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設定: 社会人
二人とも同じ会社に勤めてて、交際中。同棲もしている。
「佐久良ー」
「………」
「佐久良ー」
「………」
「佐久良。」
「………」
「佐久良」
「………」
「いつまで寝てんだいい加減起きろ!!」
「…?……あ……」
「やっと起きたかこのバカ。」
「おきた…。毎朝ごめんね」
「ごめんって思ってんなら一発で起きろ。」
「がんばるからさぁ…」
「本当にお前も社会人なんだからしっかりしろよ。」
「はーい。…なーんか奥さんみたいだね。」
「はぁ?」
「へへ、好きだよ。」
「そりゃどーも。朝飯食う?」
「食べる!!」
「んじゃ、さっさと準備しろ」
「はーい!!」
準備をしながら思う。涼は黙っているだけなのかもしれないけど、本当は気がついているのかもしれないけど、寝起きが悪いフリをずっと続けている。ただ、涼に構ってもらいたかっただけで、全然寝起きは悪くない。なんだかんだ言いながら毎日起こしてくれる、優しくて、面倒見が良くて、照れ屋な涼がやっぱり好きだと毎日再確認する。
いつか。奥さんみたいじゃなくて奥さんになってくれたらいいのにな、なんて思ってる。
「おーい。」
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