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第1話

 テロリズムは国家を脅かす強大な脅威だ。それを事前に防ぐため、公安警察は日夜情報収集に励んでいる。吉良伊鶴もそんな公安警察の一人だった。  宗教団体も無論、公安の監視対象の一つである。吉良は今、宗教法人・ベケスド会の内情を探るため、組織内に信者として潜り込んでいる最中だ。そのベケスド会は近年異常な勢いで信者数を増やしているが、調査によると教祖は不思議な術を使うらしい。そして、信者たちはその術の虜になっているとの話である。  馬鹿馬鹿しい話だが、一体どんな術を使うと言うのだろうか。吉良はそのことについて思考を巡らせながら、鼻を鳴らした。所詮はただの詐欺だろう。タネも仕掛けもある馬鹿馬鹿しい手品だ。  煌びやかな装飾が施された建物の中をかつかつと歩いていると、背後から声をかけられた。 「吉良さん。教祖様がお呼びです」  振り向くと、教祖の秘書である三好が立っていた。  驚いた。ただの信者である自分を教祖が直々に呼びつけるなんて。一体何のようなのだろうか。  怪訝に思いながらも、三好の後をついていく。通されたのは教祖の礼拝室だった。 「お連れしました」  部屋の中に入るのは初めてだが、予想通りバカみたいに派手な装飾が施されている。センスが悪すぎて思わず失笑しそうになったのを吉良は必死に堪えた。  部屋の中には白装束に身を包んだ信者の男たちが、部屋の壁際に沿って並んでいる。ここの信者はなぜか男性だけだ。それも不可解な点である。理由は明かされていないが、入信は男性に限られていた。 「吉良くん。よく来てくれた」  信者とは違う装飾がなされた白装束に身を包んだ中年の男がこちらに近づいてくる。彼が教祖だ。こんな間近で顔を見るのは初めてだが、ただの普通のオッサンだった。こんなただのオッサンを崇拝する信者も少し頭のネジが飛んでいるのかもしれない。  そんなオッサンに吉良は深々と頭を下げる。正直不快であるが、これも仕事のうちだ。自分は信者のフリをしなければならない。 「吉良くん。君は私の力を疑っているね?」 「そんな、滅相もございません!」 「君の正体は知っている。警察庁警備局公安課の刑事、そうだろう?」 「な……っ」  背中に冷たい汗が伝う。ここまで気づかれているなら、もう誤魔化しは効かない。最善策はここからいち早く撤退することだ。  しかし、30人ほどの信者たちが、ぐるりと自分を囲むように立っている。おまけに、唯一の部屋の出口も信者がしっかりと塞いでいる。 「彼を捕えなさい」  教祖の言葉を合図に、信者たちが吉良に手を伸ばす。  近づいてくる男たちを必死に殴り蹴り、突き飛ばすが、数の暴力には勝てない。組み伏せられ、そのまま教祖の目の前に跪かされる。 「離せ!!」 「落ち着きなさい」  教祖がかがみ込み、吉良の顔を覗き込んだ。唾でも吐きかけてやろうかと思ったが、流石にそこまで自分は子供ではない。キッと睨みつけるだけに留めた。 「君は私の力を信じていないね?」 「当然だ。お前はただの詐欺師だ。くだらない」  吉良がそう言うと、教祖は眉を下げて困ったような表情をした。 「では、お見せしよう。私の力を」  教祖が信者たちに合図を送る。自分を組み伏せていた男たちに今度は中央の台まで運ばれる。そして、大理石の立派な台の上に無理やり寝かされた。 「くそ! 離せ!!」  身体をバタつかせるが、複数の男たちに身体を押さえ込まれ、身動きを取ることができない。