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21.しょーがない

「あッ、ひっ、あぁッ、…ぁめっ、たちば…っ、やっ、だぁっ…もっ……っ! っ…もっとやさしくしろっっ!!」 息を大きく吸って言いたいことを吐き出せば、ようやく橘は俺の様子に気付いてその激しすぎる律動を止めた。 「っ………ごめん。若さが暴走した…」 若さの暴走───それなら仕方ない。 だって俺達、若いんだもん。 ………なんてなるかッ! バカか!やり過ぎだ!! 「……俺たち、恋人同士じゃないんですかー?」 肩越しにジト目を向けて訊いてやる。 「ごめん……」 頭を下げて反省している様子の橘は、だけど太腿に挿んだモノを抜こうとはしない。 それが謝ってる者の態度か、まったく…。 「合意の上なのに、強姦されてんのかと思ったぞ、俺は」 「ホントにごめん!」 背後からぎゅっと抱きしめられた。 そのままちょっと体を起こすから、橘の方が脚がほんのちょこっと長くて…ですね、その…… ち○この力で宙に浮いちゃいそうなんだけど俺!なにこの初体験!? ち○こ浮遊のマジック?! しかもなんか、橘の…まだ硬いし…、押し付けられて、なんか…グリグリッて! 涎でヌレヌレの右手で俺のシュンってしてたモノを、左手は感じるようになったばかりの乳首を、それぞれ緩急つけて擦りだしたりするし…… 謝罪の途中じゃなかったのかよ!? あぁっ、もう、俺のバカッ! 気持ちよさに流される~~っっ 結局は根負け…って言うかなんてーか…… 「大切にしてくれたら許す……かも」 口を尖らせながら伝えれば、 「誠心誠意、大切にします」 橘は目尻に浮かんでた涙を優しく拭い取ってくれた。 「もう暴走しない?若さ」 「可愛く煽ってこなければな」 「じゃあ平気か。俺、可愛いじゃなくてカッコいい系男子だもん」 「いや、周防はどう見てもかわ…」 「なにか!?」 「……なんでもありません。周防はカッコイイデス」 「ですよねー!」 明らかに言わされた感満載の棒読みの橘に、ニコォ~って満面の笑みを返す。 言わせねぇよ?って無言の圧力だ。 「……でも、橘にだけなら、可愛いって思われてもいいかな…」 カレシだしなぁ…そう思ってボソッて呟けば、背中からぎゅーってちょっと強い力で抱き締められた。 「だ…からっ、ちょっと待って!浮いてる!俺の体ち○こで浮いてるっ!」

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