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第56話

 腰振るなァッ!  ブルンブルン!  お股の間で、勃……ぼ、ぼぼ! (おぼっきしてる)  天に向かってそそり立つ淫欲のバベルの塔。  ブルンブルン!  神をも欺く魔王の血管の浮き出た肉棒。  ブルンブルン! 「ギャアァァアアアー♠!!」 「これがΩの求愛ダンス!フル勃起したお勃起をプルンプルン♪全力で振って性的興奮が最高潮である事を、αにアピールするのです!」 「ヒィィィ〜」  嫌だァッ!Ωの本能に目醒めたくない! 「魅惑の茂みから突き出した愛しき淫棒が、可憐な雫を鈴口から垂れ流す頃、興奮を享受したαの逞しい肉棒もブルンブルン!求愛に応えるのです」 「イヤアァァアア〜♠♠♠!!」 「さぁ、この一連の求愛行動が魔族における清く正しきお作法です。后もしっかりと覚えて、性交前の前戯を楽しみましょう♪」  プルプルプル  俺が振っているのは、淫……いんぼーじゃない。首だ! 「后は恥ずかしがり屋さんですね。しかし、そろそろカウパー画垂れてきているのでは?恐れる事はありません。さぁ、思い切っておパンツを下ろして、熱くいきり立ったその剛直をプルル〜」 「するかァァーッ!!」  プシュウゥゥゥー!!  ハァハァハァハァ……  正義の鉄槌だ。  頭から湯気出して、寝とれ。  エロエロドスケベ魔王宰相。

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