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どんな手でも使いますよ27
息が出来ない。
全身が揺さぶられて。
首を後ろから絞められるように押さえられて。
頭がぼうっとする。
「汐野、やりすぎじゃないか」
ぐっと喉奥に入れられたまま、ソレが大きくなり放たれる。
「んんぶっんっく」
ぐちゃり、と糸を引きながら頭を上げられる。
瞬きをして焦点の合った視界で見たことの無い冷たい眼をした汐野が俺を見下していた。
「……ふ。全然やろ」
ぞわり。
なんだ、今の声。
俺を心の底から憎んでるみたいな、乾いた声。
会った時から静かに湛えていた感情。
この人は、俺を恨んでる。
―……壊したいくらいお前が羨ましいわ―
羨んでる?
わからない。
あの時の呟きの意味なんて、俺には。
「鵜亥はん、オレ二輪がええな」
その言葉に鵜亥が俺の肩を掴んで引き寄せる。
反動でずぐり、と奥まで貫かれて叫びが洩れる。
「っああ」
「お前はそれが好きだな」
汐野の方に股を開かされる。
え。
なに。
薄れた思考でも、危機を感じてバクバクと心臓が慌てる。
「あ、んっ……ぅくっ、なにっ、何すんのっあ」
汐野が俺の脚の下に腕を差し込んで、ぐり、と尻を広げる。
「まさか……っんん」
入るわけがない。
そんなの。
鵜亥のモノでいっぱいいっぱいの腹の中に。
「入れろ」
その一言が、死神の声に聞こえた。
ズ、グ。
「いっあ”あ”、あ”っっが」
裂ける。
裂ける。
痛みで何も考えられない。
「あっ、ぅぐあっ、ぎっ」
「まだ先っぽも入ってへんのに」
「少し落としてみるか」
そう囁いて鵜亥が俺を十センチほど持ち上げる。
それから絶望に塗れた俺に微笑みかけて、手を下ろした。
「ああああああっがッッ」
重力で下ろされた腰に二本分の衝撃が深く突き刺さる。
仰け反って白目を剥いた俺の顔を、汐野が引き寄せ唇を重ねる。
「ん、んむ」
舌で蹂躙され、叫びが消される。
でも痛みが軽減されることはない。
身体がそのまま二つに裂けてしまいそうだ。
「流石に……きついな」
鵜亥の余裕ない声に、汐野が笑う。
愉しそうに。
「いくらでもイけるやん」
濡れたシャツに浮く肩の骨。
ああ、そうか。
汐野も余裕がないのか。
獣みたいな眼で俺を睨んで。
二人の間で玩具みたいに揺さぶられる。
「あ、ああっ、んあっひうっ」
天井が寄っては遠ざかる。
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