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相棒に内緒で秘密の用事に行ったら相棒と合流してしまった件
仕事を終えた二人組の軍人が軍事基地へ帰還した。
長い金髪と青く美しい瞳を持つ真面目な軍人マティアスと、茶髪と赤い瞳を持つ野性的な風貌の軍人ハンニバルだ。
「マティアス、今日もお疲れ様だ! これから遊びに行こうと思っているんだが、お前も一緒に来ねぇか?」
「ハンニバル、お疲れ様。せっかく誘ってくれたのに申し訳ないが、この後どうしても外せない用事があってな……」
「そうか。じゃあまた今度一緒に行こうぜ」
「あぁ、次の機会を楽しみにしているよ」
マティアスはハンニバルを見送った後、軍事基地の近くにある建物の前に歩いてきた。
「ハンニバル、本当にすまない。だが、お前にだけはこの趣味を知られたく無いんだ。私が美青年好きであることを……」
ハンニバルに自分の趣味を知られたら幻滅されるかも知れない。マティアスはどうしてもそれを避けたかった。
自分に言い聞かせるようにつぶやいたマティアスは、目の前のホテルの中へと足を踏み入れた。
そう……ここはハッテン場である。
このホテルの個室は出入り自由で、気に入った相手と好きなだけ楽しむことが出来る仕組みだ。
シャワーを浴びたマティアスは上半身裸、下半身にタオルを巻いた状態で、部屋のベッドの上に寝転がる。
自分好みの美青年が来るのを待ちながら……。
仕事の疲れからかベッドの上でうとうとした矢先、ドアの開く音が聞こえた。
「あれ? マティアス、こんなところにいたのか~」
「なっ……その声は……ハンニバルか!? 私はその……戦いで疲れたからゆっくり休んでいただけだ!」
「まぁまぁ、そんな固いこと言うなよ。事情は分かってるぜ」
どうやらハンニバルもここのハッテン場へ遊びに来たようで、たまたまマティアスと合流してしまったのだ。
「せっかく二人きりになれたんだ。こんなタオル取っちまおうぜ」
「あっ!」
マティアスの下半身を覆っていたタオルを脱がして放り投げ、彼の両脚をぐいっと持ち上げるハンニバル。
「なかなか良いケツしてんじゃねーか」
「おい、なんてことを……! やめろ!」
「遠慮すんなよ。マティアスもこういうの好きなんだろ? そういう事ならもっと早く言ってくれればいいのによ」
ハンニバルは自分の下半身のタオルも投げ捨て、全裸になる。そしてマティアスの乳首を揉み始めた。
「ハンニバル、やめろ……あ、ああっ……」
「マティアスの声、可愛いな~。ここ、強くしたらどうなるかな?」
「はうっ……あっ……」
「お前の声が可愛いから、俺のも硬くなっちゃったよ……」
ハンニバルは自分の硬くなった肉棒をマティアスの尻に押し付ける。
「ハンニバル……その、お前のが……アレが当たってる!」
「アレ、じゃ分かんねぇよ」
「ハ、ハンニバルの……ペ、ペニスが……私の……し、尻に当たってる!」
「お前、それがやりたくてここに来たんじゃねぇのかよ。これをこうすると気持ち良いぜ」
ハンニバルは腰を振り、肉棒の先をマティアスの穴へ入れる。
マティアスはその刺激と恥ずかしさで思わず顔を赤らめた。
ハンニバルはマティアス好みの美青年とは程遠いワイルドな男だが、大切な相棒と一緒に体を交えるのも悪くないとマティアスは思っていた。
「ハンニバル、私はその……こういうことをするのは初めてなんだ。お手柔らかに頼む……」
「そうか、実は俺も同じだ。初めての相手がお前で良かったぜ。じゃあもっと入れるぞ」
ハンニバルは自分の肉棒を更にマティアスの穴の奥へ突っ込む。
その瞬間、マティアスの下半身に激痛が走り、思わず表情を歪めた。
「痛っ……やめろ! ストップ!」
「おい、どうしたんだよ?」
「いきなり奥へ突っ込んだら痛いに決まってるだろう! この下手くそめ!」
「下手くそだとぉ!? じゃあどうすりゃいいんだよ!?」
「そうだな……こういう時はここを……」
マティアスがハンニバルにして欲しいことを伝えようとした瞬間、開けっ放しのドアから別の男が三人入ってきた。
「おっ、兄ちゃんたち、盛り上がってんじゃねーか」
「お前らなかなかの良い男じゃねーか。オカズにさせてもらうから、そのまま続けろ」
