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好きに愛でてよ
あれよあれよと、身ぐるみを剥がされた僕と猪瀬くん。恥じらう僕たちに構う事なく、啓吾と冬真はそれぞれお尻を解し始める。
僕も猪瀬くんも、あまりのチョロさに顔を見合わせて笑った。すると、情緒の乱れた冬真がまたアレをさせたがる。
「あぁーもうっ! お前らなんなの? 可愛すぎかよ。なぁ、起きて手ぇ繋いで支えあってて」
「えぇ··またぁ? アレやったら場野とか妬くじゃん。俺、殺されたくないよ····」
「あ? 殺さねぇわ。朔に言わせりゃお前ら百合らしいからな。許す」
薄ら笑って言う八千代に、猪瀬くんはムッとして反論する。
「それ嬉しくないし。あのさ、俺ら百合じゃ──んあ゙っ」
けれど、それを邪魔する冬真。一気に挿れたらしい。猪瀬くんは息を呑んで、繋いでいた僕の手をギュッと握った。そして、僕のナカには啓吾が。
「アッ、んんっ····啓吾、おっきぃ」
「絵面やべぇかんね。すっげぇコーフンする♡」
「と··ま、奥、待って····まだ、やだぁ」
「ん、ちゃんと柔 らかくしてからぶち抜くよ。怖がんないで」
冬真は、甘い声で猪瀬くん宥める。耳を食みながら話す所為で、猪瀬くんはさらに手を強く握る。
奥に挿れるんだったら、力を抜けるようにしてあげたほうがいいんじゃないのかな。
「あっは♡ めっちゃ締まる。駿、結人の手ぇ潰れっからあんま握っちゃだーめ」
「んやっ··ごめ、でも、やだ··、武居の心配すんなぁ。冬真··俺だけ見てて」
奥を解されトロトロになった猪瀬くん。早くも甘々だ。
「俺らも負けてらんねぇな。めぇーっちゃ甘いえっちシような♡」
「んぇ····や、あんっ、奥ぅ··トントンしたら、イッちゃう」
「いいよ、いっぱいイケ。死んじゃう〜って泣くまでイかしてやっからな」
そう言いながら、尾骨から背骨に沿って、ゆっくりゆっくり指を這わせる。ゾクゾクが這い上がってくるようだ。
そして、項まで来た手で僕の首を絞める。
「うっわ、首絞めんの? ··で、イクんだ。ははっ、結人ドM過ぎ」
冬真はケラケラ笑って、猪瀬くんの首に手をかけた。
「ん、ぐ····はっ··死ぬ ····」
「あー、これいいね。ん、ふ····奥めっちゃ緩んだ。抜くぞ」
冬真が奥を貫き、猪瀬くんは僕の手を握り締めながら射精した。その飛び散った精液が、僕のお腹や胸にかかる。猪瀬くんは、朦朧としながらも謝ってくれる。
けれど、不思議と嫌だなんて思わなかった僕は、むしろ興奮してゾワゾワしたものが込み上げた。
「あれ? 結人、駿哉のかけられてイッた?」
「「「は?」」」
八千代とりっくん、朔が即座に反応する。随分とトーンが低いが、怒っているのだろうか。
「んはっ♡ 結人変態じゃん。駿も結人のかけられたらイク?」
「しっ、知らにゃ····あ゙ぁ゙っ! 奥゙待っで、今ムリ゙··ふ··が、ァッ、やっ、あっ、あっ、は、あぁっ····」
イッた直後に、噴くまで奥を責められる猪瀬くん。まだ上手に噴けないらしく、苦しそうに涎を垂らしながら片手で冬真の腰を押し返す。
初っ端から、なんてハードなんだろう。その押し返した手を掴んで引き、さらに奥へと突き挿れてゆく。
「もうちょい先な、そこ突いたら噴けんだろ」
「ふぅ゙、噴ける゙っ、けろ、苦し····入んにゃ··イ゙、ぐぅ····」
「大丈夫 、駿の奥ねぇ、ちゃんと入るよ」
そう言って、猪瀬くんの腰を強く掴み、思い切り腰を打ちつける冬真。あれはきっと、凄く深い所まで入っているはずだ。鬼畜過ぎるよ。
「あ゙あ゙ぁあぁぁっっ!!! 死 にゅっ、アァァッ!! 死 にゅ死 にゅ死 にゅぅッ」
「神谷、お前加減してやれよ。まだ上手く噴けねぇんだろ? 猪瀬、苦しそうじゃねぇか」
朔が窘めるように言う。けれど、朔の言葉を意に介さない冬真は、舌打ちを零してから独り言の様に反論する。