大理石のひんやりとした冷たさがシャツ越しに伝わってくる。 「彼の服を脱がせてやりなさい」 「やめろ!!やめろ触るな!!」  男たちが吉良の衣服に手をかける。あっという間にネクタイを解かれ、シャツを脱がされてしまう。霰もない姿を大勢の信者に晒してしまい、吉良はぎゅっと唇を噛み締めて羞恥心に耐えた。  信者が吉良の脚を押さえつけ、M字に無理やり開かせた。露になった秘部に信者たちの視線が這う。 「やめ、……やめろ!」  教祖は台の下から謎の液体が入った容器を取り出し、蓋を開ける。中のローションのような液体をドロドロと吉良の後孔に垂らしていく。 (まさか……俺は犯されるのか!?)  吉良の顔から血の気が引いていく。抵抗しようにももうどうすることもできなかった。 「はぁんっ!!」  そうこうしているうちに、教祖の太い指がナカに挿入される。初めての刺激に身体が強張る。こんなところ、自分でも触ったことがない。大腸検査だって未経験だというのに。  指でナカを抜き差しされるたびにぐちゅぐちゅという音が広い部屋に響く。この卑猥な音をこの場にいる全員が聴いているのだ。そう思ったら顔がカァッとか赤くなった。 「やめろ!抜け!!」 「素直になりなさい。生きとし生けるもの、全て真っ直ぐに生きなければなりません」 「あぅっ!!」  こり、とナカのしこりを転がされればまた甘い声が漏れてしまう。そのままごりゅごりゅと圧迫され続け、ビリビリとした快感が身体中を走る。 「ひ、ぅ……っっ!!」  教祖が吉良の胸の突起に舌を這わせた。そのヌルヌルとした感覚に身体が震える。 (くそ……こんなことされてるのに、なんで俺気持ち良くなって……っ!!)  片方の胸の突起をしゃぶられ、もう片方の突起をくにくにと優しく摘まれれば、頭の中は真っ白になった。そんな状態にも関わらず、教祖は容赦なくナカも指で掻き回した。 「ほら、邪悪を吐き出しなさい!」 「お゛お゛ッッ♡♡!!!」  ぎゅっとシコリを押しつぶされた瞬間、身体が大きく跳ねた。性器から白濁が飛び出し腹を汚していく。わけがわからない。ナカをと胸を弄られただけなのに達してしまった。  信者たちの間から歓声が上がる。イカされた瞬間を大勢に見られてしまった。羞恥心に襲われ吉良は顔を背ける。  自分の身体を受け入れられず、パニックになっていると、教祖が白装束の隙間から自身のモノを取り出し始めた。その大きさを見てゾッとした。今までに見たことのないほど大きくて、グロテスクだ。 (あんなもの突っ込まれたら死んでしまう!)  怖い。そう思っている。汚らしいし気持ち悪い。しかし、一度ナカの快感を教えられた身体は、教祖の太くて長いソレを入れられたいと主張する。ナカがきゅんきゅん♡と唸った。 「この性なる棒で君を清めよう!」 「あぁん!!」  ずぷずぷと肉壁を掻き分けてソレが入ってくる。あまりの重量感に腹の中が裂けてしまうかと思った。  それなのに、気持ちが良い。早く奥まで進めてほしい。そんな思考が頭の中を占め始める。 (気持ち良くなんかない!!こんな汚いちんぽなんかで気持ち良くなってたまるか!!)  じゅぷ、じゅぷ、と水音を立ててピストンが始まる。肉壁をカリで擦られると、目の前がチカチカと点滅する。 「や、、めっ!!それ抜け……っ!」 「ふふ、そんなことを言いながら、ナカはしっかりとと締め付けてきているぞ」 「ちが、ぅ……!!」  必死に否定するが、それは事実だ。ナカはぎゅうぎゅうと唸り、教祖の肉棒を咥え込んでいる。 「あ゛あ゛ッッ♡♡!!そこ、やめッッ♡♡!!」 「ここが君の弱いところだね。