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はろーどうも、こんにちは。 僕はとある日本の男子高校生。 ある日の下校中、信号無視の車がぶつかってきて……というテンプレはさておき、今日も僕は元気に生活している。 正規通りならず枠を越えてしまった世界。 今のところ普通だけど、これから何が起こるかは正直不明。でも、正にそれこそが〝生きる〟ということなんじゃない? と哲学者気分でいる。ふふん、ほんとは僕が壊したから言い訳みたいなもんなんだけどね。 「ライトくん」 「先輩っ!」 放課後の待ち合わせ。 グレイ先輩との仲は、良好のはなまる。 僕と過ごしていくうちに少しずつ明るくなった先輩は、自分から話しかけてくれるようになった。 前は僕からじゃないと絶対喋らなかったのに。もうただのモブじゃない、嬉しい。 表情とか仕草とかそれまで抑えられてた先輩の個性が、全面に溢れてきて。 (くそう、かっこいい) 日々キュンキュンが止まらない。 もうなに? 本当にやばい毎日萌え死んでる。この人選んでよかった。僕めちゃくちゃ見る目あるくない? 眼福なんだけど。 「……? また考えごと? 一緒にいるのに」 「ぁ、すいませっ」 チュッ 「いいよ。 そのかわり、今日は僕の部屋でずっとくっついていようか」 「……な、なななな」 あまーーーい!! 甘い、甘すぎるなんなんだこれは!? くっついてるイコールいちゃいちゃですよね!? これそのうちR18なるんじゃない? いやすぐそこ? (そうだこの舞台R18だった…案外先輩も手が早かったりして……) うぅ…男同士って二次元でしか見たことないし考えてもこなかったけど、どんな感じなんだろう。 まったく想像がつかない。 けど、まっ、先輩とならいっか。うん。 「あ、ライトだ」 「アレック!」 攻略対象たちとは、仲のいい親友的関係になった。 心の中でAとかBとか呼んでたな…申し訳なかった。 5人とちゃんと向き合い好意を丁重にお断りさせてもらって、今はもう追われることはない。 「まーた先輩と帰るの? たまには俺と帰らない?」 「いいんだよ僕らは恋人同士だから。ね、ライトくん?」 「はいきた彼氏マウント。 くそーグレイ先輩ほんとムカつく、いっつも隣いたしさ。 もう今からでもいいじゃんライト、やっぱ俺にしとこ? 俺束縛とかあんまりしないよ?」 「駄目だよ、ライトくんはこの先ずっと僕のだから」 「なーライトぉ〜〜」 「あははっ!」 前よりもっと騒がしくなった毎日。 道の先にオレリアたちがいるから、加わってもっとうるさくなるんだろう。 でも、そんなことも僕には幸せで。 転生して、僕は僕の幸せを追おうと戦った日々。 その全てが今この瞬間をつくってるんだと思うと、なんて不思議でなんて嬉しいことなんだろうって。 隣を見上げれば、すぐに見返してくれる優しい瞳。 それに自分が映ってる奇跡を、噛みしめながら 「グレイ先輩、大好きです」 禁断の世界で、今日も僕は愛しい人に愛を囁こうと 思う。 fin.

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