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第18話 困った人だね

思う存分おへその中をつついたあと、ラルフの舌はオレの内股を丹念に舐めていく。 「んん、ふぅ……っ」 容赦なく高められていく性感に、思わず鼻にかかった声が漏れ出てしまった。チラ、とオレを見て楽しそうに目を細めたラルフは、オレの愚息を口に含んで舌でやわやわと刺激しながら後ろの方へも手を伸ばす。 ラルフの大きくて剣だこのある手がオレのお尻の肉を割り開き、オレのまだ固い蕾に指を這わせる。ぬめりのある指で愛撫されれば、大好きなラルフをオレの体が拒めるはずなんてない。ラルフのゴツゴツした指が、すぐにオレの中に入ってきた。 「く、あ……っ、」 ラルフを求めて疼くナカを掻き混ぜられ、指を出し入れされるたびにローションを足されて、オレの秘孔からは聞くに耐えない音が響いていた。 ラルフに与えられるものならば、快感も痛みも、きっとすべてが愛しい。 「ああ、ふ、ぅ……っ、ラルフ、好き……!」 漏れ出た声に、ラルフが顔を上げる。 オレの愚息から顔を離し、伸びあがって左腕でしっかりと抱きしめてくれた。右手はオレの後ろのいいところをぐりぐりと攻めてくるのに、上半身は抱きすくめられて、鎖骨に、耳たぶに優しいキスを与えられる。 オレはたまらない気持ちになってラルフに縋り付いてしまった。 「どうして挿れてくれないの……?」 こんなにもぐずぐずになっているのに。 蕩けてしまいそうな快楽がひっきりなしに与えられて、もう『ラルフとひとつになりたい』って、そのことしか考えられなくなっていた。 「困ったな。そんなに可愛いことを言われると、我慢できなくなってしまいそうだ」 「なんで我慢……?」 気持ちよすぎて涙が出てきた。我慢なんてしないで欲しい。 「ああっ」 孔の中の硬い部分を集中して擦り上げられて、オレはもうたまらなくなってラルフの腰に足を回し、高まり切ったペニスを擦り付けて快楽をむさぼる。 「困った人だね」 フ、とラルフが笑った途端、急にぶわっと濃厚な香りに包まれた。 ああ、ラルフの香りだ。 ホワイトムスクのように甘くて清潔な……なのにどこか野性的な香り。 発情期でもないのに、どうしてこんなに濃い香り……? 疑問に思ったのは一瞬で、すぐに頭の中が香りに支配されてしまう。ラルフとつながりたくて仕方ない。 「ビスチェ……すごい香りだ。ヒートが来たの?」 「オレ……?」 オレも、香りが強くなってる? でも確かに体が熱くて、まるで発情期の時みたいにラルフが欲しくて仕方なくなっていた。 「ヒートがきてくれるなら、最高だ」

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