ここに邪気が溜まっているのだよ」  教祖がニコリと微笑む。そのまま吉良の弱点をゴリゴリと擦り始めた。 (くそ……!!悔しいけど気持ちいい!!頭おかしくなりそう……っっ!!)  気持ち良くて堪らない。もう理性など吹っ飛んでしまった。身体がガクガクと震え、開けっぱなしになった口からは唾液がダラダラと垂れていく。  視界がぐにゃぐにゃと歪む。高い天井のゴージャスな装飾もゆらゆらと動いて見える。 「お゛お゛〜〜ッッ♡♡」 「ほら、もっとしっかり脚を開きなさい」 「う゛っっっ!!!」  太腿を強く掴まれ、さらに深くまで侵入してくる。前立腺を潰され、最奥の壁をノックされると、身体がビクビクと痙攣して止まらない。 「あ゛~~っっ♡♡!!イ゛ぐ、イグゥ〜〜〜〜♡♡!!!!」  ビュルルルーーッッと噴水のように精液が飛び散る。吉良は身体を大きく仰け反らせ、ガクンと頭を床に落とした。 「素晴らしい!」 「さすがは教祖様!」  信者たちが口々に呟く。大きな拍手が部屋にこだました。 (犯されてイッてしまった……しかも大勢に見られながら)  自分のプライドが音を立てて崩れた気がした。 「ふぅ……ふぅ……」  絶頂の余韻はまだ抜けない。ただひたすら気持ちいい。  こんなの初めてだ。もっともっとこの快感を味わいたい。もっとぐちゃぐちゃに溶かされたい。理性が完全に崩壊してしまったのか、吉良の思考はもうそれで埋め尽くされていた。刑事としてのプライドももうどうでもいい。このまま全部受け入れてしまおう。 「まだまだ儀式は終わらないから安心したまえ」  胸の突起を摘まれ、今度は優しく撫でられる。イッたばかりで敏感になった身体には苦痛なほどの快感だ。 「お っ、お っ、おっっ♡♡!!乳首やだ♡♡気持ち良くておかしくなりゅ♡♡」 「ここだけじゃ物足りないかな。ナカももっと浄化しないとダメだね」  教祖の大きな手が吉良の身体を掴み、うつ伏せにひっくり返す。そのまま四つん這いの体勢にされ、後ろから一気にペニスを突っ込まれた。そして教祖は容赦なく挿抜を開始する。 「お゛お゛〜〜ッッ!!ナカ突かないでッッ♡♡気持ちよすぎておかしくなるからッッ♡♡」 「ふふ、素直になってきたじゃないか。邪気が少しずつ抜けてきた証拠だよ」  教祖が吉良の背中を抱え込むように腕を回し、両乳首をつねる。その痛いような刺激さえ、バカになった吉良の身体は快感に変換してしまう。 (だめ♡♡乳首もナカも犯されておかしくなるッッ♡♡)  目の前が真っ白になる。涙と汗と唾液で顔はドロドロだ。汗で前髪が額にべったりと張り付いて気持ち悪い。きっととんでもない醜態を大衆に晒してしまっていることだろう。でもこんな恥ずかしい姿を見られていることにも興奮してしまう。 (刑事なのに♡俺刑事なのに♡♡こんなオッサンのちんぽに敗北してる♡♡屈辱なのに気持ちいい〜〜ッッ♡)  カリの部分で前立腺を擦り上げられればもう堪らない。教祖は微笑みながら吉良の両方の乳首を爪でカリカリと弾く。  乳首に刺激を与えられながら、奥もガツガツと突かれ吉良は獣のような声をあげてのたうち回った。 「イグッ、イグぅぅぅ〜〜ッッ!!♡♡」  身体が勝手に仰け反る。また絶頂を迎えた。 (あへぇ♡なんかおかしい♡♡ちんこからなんも出てない♡せーえき出てない♡♡イッたのになんで♡♡)  何も出さずに絶頂してしまった。今までの絶頂とは段違いの気持ちよさに、頭がおかしくなりそうだ。いや、もう十分おかしくなっているのかもしれない。とにかく気持ちがよくて天にも昇るような感覚だ。 「素晴らしい!