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―美少年達の危険な宴―
その日、1つの部屋に5人の美少年達が集まった。一人を除いて4人は互いに恋人同士。一体今から何がこの部屋で始まるのだろうか――?
柊 葵 は高校二年生。受け顔で見た目も可愛い男子生徒だった。水霧恭介 は同じく高校二年生。背が高くて、女子に人気のイケメンの男子生徒だった。
獅童咲夜 は高校二年生。クラスの中では見た目が不良っぽい感じのワルが入った男子生徒で、クラスの中では常に皆に恐れられていた存在だった。葵と水霧と咲夜は同じクラスでもある。この3人は日頃から、女子生徒に人気の男子生徒でもあったりする。
篠宮葉月 、この3人と同じクラスの仲間であり、同じ高校ニ年生。しかし3人とは対象外な大人しくて控え目の眼鏡男子生徒だった。いつも一人で教室の窓際に居て静かに本を読んでいた。4人は向かい合うとその中で水霧が言った。
「みんな、後悔はないな?」
3人は水霧の言葉に頷き、葵は急かすように彼に言った。
「ねぇ、水霧君。早くやろうよ?」
そう言って葵は可愛く抱きついた。
「焦るなよ、葵」
水霧は葵の腰を片手で自分の方に引き寄せると、そのままキスをした。
「おいおい待てよ、今から2人で仲良く見せつけるなよ。なぁ、そう思わねー? 読書好きの葉月ちゃん」
咲夜はそう言うと葉月の方を舐めるような視線で見た。
「さぁ、どうだか……」
葉月は3人から然り気無く顔を反らした。顔を背けると、咲夜が何気なく肩を抱き寄せた。
「何だよ葉月ちゃん、今からビビってるのか? 俺達の夜はこれからだろ」
そう言って咲夜は怪しくキスをせがむ。互いに盛り上がると、部屋の奥からハンディカムを片手に持った。篠原友也 がチャラけた感じで現れた。
「ねーねー皆~♪おれっちのハンディカム知らねー?」
チャラける友也に咲夜と水霧は、シラケながら言った。
「は? バカか。お前自分で持ってるじゃん」
「友也、自分の手に持ってるそれは何だよ?」
2人に言われると、友也は自分の片手に持ってるハンディカムに気がつき、その場でケラケラと笑った。
「やべ~やべ~、自分で持ってたわ!」
その場で軽くぼけると、葵はお腹を抱えてベットに転げ回って笑った。
「ウケる、友也君ナイスボケだね!」
そう言って再び笑った。友也は4人と同じクラスの男子生徒。いつも明るく剽軽な、そんなおちゃらけ性格だった。部屋の一室に5人の美少年達が集まるとそこで狂ったパーティーが始まった。
「さぁ、夜はこれからだ! みんなで思いきり、楽しもーぜ!?」
水霧はそう言うとベットに寝転ぶ葵の上に股がりそのまま、大胆に上に乗っかった。そんな2人を横目に、葉月は覚めた目で一言呟いた。
「……お前らイカれてるよ」
そう言う葉月に、咲夜は葉月に釘を刺す。
「何だよ、イカれるのは今から俺達も同じだぜ。お前も本当は待ちきれないんだろ?」
そう言って葉月の眼鏡を片手で外して、キスをしてきた。友也は片手でハンディカムを回しながら無邪気に言った。
『ねぇ、みんな! 俺の方見てっ!!』
そう言うと友也は自分のスボンを下におろしてその場で自分の下半身を彼らの前で自慢げに露出させた。ふざける友也に、咲夜は葉月の顎を舐めながらさり気無く言った。
「友也、たいしか事ねーチンポだな。そこでバカみたいに自慢するな」
『うるせー、自慢させろ!』
そう言って友也は自分の下半身をみんなの前で見せつけるように動かしたのだった。
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