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番外編 ドキドキ! 禁断の学校えっち!?(3)★
「たちばな……は、早く」
「急かさなくてもあげますよ。ほら、先生の大好きなやつ――」
橘がいきり勃った屹立を押し当ててくる。そのままグッと突き立てられたかと思えば、一息で深々と貫かれて、諒太の背が大きく仰け反った。
「あ、あぁぁ……ッ!」
凄まじい圧迫感に目の前をチカチカと星が舞う。すんでのところで踏みとどまったつもりが、少し精液が漏れ出てしまったらしく下着がじんわりと濡れていた。
「あ……ちょっと、でちゃった……」
諒太はうっとりと呟いて崩れ落ちた。咄嗟に橘が支えてくれたものの、机の上に突っ伏す形となり、積まれていた資料がバサバサと床に落ちる。
「先生、そんなことしてたら誰か来ちゃいますよ」
「ご、ごめ……っ、あ、あぁッ」
謝罪を口にするも、すぐに抽挿が始まって言葉にならなかった。
引けた腰を掴まれて、その状態からガクガクと揺さぶられてしまう。荒々しく奥深くを穿たれるたび、上擦った声が押し出されるようにして零れ落ちていった。
「ひあっ、あ、ン、や……あっ」
「駄目ですよ、声も抑えてくれなきゃ」
「ん、ぐっ……ン、ふ、ぁ……っ」
小声で嗜められて唇を引き結んだけれど、くぐもった声が洩れ出てしまってどうしようもない。それどころか、堪えようとすればするほど、橘を強く締めつけてしまうのだから始末が悪かった。
「先生のナカ、きつ……食いちぎられそう」
「んっ、あ……だ、だって」
「なに? 学校で生徒に犯されて、興奮してるんですか――先生?」
「先生」と強調するように言われて、諒太の鼓動が跳ね上がる。
先生と生徒、という二人の立場を度々意識させてくるとは卑怯な。いつも以上に興奮してしまう自分に戸惑いつつも、このシチュエーションに酔いしれたくなる感情を抑えることができず、諒太はただ頷くしかない。
「……ほんっと、坂上先生は淫乱講師ですね」
聞こえてきたのは小さな笑い声。腰を抱え直すなり、橘はさらに律動を速めてくる。
肌がぶつかる乾いた音と、結合部から響く水音。そして、押し殺した吐息や声がその場を支配する。止めどなく襲ってくる快感に、諒太は背中を波打たせて悶えた。
「っ、く――あっ、待って、またよごしちゃ……っ」
射精感が込み上げてくるのを感じ、息も絶え絶えに訴える。それでも橘の動きは止まる気配がない。
「あっ、ン、たちばなっ……でちゃ、出ちゃうからあっ」
「今さらなに言ってるんすか。もうパンツなんて、さっき出したのと我慢汁でぐっしょぐしょですよ?」
「だってこれ以上、はっ……」
「スーツにまで染み作っちゃう、って?」
こちらの考えなどお見通しだと言わんばかりに、橘が言い当ててくる。
わかっているなら――諒太は許しを請うように背後を見やった。射精する前にコンドームくらい付けさせてほしい、と。
しかし、その口から出たのは思ってもみない言葉だった。
「出さなきゃ汚れませんよ、先生」
事もなげに告げられて思考回路が停止する。
ワンテンポ遅れてから、嫌な予感が脳裏をよぎった。
「え、うそ……まさか」
「……ほら、ここ――ドライでイきやすいよう、たくさん擦ってあげますから」
律動をやめると、橘はおもむろに腰を引いていく。
カリ首のちょうどいいところが前立腺に引っかかり、諒太の肩がビクッと跳ねた。
「待っ、そこは……っ」
「このコリコリってしたところ、気持ちいいですよね?」
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