これがメスイキだよ吉良くん」 「はぇ♡わかんない♡でも気持ちいい♡変になりゅ♡」 「メスイキはもっとも尊い行為。全ての罪が許されるのだ。さぁ、もっとイキたまえ!!」 「お゛お゛〜〜〜ッッ♡♡」  ばちゅんばちゅん♡とローションと腸内の体液が混ざり合う音が響く。おかしくなった吉良はその音にさえも興奮してしまう。」 「やぁ♡♡またイ゛グッッ♡♡イ゛ッちゃいますッッ♡あ゛あ゛〜〜〜ッッ♡♡」  ビクビクと身体を震わせ、また吉良は達した。どうでもいいことだが、やはり性器から何かが出た感覚はない。 (またメスイキしちゃった♡♡みんなに見られてるのに♡♡馬鹿になりそう♡♡教祖さまのクソデカちんぽ気持ちよすぎる♡♡もっと犯してください♡♡)  教祖が吉良の腰を強く掴む。そして後ろに一気に引き最奥の壁を思いっきり突いた。その瞬間吉良の口からは悲鳴のような声が上がる。喉が張り裂けそうだ。 「さぁ、私の聖なる液を受け取りなさい!!出しますよ!!」 「あ゛あ゛ッッ!!出してッッ♡♡ナカに教祖さまのザーメンいっぱい出してくださいッッ♡♡」  再び奥を穿かれた瞬間、腹の中に熱い液体が注がれる。その感覚に吉良は身震いした。 「あっつい♡♡教祖さまのザーメン♡♡ありがとうございます♡♡」  気持ちいい。ひたすら気持ちがいい。ナカに教祖さまの聖なる液体を注いでもらえて幸せだ。ずるり、とソレが引き抜かれると、名残惜しそうにナカがぎゅうぎゅう収縮した。 「さぁ、次は君の忠誠心を示してもらおう!」  身体をガシッと掴まれる。なされるがままに体勢を変える。今度は自分が教祖さまの上に跨る形にされた。騎乗位というやつだ。 「自分で入れて腰を振ってみなさい」 「はい♡♡教祖さまのおちんぽ、俺のけつまんこに入れさせてください♡♡」  教祖の反りたった大きなペニスをアナルに当てがい、そのまま体重をかけてナカに埋め込んでいく。 「はぅ♡♡」  奥まで教祖の固いモノが入り、吉良はまた声を上げた。 「んぅ♡♡気持ちいい♡♡教祖さまのおちんぽ気持ちいいですッッ♡♡」  吉良は激しく腰を振り、自ら快楽を求める。その姿はまるで獣だった。もう刑事としての尊厳などない。そんなものはどうでもいい。自分は教祖さまを崇拝する信者だ。 「君は私の力を疑ったね?」 「ひぅ♡♡ごめんなさいッッ♡もう疑ってませんッッ♡♡教祖さまは神様でしゅ♡♡」 「よろしい。さぁもっといやらしく腰を振ってメスイキしなさい」 「はい♡♡んぅ〜〜〜ッッ!!ぎも゛ぢい゛い゛ッッ♡♡!!けつまんこきもちいいですッッ♡♡!!」  一心不乱に腰を振る。もう快感の虜だった。 (けつまんこごりゅごりゅするの気持ちよすぎる♡♡教祖さまのおちんぽ無しじゃもう生きられない♡♡)  だらしなく開いた口から飛び出した舌をしまうことさえできない。犬のように涎を垂らしながら、ひたすら腰を上下に振り続ける。 「あ゛〜〜ッッ♡!!イ゛ギま゛す゛ッッ♡♡!!またメスイキしちゃう〜〜ッッ♡♡」 「くっ!私も出しますよ!!」  ガツンと下から突き上げられ、身体に大きな衝撃が走る。まるで雷に打たれたような衝撃だ。全身を痙攣させながら吉良は再び達した。  どぴゅ、とまた体内に教祖の精液が流し込まれる。熱くて気持ちが良い。腹の中が満たされていく。幸せだ。 「吉良くん、今日から君も信者だ」 「はい……!俺は教祖さまを崇拝する信者です」  吉良は涙を流しながら、両手を組み目の前の教祖に祈りを捧げた。

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