「こっちの金髪の兄ちゃん、上のお口がお留守だな。オレが相手してやるよ」
一人目の男はマティアスの顔の前で肉棒をちらつかせ、二人目の男はマティアスの肉棒を咥え始め、三人目の男はその場で自分の肉棒をしごき始めた。
「や、やめろ! 貴様ら、何をする! ハンニバル、こいつらをどかしてくれ!」
「なんだかよく分かんねぇが、楽しくなってきたな!」
ハンニバルはマティアスの頼みを無視し、自分の肉棒をマティアスの穴の奥へ突っ込む。
先ほどはハンニバルの挿入を痛がっていたマティアスも、目の前の状況を考えるとそれどころではなかった。
マティアスの目の前にいる男は肉棒をマティアスの口の中へ突っ込む。
「ほれ、オレのチンポ、うまいだろ?」
「や、やめろおぉ! あふっ……!」
「マティアス、気持ちよさそうだな~。俺も気持ちよくなってきたぜ」
「ち……ちがう……ぐああっ……」
(なぜだ……? こんなに惨めな目にあっているのに気持ちよくなってくるぞ……)
マティアスは見知らぬ男に無理やりフェラをさせられ、自身の肉棒を別の男にしゃぶられ、ハンニバルに掘られている状態に快感を感じていた。
「お前さん、上も下も楽しんじまえよ。もっと奥まで入れるぜ。噛みつくなよ!?」
「や、やめえっ……! うぐあああっ……!」
「こんなイケメンな兄ちゃんにしゃぶられるなんてたまんねぇ! ……そろそろイッちまいそう……変態デブの発射、しっかり見とけよ見とけよ~! イクぜ、おうりゃああー!」
男はマティアスの口へ向けて雄汁を勢いよく放つ。
マティアスは思わず雄汁を吐き出すが、気づくと絶頂寸前の状態になっていた。
「ぐっ、マティアス! 俺もイキそう!」
「はぁ……いいぞ、私の中に出してくれ! お前のを全部、私の中にくれ!」
「い、イくぞ! うぐああああ!」
ハンニバルはマティアスの尻の中へ雄汁を勢いよく放ち、そして……。
「出る! えぐっ……えぐううう! はあああん!」
ハンニバルの発射にこらえきれなくなったマティアスは、自分の肉棒をしゃぶっている男の顔面へ勢いよく発射した。
雄汁を浴びた男は満面の笑みを見せる。
「やべぇ、お前らエロすぎるぜ! オレもぶっ放すぞオラァ!」
男は自分の肉棒をしごき、マティアスとハンニバルへ向けて雄汁を勢いよく放った。
「オレもイくぅ! ンアッー!」
マティアスとハンニバルの行為をオカズにしごいていた男も続いて雄汁を放つ。
男たちは次々と射精し、マティアスとハンニバルを汚したが、二人とも行為に没頭していたのでそんなことは気にしていなかった。
「はぁ……はぁ、お前とひとつになれて最高だったよ」
「あぁ、俺たちは最高のベストパートナーだな。またひとつになろうぜ」
男たちの雄汁にまみれたマティアスとハンニバルは幸せなキスを交わして終了するのであった。
――そして翌朝。マティアスは目を覚ますと自室のベッドの上にいた。
今までの出来事は彼の夢の中に過ぎなかったのだ。
「なんだ、夢か。よくよく考えたら性の知識が無いハンニバルがあんなことをするはずが無いもんな……」
本来のハンニバルは生物兵器研究所で生まれ育った|人間兵器《ミュータント》だ。それ故、性への関心はおろか生殖機能すら欠けている。
そんな男が体を求めてくるなんてあり得ないと、マティアスは目が覚めてから気づいた。
マティアスが朝の支度をしていると、部屋をノックする音が聞こえてくる。
「マティアスー! 俺だ。入っていいか?」
「あぁ。今、鍵を開ける」
マティアスが扉の鍵を開けると、ハンニバルが部屋に入ってきた。
「マティアス、もしかして今起きたばかりか? お前がこんな時間まで寝てるなんて珍しいな」
「最近疲れていてな。つい寝坊してしまったよ」
マティアスは先ほど見た夢のことを口が裂けても言えなかった。
しかし、マティアスは思わず恥ずかしそうな表情をあらわにしてしまう。
「どうした、マティアス。具合でも悪いのか?」
「……いや、大丈夫だ。心配するな」
「それなら安心だ。せっかくだから俺が朝食作ってやろうか?」
「ありがとう。ではお言葉に甘えてお願いするよ」
二人の軍人の日常はいつもと変わらず始まるのであった。
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