰が痙攣して、りっくんをイかせてしまった。ナカで出しちゃって、溢れてきたらどうするんだ。
それよりも、ずっと変なイキ方をしていた所為で痙攣が止まらない。
「ゆいぴ腰振らないで。マジで止まって」
「違っ··腰、が、勝手にぃ」
「待っ、そんな締めて扱いちゃダメだってば! んぁ··むり、待って噴くから! 抜くよ」
「ひにゃっ、待っ··でぇっ、ひあぁぁっ!」
りっくんが慌てておちんちんを引き抜いた。物凄い勢いで。そして、バシャンッと倒れるように座りこんでしまった。
慌てて振り向いて見ると、しんどそうだけど凄く満足気な顔をしている。大丈夫そうだ。
ていうか、ナカで噴いてくれても良かったんだけどな。なんて、はしたない事は言えないけれど。
「テメェら煩すぎんだろ····」
八千代が呆れて言う。声を気にしている余裕なんてなかったのだから、仕方がないじゃないか。もっと大変な問題だってあるんだ。
そんなに余裕があるなら、八千代に任せてしまえと思った。
「八千代 っ、りっくんの零れちゃうよぉ。八千代 のおちんちんれ塞 いれ?」
「チッ····加減しねぇからな」
「はぇ? なんれ?」
「お前がクソ可愛いから」
そう言って、八千代は僕を抱えて立ち上がった。温泉の中央にある大きな岩まで僕を抱えて行き、下ろすと手をつかせた。
「にゃっ!? た、立ってられにゃ····」
「うるせぇ。ンなフワッフワした状態で浸かってヤッてたら逆上せんだろうが」
八千代が耳元で低い声を唸らせる。僕を従わせる時の声だ。
「黙って俺の言う通りにしてろ。全部俺がシてやっから、お前はイキまくってりゃいーんだよ」
「ひぁ、ひゃい····」
「うげぇ、あっま」
寄ってきたりっくんが、ゲンナリした顔を作って言う。
「あ? どの口が言ってんだ」
「俺はいいの。場野はそういうキャラじゃないだろ」
「ンだよキャラって。しょーもねぇ事言ってんなら散れ。もっと甘くすんぞ」
それはきっと、僕が耐えられないから勘弁してほしい。甘い八千代なんて、お尻より心臓がキュッと締まって大変なんだから。
「八千代 、甘いと··僕が死んじゃ──ん゙ん゙っ」
八千代は僕の言葉を無視して、アナルに滑らせていたおちんちんをぐぷっと一気に押し挿れた。
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