81 / 84
1
緋「…………」
濃紅「…………」
虹「…………」
紫「……んん…」
ドット「…………え、なにこれ」
とある日の校舎屋上。
燦々と照りつける太陽と少しある日陰。そこに群がる薔薇たち。
ドット「もしかして連絡もらってるメンツって、これ…?」
紫「みたいですねー…」
ドット「いや無理だろ、こんなん100パー人選ミスだわ」
紫「ふふふ」
ドット「いくら始めに結ばれた5人がここで会議?したからってこれはちょっと無理じゃね。このメンツなら2〜3人に減らされても無理だろうけど、だからって5人全員集めるのは投げやりすぎ…」
紫「投げやりは、確かに…」
ドット「だって俺らしかいないじゃないですか喋るの。もう解散でよくない」
紫「解散は私も思うのですが、どこで校長が見ているかわからないので。校長先生には縁を結んでもらったご恩がありますし、蔑ろにするのは……」
ドット「いやまぁ…そうなんだけど……」
緋「………っ」
濃紅「……あの…」
虹「…………」
ドット「…でもこれは無理じゃね??
あーもー……なに話すんだっけ先生」
紫「〝残りの薔薇について〟だそうです。
始めのメンバーは10本分お話しして長かったそうですが、私たちは5本なので割と早めに終わるかもしれません」
ドット「ならさっさと話して解散しよう。このメンツは前の組みたいに仲良くならないし、もうサクッと言い合って帰る。それがいい」
紫「そうですね、そうしましょうか」
ドット「おい2年組、声は出るんだろ」
緋「ぁ、出ますっ」
濃紅「私も、大丈夫っ」
虹「…………」
ドット「おい九頭!お前が1番声出せ、文化祭あんだけ歌っただろ…」
虹「ひぃ!ぁ、あれとそれとは違うので……!」
ドット「違うとかねぇから、会話をしてくれ……」
紫「クスクス、それでは会話は私たちで回しましょうか。
話すのが苦手な3人は、話を振ったりするので少しづつ会話に入ってきてくださいね」
ドット「はぁぁ……じゃ、話していくか」
ともだちにシェアしよう!