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第404話 番外編『月ヶ瀬家の大変な毎日』1
★過保護すぎる祐羽の父親・亮介を通しての月ヶ瀬家の様子。
この父によって今の祐羽が形作られました。
納得して頂けるかと思いますw
★★★★★★
『月ヶ瀬』家。
名前は少し珍しいが、至って普通の家だ。
父親の亮介、母親の香織。
そして、一人息子の祐羽の三人家族だ。
住宅街にある一戸建てに住んでいて、ごくごく普通の一般家庭である。
とある日曜の朝。
休みだからと少しゆっくり起きた月ヶ瀬家の大黒柱である亮介は、着替えもせずに欠伸を噛み殺しながら階下へと降りた。
「おはよう」
「お父さん、おはよう!」
愛しい妻と、目に入れても痛くない愛息子に満面の笑みで挨拶を返す。
「あぁ、おはよう」
なんて素晴らしい朝なんだ!
いつもは忙しくてバタバタするが、休みは本当にゆっくりと家族揃って過ごせるので、嬉しくて仕方がない。
香織の作った朝食を口に運びながらテレビを観ていると、今話題の映画のコーナーが始まった。
「ねぇ、お父さん。今度この映画観に行こうよ」
「ん?そうだなぁ~」
可愛い息子の頼みならと思いながら画面に視線を向けた。
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