「うっせ。ここなんだよ····あぁ··出んね」
「や、ア゙ッッ♡」
猪瀬くんは盛大に潮を噴き、僕の胸をびしゃびしゃにした。
「ぁ··武居、ごめ··」
「ん、いいよ··。んへ♡ 猪瀬くん、上手に噴けたね」
僕は、猪瀬くんを見上げて言った。すると、反応を示したのは冬真だった。
「んーわっ、かっわい♡」
冬真が僕を可愛いと言った直後、猪瀬くんは僕をトンッと啓吾の胸へ突き飛ばした。目が怒っているように見えるのだが、気のせいであってほしい。
「おっし。駿、スイッチ入ったな」
「は? スイッチって、何。俺以外に··は··ぁ··可愛いとか、んっ··言うなぁ」
そう言いながら振り向くと、冬真の胸ぐらを掴んで引き寄せた。そして、冬真に自分自身を食べさせるように、熱烈なキスをしながらどんどん崩れ落ちてゆく。
冬真は猪瀬くんに覆い被さり、キスをやめないまま腰を打ち続ける。
「あ〜、そうゆー··ね。駿哉も大変だなぁ」
啓吾の説明によると、猪瀬くんはヤキモチを妬くと積極的になるらしい。冬真はそれを狙っていたんだそうだ。あんなの、八千代と朔をキレさせかねないのに、命懸けでなにやってんだか。
冬真と猪瀬くんが2人の世界に浸っていく中、僕と啓吾もどんどんヒートアップしてゆく。僕の腕を引きながら、奥へキスするみたいにねっとりとした抉り方をする。
抜かないように絶妙な加減で、先っちょが少しだけ頭を出すような、奥がもどかしくなるやつだ。啓吾は、意地悪に耳元で愛を囁きながらそれをする。
そこへ、待ちきれなかった八千代が参戦してきた。
「結人、口開けろ」
「んぇ、やっ。先に、キス したい」
「しゃーねぇな」
八千代は腰を下ろし、えっちな目で僕を見つめながら口へ吸い付いた。舌を絡め、溢れて垂れる涎にもお構いなしで、容赦なく口奥まで舌を挿れる。
嗚咽を漏らしながら、八千代と見つめ合って深いキスを交わす。息ができなくなると、おへそを指でほじって声を出させる。
拍子に息ができたけれど、お腹の底がキュッとして啓吾のおちんちんが奥を抜けてしまった。
「ナカめっちゃうねってんだけど。結人、へそ弄られんの好きだよな」
「ゆいぴのおヘソは俺が開発したからね。おヘソ舌でほじるだけでイけるよ」
「マジか。後でやってみよ♡」
「俺が先ヤッたるわ」
八千代は、自分の中指を舐めて濡らすと、その指で僕のおへそを丸く撫でるようにグリグリする。下腹がキンとして、その度に甘イキをしてしまう。
「やっべ··めっちゃイクじゃん。あー··ムリ、それイク」
僕がナカで啓吾のを刺激していたらしく、それに耐えきれなくなった啓吾は、奥を少しだけこじ開けてイッた。どれだけ出るのだろうってくらい、かなり沢山射精している。
「んぁ····、啓吾、も··お腹いっぱい····」
「ごめんな。結人がかぁいいからいっぱい出た♡」
そう言って、啓吾は後ろからギュッと抱き締めてくれた。可愛いのは啓吾のほうじゃないか。
「出したらさっさと抜け。お前は終わってからが長ぇんだよ」
「いーじゃん。余韻大事にしたいんですぅ〜」
「余韻楽しめんのは最後の奴だけだろうが。今更何 甘っちょろいコト言っとんだアホ」
そう、僕たちの中では、最後に僕を抱いた人が余韻を楽しむ特権を手にする。最後まで待つご褒美みたいなものだと、りっくんは言っていた。
絶対というワケではないが、暗黙のルールとして皆がそれなりに守っている事はいくつかある。それを気分次第で自由に破ってしまうのが啓吾と八千代だ。
りっくんと朔は、大概憤って地味な仕返しをしている。それで成り立っているなら僕は何も言わないけれど。正直、皆が仲良くしてくれるのならどうでもいい。
今回も例外ではなく、好き勝手に僕を愛でる啓吾。自分も似たようなものなのに、文句だけはしっかり言う八千代。
どっちも大好きだなぁ。なんて、ボーッとしながら八千代をナカに誘い込む。
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